やんばいでございます。静岡県指定郷土工芸品の漆塗り曲げわっぱを作っていますのは井川メンパ大井屋店主の前田でございます。こんいちわ!!!

さて本日は午前中から薪割りやったり、漆塗ったりしていました。午後はこの後木地作りへ桑野山工房へ行く予定ですがその前にブログを少し更新。

最近はずっと漆塗りの日々なのですが、漆を淡々と塗っていると普段考えているようで考えていない事をぐぐーと考えてしまったりします。そういうのは早めにちょっと調べたりとか吐き出して置くのもひとつの仕事だったりするのですが、今回は前から気になっていた漆の絶縁体としての可能性のお話です。

















朝から薪つくりをして身体を温めてから作業するのが冬のスタイルになりつつあります。


さて漆の絶縁体という話。つまり電気を通さない。というか帯電させないというすごい性能を持っているのが漆です。以前少しブログにも書いたと思うのですが、漆掻き職人の高橋康夫さん曰く戦後しばらく漆の特需があったのは漆が軍需物資として朝鮮戦争に使われたから。ということを書きました。
どういうことかというと、漆は絶縁体なので静電気とかで砲弾が誤爆しないように砲弾の内側を漆で塗装したとか、燃料タンクの内側に塗ったとか。以前読んだゼロ戦の本にも確かに増槽とかは総漆塗りだったとか書いてありました。とにかく漆には静電気を抑える効果があるということです。


















電気を通さない。つまり帯電しない。ということはどういうことか?
これはいろいろ人間にも食べ物にも都合が良かったんじゃないのか?という推測なのですが、電気というもの自体の話をし始めるの浅学の私ではもう説明が不可能なのでざっくりこうじゃないかという話です。

よくメンパで飯を食うとうめーズラ~。たまらんけやー。とこのあたりの爺さんは言います。私もお世辞抜きでそう思います。そう、メンパ飯は冷や飯でも、むしろ冷や飯が最高に美味い。というところがあるのです。だからこの時代にも井川メンパは求められているのだと思うのですが、どういうわけか飯がうまい。もとよりうまくなるという効果がある。と感じています。それはなぜか?

電気じゃないのかな?と最近思うようになりました。

つまり。電気と腐食のことになりますが、気になる人は電解腐食とか電食でググって見てください。
物質に水分子が設置している状況に通電すると腐食する。というアレです。科学の実験では金属で劇的な反応が起こるのでそのようにイメージしていたのですが、電気が通るのは金属が通しやすいだけであってだいたいの物質には通電はするものですよね。人間だって電気流れますし。
物質、有機物が腐食というか自然分解していくのには水と電気が絶対必要ということなんだと思うんですけども、細菌の分解にもそういう条件は必要なのでしょうけど、事腐食という事象だけで考えると電気が流れるっていうのがマストな条件になっていると思うのです。

メンパにご飯詰めとくと長持ちするっていうのはそういうことね。ってなんとなく思いました。あっているのかどうかは専門の人どうぞ教えてください。


















もともと私おもいッきり文系人間だったのですが、井川メンパやるようになってから理系というかそちらに俄然興味が沸き起こっており、四十路にして方向転換するようなめんどくさいところがあります。なんで学生時代に理系行かなかったのか?計算なんて計算機にやらせりゃいいじゃん、そう思ってしまう若かりし己に言ってやりたい。逃げずに勉強しておけと(笑)


まあ科学的な説明はあった方がいいんですが、とにかく言えるのはメンパ飯は最高にうまいということです。そしてあえて言うなら混ぜ物無しで塗り立ててる井川メンパは大井屋だけなので大井屋のメンパの塗膜伝導率は絶対零みたいなもんです。だから大井屋の井川メンパで飯食ったら最高!と言っておきます。

漆のこの絶縁塗膜という特質は実はメンパだけではなく今後の人間をも救ってくれるような可能性すら感じています。最近言われているのがアーシングの重要性。人間は身体に必要以上の帯電がおきると不調を起こすというのは実証されている事実です。いらない電気を流すというのも大事ですし、そもそも必要のない帯電を起こさない為には?漆が現代生活に利用されるならそのへんが突破点になると感じています。私にもっとお金と時間があれば大学再入学からやるのですが、貧乏ヒマなしのメンパ屋なのでどうぞ皆さん大井屋にメンパ買いに来てくださいね。サービスはしませんけども。



そして現在の在庫状況ですが、本日冬メンパ第一弾塗り終わりました。少し落ち着くまで時間が欲しいので今週末は店頭へ出せそうも無いですが、カブレ覚悟のある人は室から直接採ってお出しします。来週末には店頭へ並べて行けると思います。今月は第二弾と、第三弾も控えているので最高に在庫復活するのは2月初旬を目どころにしておりますのでご期待ください。それが終われば塗り直し修理へ突入していくのです。


塗り直し修理をお考えの皆様へ。

前回告知したように今年の八月は塗り直しをいたしません。オリンピックだからというわけではなく、今後は年一回1月に行います。ただ逆に大井屋で販売した井川メンパは今後いつでも対応していきます。春夏秋冬で対応します。という運用に変更します。値段もまだ発表してませんが、来年以降の塗り直し代金はいろいろと変更予定しております。ご検討よろしくお願いいたします。

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静岡県榛原郡川根本町千頭1225-8
050-5894-2806
maedapassion@gmail.com

営業時間 9;00-17;00
定休日 水曜

メンパの塗り直しは2月8月にまとめて行っております。塗り直し代金はSサイズ3千円から
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