井川メンパの番人 大井川めんぱ大井屋 

井川メンパとは檜の曲げ物に漆を塗った野性味溢れる昔ながらのお弁当箱として主に山仕事をされる方々に愛用されてきた赤石山脈周辺文化圏で受け継がれてきた特殊な民藝品です。2016年9月より静岡県榛原郡川根本町千頭に移住し井川メンパの制作から販売まで一貫して行う井川メンパ大井屋を営んでいましたが、2021年11月より大井川めんぱ大井屋として名称変更し再活動を始めた店主の前田佳則と申します。大井川めんぱは漆にシンナーや油などの混ぜものをしない塗りで、ボンドも使わない桜カバだけで縫い止めた昔ながらの井川メンパそのものを追求し制作しています。これらメンパは修理しながら長く使える機能的な漆塗り曲げわっぱです。赤石山脈周辺に脈々と受け継がれた山人の為の究極に考え抜かれた先人の知恵の塊とも言える漆塗り曲げわっぱであります。ぜひ皆さんの人生のお供にこの民藝品をお加えいただけることを願っております。大井川鐵道が千頭まで復旧する為に全てを賭けて頑張っていきますの大井屋でございます。よろしくどうぞ ®️登録商標第6540431号 大井川めんぱ 大井屋 https://ikawamenpa.blog.jp/archives/1080733506.html 大井川鐵道全線復旧を支援する署名運動が始まりました。ぜひご協力ください 

すでに大井川めんぱをご利用されている方もこれから利用を検討されている方も、その造りの良さやお弁当ライフの心地良さが少しでも伝われば幸いです。2016年9月より大井川鉄道終着駅川根本町千頭にて独立開業した井川メンパ大井屋から2021年11月大井川めんぱ大井屋と名称変更しました。漆塗りの曲げわっぱとして最高峰を目指し日々精進して参ります。井川メンパの塗り直しは毎年1月に行います。国産まげわっぱの漆塗り修理始めました。現在在庫は全て売り切れており半年から一年待ちとなります。ご迷惑をおかけしておりますが何卒よろしくどうぞ https://www.facebook.com/ikawamenpa/ https://ikawamenpa.business.site/

2018年12月

やんばいでございます。井川めんぱ大井屋店主の前田です。こんばんわ!

さて本日はメンパの空研ぎ作業でした。大井屋のメンパは下地の工程前に空研ぎをすることにしています。カンナがけをしっかりしていれば空研ぎは必要なしとするところが多いかもしれませんが、私はこの一手間はけっこう大事だと思います。特に曲げ物というのは気を曲げる特性上カンナ工程後に多くの工程があるわけでその間のもろもろを整えてやるべきかと思っています。意味のある手間ならばかけて惜しくないと思うかどうか?職人としての分水嶺のような気がします。

_MG_3816
















あっという間に年末ですが、大井屋は予定通り30日まで通常営業。新年は3日から通常営業です。
といっても私は普通に元旦以外は作業してます。メンパ屋というのはなかなかハードワークなのです。楽してたどり着ける未来にはあまり興味が無いちょっと厄介なメンパ屋でございます。

_MG_3873
















私事ではございますが、本日娘が一歳の誕生日を迎えました。関係者の皆様に感謝申し上げます。
子育てしながらのメンパ造りはそれはそれで味のあるものです。子を育てるもメンパを育てるのも同じ気持で来年も頑張って行きたいですね。

今後も井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただければ幸いです。
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 手作り民芸品へ
にほんブログ村

諸々のお問い合せは井川メンパ大井屋まで

静岡県榛原郡川根本町千頭1225-8
050-5894-2806
maedapassion@gmail.com

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

やんばいでございます。子煩悩工芸士としてはなかなかのランキングだと個人的には思います、井川メンパ大井屋店主の前田です。こんにちわ!

さて2019年も例年通り2月になったら塗り直しをいたしますので、そろそろ皆様心のご準備をお願い申し上げます

受付は2019年1月末まででございます。基本は千頭の大井屋にお持ち込みください。
静岡県外の遠方の方はまずはお電話、もしくはメールにてご相談ください。

IMG_0102

























現代の生活では傷んだら捨てるではなく、治して使える数すくない実用品それが井川メンパです。
ぜひ塗りなおして使い続けていきましょう。

塗り直し代は基本新品の半額という設定にしております。

Sサイズ3000円 Mサイズ3500円 Lサイズ4000円 LLサイズ4500円

丸も小判も同じです。状態がひどければ塗りを増やしますので+500円程度かかる可能性があります。


お問い合せは井川メンパ大井屋まで

静岡県榛原郡川根本町千頭1225-8
050-5894-2806
maedapassion@gmail.com

今後とも井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただければ幸いです
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 手作り民芸品へ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

やんばいでございます。駿河と遠江の狭間で産まれた井川メンパ大井屋の店主前田でございます。
こんにちわ!

