やんばいでございます。川根本町千頭の大井川めんぱ大井屋でございます。こんにちわ!


いよいよ春爛漫な奥大井です。今日あたり最高な桜模様となっております。今週末は奥大井へ桜見にくると春真っ盛りな感じに突撃となります。ぜひ明日明後日は桜見にきながら大井屋へ遊びにきてね!

ってことで今日は仕事をほっぽりだしてお花見と撮影会をちょっとやってました。


あさから石関さんは料理の仕込みをさせられていました。そして大井屋のリメイク野弁当に詰め込んで目の前の河原へ行って写真をパシャパシャ。ちょうど一年前の今日も大井屋へ就職して初出勤した石関さん。まず最初にやらされたのはお花見大宴会でした(笑)やってること一年後も一緒。安定の大井屋ですね。そろそろ石関さんも大井屋に慣れてきたようで嬉々として料理やってるところ。大井屋イズムに染まりきっている証拠でしょうね。

去年のそれに比べれば今年はこじんまりですが、華ちゃんのお料理の腕前はなかなかのものです。うーん大井屋さんの飲食業進出も夢ではないかもですなあ。とか言いながらのんびり花見ながら宴会をやったのです。


そんな新年度皆様いかがお過ごしですか?世の中コロナの余波でいろんなものが値上がりし始めましたね。食べ物やガソリンなんかもどんどん根上がっている。スーパーに行くたびに野菜の値段と睨めっこな前田です。なんて家庭的なんや、、、、見た目が追いつかないとはこのことよ。。。



実はですね。漆は近年もともとすごい値上がりをしてきたのですが、ここにきてさらにエグい値上がりが始まっているのです。というのもうるしというのはほぼ中国産で回っているのですが、中国の近年の発展が著しいのと日本の凋落によって、漆の原材料費というのがどんどんすごいことになってきているのです。

さらに大井屋のように漆の自家精製をやっていると仕入れる量が当然増えるのですが、この漆の値段がこの半年ほどで劇的に上がってきています。業界じゃない人もただでさえいろんな物品の値上がりを感じていることでしょうが、漆に関してはコロナ以前から空前の値上がりブームが来ていたわけです。

昨年末に2割の値上げ告知があり、さらにたった3ヶ月でこの4月よりさらに3割ほどの値上げがされることになりました。つ、つまり。半年で150%なわけですよおおおおちょっと奥さん!!!








大井屋が細々と漆の植栽を始めたのはですね、25年後くらいの漆の状況を考えているからです。

このコロナでの価格上昇というのは漆の歴史では序章に過ぎないと思うのです。だってどう考えても中国に依存しきっている漆の生産というのはこの先高騰する以外の道はないからなのです。レアメタルみたいなもので、中国一強となっている市場では何かあった時に今後の漆というのは金よりも等価というようなこともあながちあり得そうだと前田は思っています。

明治以降何度も漆の危機というのはあったと思いますが、今回の漆の値上がりペースはもはやかつてないほどだろうと思うのです。そしてこれを受け入れざるを得ない現状に、さて今後の漆器業界は耐えられるのか?答えはNOだと思うのです。



ただでさえメンパを通じて感じるお客さま側の漆への理解を鑑みてみれば原材料の値上がりというのをこれ以上理解していただくのはすでに難しいと感覚的に思うのです。
前田が思う漆器の未来はあまり芳しく無いのです。なぜならこのように原材料が高騰したときに漆器の産業歴史の中でどのようなことが起きたか?漆にいろんな混ぜ物をして薄めてなんてのは序の口でしょうね。諸々を置き換えてしまうことが起きていくだろうということなのです。


昔から何度も言っています。漆にシンナー混ぜんなとか油混ぜんなとかそういうレベルではもう収まらなくなってくるかもしれません。そもそも漆じゃ無いものも漆器と表現できてしまう業界なのでその辺り明確に情報を打ち出していく必要があるように思います。


今後大井屋はこれを機会に消費者の皆様にはよりわかりやすい漆の情報公開を念頭においてどんな漆をどのような工程を経て塗っているのかというディスクロージャーをやっていこうと思っています。そこへ納得し、ご理解いただけるお客様とは繋がろうと思っていますので、ぜひ値段に一喜一憂せずにそのあたりの納得を深めていただけるようにそういう意味での企業努力はさせていただきたいと思います。

値上がりにおいてよく使われる表現。これ以上企業努力だけでは、、、、というあれについては値段ではなく情報開示にもっと企業努力を惜しむなかれと思う前田です。こんな時代ですが、とりあえず大井屋はまだしばらく値段は据え置きますのでどうぞ目の穴かっぽじってついてきていただきたく。そう思うのです。このように斜陽していく漆器業界で大井屋がいかにして生き残り、さらにそこからのV字を描けるか?しっかり見届けて欲しいのです。

よろしくどうぞ



大井川めんぱ一年以上待ちにつき予約停止のお知らせ
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古い井川メンパの塗り直し判断基準
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大井川めんぱ憲章 大井屋の守り継ぎたいこと
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曲げわっぱやめんぱのボンド仕様について
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大井屋漆ギャラリーくるみんじょオープンのお知らせ
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井川メンパ大井屋から大井川めんぱ大井屋へ名称変更の話
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大井川メンパ大井屋価格表
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大井川メンパの通販 
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井川メンパのお手入れの仕方
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営業時間 9;00-17;00
定休日 水曜 木曜

井川メンパの塗り直しは1月にまとめて行っております。塗り直し代金はSサイズ3千円から。静岡県中部の方は店舗までお持ち込みください。

ただし大井屋で販売した大井屋印の井川メンパは年中いつでも修理対応いたします。また全国どこからでも郵送にて送ってください。優先して対応しております。

メンパは塗り直しだけではなくリメイクしてタッパー型のおかずメンパにすることができます。お弁当として引退したメンパはタッパーメンパにリメイクしてぜひご家庭にて使い続けてください。

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