さて2日程お休みを頂戴しまして和歌山は橋本市まで温泉に行ってまいりました。高野山にも10年ぶりで寄ることができました。往復1000キロくらいの旅でしたが無事に帰れたことをまず富士山に感謝したがる、それが静岡産まれのアルアルかもしれません。ただ川根本町からは谷が深いのでほとんどの角度で富士山が見えないのです。そこだけが勿体無いと思っており、いつか無双連山あたりに富士山を一望できる場所を作ってしまいたいくらいです。もしくは362の富士城あたりなんか地名的に最適かも。

冗談は置いておいて本当にあっという間の2018年でした。年の瀬でもありますので今年を総括しておくついでに過去の私の事も少しポロリしておこうと思います。

IMG_0557
















私は静岡市の港町で生まれ育ちました。見上げればいつもこのような富士山が見えていました。地元を離れるまでこの存在の大切さを理解できずにおりましたが、今ならわかります。確実に富士山という霊峰は私のアイデンティティに直結しています。

最近調べているのは山の民と山岳宗教と浄土真宗と金山とか鉱山の関係についてですが、来年はそのあたり面白い発見ができそうです。メンパがどこから来たのか?これは私にとって生涯をかけて探っていくライフワークになりそうです。曲げ物と漆がどこでどうやって出会ってきたか?我々は今後メンパを通じてどんな面白い未来を描けるか?そんな序章の年に来年はなるといいなと思っております。

IMG_1889
















高野山までの旅の途中昔々の事を思い出しておりました。実は若い頃20代全般をバンドなんかに熱中しておりまして、大阪に住んでいたので東京と大阪を行ったり来たりしておりました。駆け出しの頃などは高速代すら浮かしたいわけで今回通った名阪国道などを良く使ったのを思い出しました。
IMG_1976
















当時はまだ新東名も新名神も無く、伊勢湾岸もやっとできたかできないかだった気がします。今そこを通ると遥かに便利に早くなっていますが、なんというかあのころのあの時間がやたらにかかったりそういう不便さというのがモバイル時代になってからあっという間に消えていってしまい、猫も杓子も遠回りとか偶然の出会いみたいなものが少なくなってきてしまっているなあとぼんやり思ったのでした。

IMG_3398
















井川メンパはそういう意味ではとても良いものを含んでいると思うのです。

戦後あっという間に消えていった昔のやり方や価値観。その後は合理的、生産的、経済的の波にもまれて淘汰されて洗練されてしまったイデオロギーに馬乗りになって、全てを数値に置き換え感情さえも関数化しようと試みる我が世代の人生訓は、リスクを盲目的に巨大化させて萎縮させた自虐の果てに矮小な一生に閉じ込めてしまってはいないだろうか?

井川メンパが突破すべきは工芸という形の継承はもちろんのこと。さらにはそういった自虐の成れの果てに陥った我々の鬱屈したものを癒やす力があると信じているのです。

そういう意味ではすでに私と井川メンパは不二なのです。

そんなことを考えている2018年年末でございますが、来年は私にとっても井川メンパにとっても新しい挑戦の連続になることを楽しみにしております。

今後とも井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただければ幸いです。
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 手作り民芸品へ
にほんブログ村

諸々のお問い合せは井川メンパ大井屋まで

静岡県榛原郡川根本町千頭1225-8
050-5894-2806
maedapassion@gmail.com

営業時間 9;00-17;00
定休日 水曜

メンパの塗り直しは2月8月にまとめて行っております。塗り直し代金はSサイズ3千円から


このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

やんばいでございます。静岡県奥大井は井川根の漆塗り曲げ物民芸品【井川メンパ】大井屋店主の前田でございます。こんにちわ!

さて明日と明後日連休ではございますが、当店は早めの冬休みということで臨時休業となります。ご注意くださいますよう改めてお願い申し上げます。

12月の臨時休業

最近はもっぱら個人様からまとまった注文の制作を行っております。今月と来月はこの制作にとりかかりきりになりそうです。なかなかうまいこと制作のサイクルが回らないのですが来年は本当にどっかで寝る暇を惜しんで制作に没入する時間を作りたいと思います。娘が産まれてちょうど一年で育児もだいぶおちついてきたので本気モードで行きたいと思っております。

_MG_3838
















しかし自営業で自宅が主な作業場というのは良くも悪くも子どもと一緒の時間がとても長くなるので嬉しい半面気づくとスケジュールがあああ(笑)となりますね。ただ、これだけは言えるのですが子供の成長に立ち会えないことほど辛いことはないなと思います。世の中がもっと子育てを中心に構築されてくることを願い大井屋としてはそういう幸せモデルの推進をしていきたいですね。工芸という生き方は家族と繋がる生き方という有り様で良いと思います。

_MG_3877




































個人様からまとまった注文になるとイレギュラーな形も制作することができるのが嬉しいですね。
今回制作しているのは蓋が浅いおひつサイズのお弁当箱です。井川メンパも昔から飲食店さん、旅館、病院、結婚式の引出物等でまとまって制作を依頼されることがあります。
今回は飲食店さんと幼稚園さんで使われるメンパを作っております。まとめて制作すると作業性も良くなるのでいくらかディスカウントできます。ぜひご商談ください。ただ年に一回くらいしか通常の制作を止めてまでやる機会というのはなさそうなので早めにご相談ください。また、このようなまとまった制作の依頼では屋号やロゴのデザインを刻印することもできます。オリジナルな弁当箱にできますのでこだわりたい人、ココにしか無いものが好きな人はぜひオリジナルメンパご相談ください。

大量生産できないが故に時間はかかりますが、その分長い時間使い込むことができる幸せというのは格別な経験になると思うのですがどうでしょうか?ボロボロになったら捨てるとか、直すのにお金がかかるなら新しいものを買うとか、そういうのはもうそろそろ皆飽きて来ているんじゃないかな?と私は思うわけです。

_MG_3883
















メンパ工房もすっかり冬仕様でストーブの暖かさが身に滲みる。それもまた素敵な時間であります。
24日から年末30日までは通常営業しております。どうぞ宝くじは買わずにメンパ買ってください。

今後とも井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただければ幸いです
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 手作り民芸品へ
にほんブログ村
諸々のお問い合せは井川メンパ大井屋まで

静岡県榛原郡川根本町千頭1225-8
050-5894-2806
maedapassion@gmail.com

営業時間 9;00-17;00
定休日 水曜

メンパの塗り直しは2月8月にまとめて行っております。塗り直し代金はSサイズ3千円から





このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

やんばいでございます。静岡県の民芸品井川メンパ大井屋店主の前田です。こんにちわ!

さて最近はもっぱらメンパの底板をはめ込む作業をしております。
何回かブログにも書いたのですが井川メンパの特徴の一つとして底板の接ぎ方がかなり曲げわっぱ界では特徴的なのです。まさにガラパゴス化したメンパと自称しています。

_MG_3874
















そもそも強力な接着剤がある現代においてわざわざ昔のやり方をそのままやる必要性はあるのか?
という誰でも気づきそうな問題点ですが、私の判断基準としては合理化や簡素化は合って然るべきなのですが、消費者とどういうコンセンサスの上で合意しているか?ということを考えてから行うべきかと思っています。

井川メンパが今でも愛されている、愛されて行くための理由

そういうものを考えて行くと、究極一切の添加物を含まない自然由来のお弁当箱という事実をもっと大事にしていきたいと思っています。

木と木を縫い止めているのも桜の皮。じゃあ底の板は?といえば漆と小麦粉を練ったいわゆる麦漆で接着しているわけです。
_MG_3884
















麦漆とは例えば陶器の破損を治す時の金継などにも使われます。仏像の修復にも使われたりしますね。

漆を塗らない曲げわっぱなどは当然このような底の接着はしないと思うのですが、井川メンパは漆を塗るわけですからそもそも工程や技法はかなり違ってきます。現代的な曲げわっぱなどを見てみるとほとんどが曲げ板の円周よりも大きい底板を切り出して溝にはめ込み接着剤で止めるやり方をされていますね。その方が狂いが少ないしどれも同じサイズ感になるわけです。ただそれは強力な接着剤ありきのやり方なのは言うまでもないですよね

_MG_3881
















接着剤に少しでも頼ろうとする精神性をもってしまえば全てにおいて工程技法を変えて行く必要が出てきます。ここが恐らく井川メンパのこれからも大事にしていく踏み留まる勇気などだと思っています。

変化しないのではなく、躯体として変化する必要がないものは変化させない。というところでしょうか。

ビジネス、コスト、そういったものに正面から身を晒せば当然このような工程や作業性は不合理なのですが、井川メンパにしかできない曲げわっぱ界でのポジショニングというものが必ず在ると思っています。
_MG_3876
















麦漆というのは粘性が強く、速乾性も無い。接着剤としてはかなり厄介な代物ですが、化学物質は一切含まない稀有な接着剤とも言えると思います。とかく漆を扱うことを塗料と考えがちですが、接着剤としての利用を現代においてももっと身近に実践していく人が増やしたい。そういう意味でも漆の苗木をこれからどんどん作っていこう。

昔は集落のどこかしらに2,3本の漆が植わっていたというじゃないですか?
あれは塗料としての利用よりも恐らく集落の人々の接着剤として使われていたのだと思います。接着剤としてなら数本で事足りるわけですし、毎年切り倒すほどたくさん取る必要がないからです。

メンパ制作を通じて工芸と生きるを実践してみていますが、だんだんと古の生き方を実践する道へとつながって来たように感じる2018年冬でございます。
_MG_3886
















見上げればクリスマス仕様のトーマスがメンパの前を通りすぎていく。時間も空間もあってないようなものですね。漆芸とかにどっぷりしていると漆を塗料と刷り込みがちですが、漆の接着剤の可能性を来年はもう少し本気で掘り下げてみようかと思います。

今後も井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただければ幸いです。
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 手作り民芸品へ
にほんブログ村

諸々のお問い合せは井川メンパ大井屋まで

静岡県榛原郡川根本町千頭1225-8
050-5894-2806
maedapassion@gmail.com

営業時間 9;00-17;00
定休日 水曜

メンパの塗り直しは2月8月にまとめて行っております。塗り直し代金はSサイズ3千円から

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

やんばいでございます。大井川特産井川メンパ大井屋の店主前田でございます。こんにちわ!
さて最近めっきり体調がよろしくなくて秋メンパ塗り終わってから抜け殻状態でした。早くお店にメンパ並べないとと思いながら気づけば早くも半月が経っていたという。というのも今月に入ってから家の隣接している線路の大工事が始まり朝までどっかんどっかんやっているので、どうも寝ているようで寝ていられてないということだったみたいです。
そんな工事も目の前の工程はほぼ終わったようなので後は年末まで穏やかにやり過ごせたら来年は体調も復活させてよりメンパ造りに励みたいと思います。後はこれを機に40歳という節目もございまして人生初の人間ドックを予約してみました。とりあえず例えば今私が死んだとしたら井川メンパは無くなってしまうかもしれないのでこういう事も義務的に考える様になった気がします。皆さんも慢心せずにぜひ慎重に健康を維持していきましょうね!

_MG_3890
















在庫分を棚に並べました。秋メンパは丸型とお櫃をメインに仕込んだので今回丸型がかなり充実しております。創業から2年と少しですが、店舗のみでの販売をしておりましたがやっと外に目を向けれる時期が来たように思っております。ということで来年2月はちょっと遠征します。

2019年2月 静岡県主催の工芸展で浜松の遠州百貨店で出店します

西へと駒を進めたことのない井川メンパですが、来年以降じわりじわりと西へ西へと旅していければと思っております。なぜ西か?といえばただ関西方面が性に合っている気がするからです。押忍!
詳細についてはまた後日発表します。漆塗りの曲げ物に興味が在る方はぜひこの機会に見に来てください。また2月は塗り直しの時期なので開催初日のみ修理の受付を行いたいと思いますので、塗り直しを考えている方は遠鉄で会いましょう。確か2月の2週目くらいからスタートだった気がしますが詳細はまた後日。

新商品 丸型Mセットできました

_MG_3902
















丸型のセットものがこれで4種類に増えました。
丸型赤石セット、丸型LLセット、丸型Lセットに丸型Mセットというのが追加されました。

コンパクトにまとめて荷物を軽くしたい方。キャンプや山登り等アウトドアに最適かなと思います。
丸型Mのなかに丸型SSが組み込まれています。

丸型Mセット11000円(税別)

丸型のLセットが今まで大井屋の一番人気商品でしたが今後Mセットがそれを越えていきそうな気がします。かわいいまろっとしたメンパでお弁当だけでなく普段使いも楽しいかと思います。どうぞよろしくお願いします
_MG_3904
















みかんと並べてみました。そういえば高校生のころおにぎりをメンパにつめて学校へもっていったけな〜と思い出しました。まさかその時に将来自分がメンパを作っているだろうことは夢にも思わずでした。

さてその他の在庫状況ですが

丸型は各サイズの単品こざいます。
セットもの丸型Lセットのみ欠品中です。

小判型LL M Sサイズ単品ございます。
Lサイズとドカベンは欠品中です。
セットもの小判型LLセット欠品中。小判型Lセットございます。

お櫃は各種類だいたいあります。しばらくお櫃は生産しないというかする余裕がなさそうなので店舗の在庫のみの販売とします。予約不可です。ご容赦ください。


さて今後の生産の予定でございますが

12月と1月は某飲食店様、某幼稚園様のまとまった製作依頼がございまして冬メンパの生産は今季見送りとなります。2月は催事出店と3月半ばまで冬の塗り直しをやっておりますので、次回2019年春メンパの制作は3月半ばから始まり5月の連休前に店頭に並べる予定で運用していきますので、恐ろしいことに現在の店舗の在庫だけで約5ヶ月間追加がありません。丸型はいくらか在庫がございますが小判型についてはかなり品薄となります。またご予約いただいてもこのような状況ですのでお渡しまでに半年程度お待ちいただく事になってしまいます。申し訳ございません。小判型お求めの方はお早めにご来店もしくはお電話ください。ただし今週末は土日臨時休業ですのでご注意ください

ということで来年も死ぬ気で頑張って行きたい、いやむしろこれは死なねばならぬと思いますので人間ドックにまずは行って整えておきたいと思います。

今度とも井川メンパ大井屋の活動をごひいきいただければ幸いです

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 手作り民芸品へ
にほんブログ村
諸々のお問い合せは井川メンパ大井屋まで

静岡県榛原郡川根本町千頭1225-8
050-5894-2806
maedapassion@gmail.com

営業時間 9;00-17;00
定休日 水曜

メンパの塗り直しは2月8月にまとめて行っております。塗り直し代金はSサイズ3千円から



このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

やんばいでございます。井川の曲りメンパやってます井川メンパ大井屋店主の前田です。
さて本日は営業しながら奥で仕上げ塗りをやっております。どうぞグイグイ入って来てください。よろしくお願いします。

今月は少し不規則な休業日がありますので告知しておきます。

12,19、26日の水曜日は定休日となります。

22,23日は土日でございますが私用にて臨時休業となります。ご容赦ください。

また年末年始でございますが12/31 1/1 1/2と三連休とさせていただきます。ただ自宅件ですので川根に帰省したので寄ってみたいというような方は在宅していれば対応できますのでよろしくお願いします。


ということで少し不規則でございます。ご注意願います。

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 手作り民芸品へ
にほんブログ村

今後も井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただければ幸いです
_MG_3709
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

やんばいでございます。静岡県指定郷土工芸品井川メンパやっております川根本町千頭の井川めんぱ大井屋店主の前田でございます。こんばんわ!

さて本日は定休日でございましたが普通に午前中はメンパの水研ぎ作業をやり、午後は井川まで行って漆の苗木を植えてきました。その後川根の農林業センターにも苗木を提供しに伺いました。苗木の拡散は将来への漆の生き残りの確率を高める為でもあります。10年後確実に漆の植栽のサイクルを作るには今年の投資は大事だったと将来思えるように行動したいと思います。

先日岩手県浄法寺の生産者さんから直接別けていただいた苗木を将来の種樹として育てるべく、井川の親戚筋の方に頼んで植えさせていただきました。数年後から種が取れれば良いサイクルが始まることを夢見ております。
_MG_3827




































残り8本程となりましたが、個人で欲しい方には1本500円で販売しております。興味のある人は早めに連絡ください

さて最近テレビではさかんに外国人労働者の受け入れを報道しておりますが、我々工芸関係の業界はずっと前から深刻というよりもすでに破綻を通り越したポジションでの人手不足、後継者断絶を命題にしてきたかと思います。この機会に伝統産業の致命的な慣習について問題提起しておきたいと思います。

私が井川メンパ望月の門を叩いたのは今からほぼ丸4年前。2015年の元旦からでした。今だからもう公言しますが修行させてもらう条件がありました。何も望月さんも手を振って私を招き入れたわけではないのです。私が修行の条件を交渉したところ給料は0。フルタイムでの労働でノルマ有り。製法について教えたことはないし丁寧に教えようとも思わないので技術を盗めるかどうかはあんた次第だからどうなろうと責任は取らない。結果何も出来なくてメンパ屋になれないかもしれない可能性あり。刃物や木工重機等を使うのだが雇用関係ではないから保険も何も無い。だから怪我しても自己責任。仮に独立した際は師匠のビジネスを脅かすような行為、行動はしないという約束。こういう条件を飲めた上でもやりたいのならば教えるではなく見せてやる。簡単に表現するならばまさにこのような感じでした。
たぶん望月の親方も教えるということに対してやったことがないので不安だったろうし、技術の公開はビジネスライバルの出現につながるからわざわざリスクを犯したくないというのが本音だったと思う。メンパ屋の経営というのは皆さんが思っているよりもかなりジリ貧なのでこれ以外の方法は当時確かになかったのだと私も思います。ですから私も全て納得した上で井川メンパの修行をさせて欲しいと申し出たのです。ただ収入も無い中でいつ終わるかわからない修行はできないので、きっかり1年間ご奉仕させていただき修行を完了とさせていただきたいと自分から交渉しました。

普通に考えてみても誰もこれをやろうと思う人は居ないと思います。自分でもなぜこんな溜飲を飲み込んだかは定かではありませんが直感的に感じたのは私がこれをやらなければつまり井川メンパは滅びるだろう。と感じたのは言うまでもありません。

私も正直なところ望月さんに会いに行くまでそこまで本気で井川メンパの事など考えていませんでしたし、まさかこんな展開になるとは思って居なかったのです。井川メンパの技術は山奥で生活する一つの糧になるのであればやってみたいな〜と思う程度だったのですが、望月さんと始めて会って話をしている間にどうしても

「ああ、これはたぶん俺がやらないといけない何かがあるんだな」

と心の端々で感じたのは昨日の事のように覚えています。
でもって約4年後今私はココに居ます。ココは井川で無く川根本町でした。それもまた面白い人生のいたずらですね。井川メンパ大井屋として井川メンパをほそぼそと造って生きています。

さて問題点に戻りましょう。

私の工芸生活への導入を語ってみましたけど、一般的な価値観からしたら成功の保証は全くない。リスクしかないような職業へ今の時代誰が没入していけるでしょうか?

私のように何かちょっと頭がおかしかったり、価値観の逆転が起きたような心境だったり、タイミングだったりすること以外には在り得ないと思います。
自分で言うのも変ですがよほどの変態でなければこういうハードルに走り出さないのです。ただ私が見る限り消えそうな工芸の数々が正にイマココ。というような同じような状況にあるのを感じます。

はっきり言えば受け継ぐ側に全てリスクを負わせている。という事実です

これが悪いことだとは思いません。私も立場が違えばそうなるかもしれないからです。
ただ哀しいかな、この構造が変わらなかったが故に今日本のほとんどの工芸が消えようとしているのは間違い無い事実だと感じます。

これを打破するには話すと長くなるので簡単に言いますが、やはり生産者(いわゆる職人)も経営を学び恥ずかしがらずに商売の喜びを感じ未来へと突き進むべきだと思うのです。

だいぶ端折りましたが、私が言いたいのは↑これです。

これができない限り後継者は産まれません。もしくは私のような変態の登場を待つ他ありません。でもそれはほぼ期待できないし、しない方が身の為でしょう。

世の中が人手不足だどうのこうのというのも正に同じ構造ではないでしょうか?
人材不足は中小以下の零細企業がほとんど。利益を得ても後継に回してなどとは考えられない1世代完結経営をしてきたからではないでしょうか?

経営それは糧を賢く得る事ではありません。
経営とは人を育てることです。ただそれだけなのです。

と、どっかのおっさんがえらそうに言いそうな言葉ですが、私が今考えました。
井川メンパが今後どんな復活を遂げていくか?割りと良い確率で見えてきた気がする。そんな2018年冬は相変わらずメンパづくりと漆の植樹をやっています。未来の私へ。

_MG_3835
















中側だけですが今回の仕上げ塗り。大井屋もまっすぐな感じになってきております。

今後も井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただければ幸いです。
にほんブログ村 ハンドメイドブログ 手作り民芸品へ
にほんブログ村

諸々のお問い合せは井川メンパ大井屋まで

静岡県榛原郡川根本町千頭1225-8
050-5894-2806
maedapassion@gmail.com

営業時間 9;00-17;00
定休日 水曜

メンパの塗り直しは2月8月にまとめて行っております。塗り直し代金はSサイズ3千円から



このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