やんばいでございます。静岡の曲げわっぱといえば井川メンパ。川根本町は井川めんぱ大井屋でございます。今年も皆様にとって良きメンパライフとなりますように新年氏神様にお願い申し上げました。ということなのでささやかな応援をよろしくどうぞ。メンパ屋前田ですこんにちわ!

昨年から年を跨ぎながら漆塗りの工程をやっております。毎日おんなじようなことの繰り返しではありますけれど、そこにこそ何か光明があると信じているのです。例えば我々井川メンパのようなシンプルな漆塗りというのは劇的に何かを変えることはできないかわりに、一つ一つの工程や素材や道具立てなんかを吟味していろいろと試行錯誤を繰り返す中で自ずと新しいゲートが見えてくると思っています。
静岡というか駿河という国は昔から変り塗と呼ばれるいろんな漆の技法が発達していました。でも井川メンパはそちらとはまったく系譜が違うのでそういうものを通っていない分なるべくそこに囚われずにいること、そしてシンプルを追い求めて行くその中に漆そのものからのポテンシャルを引き出す方法論というのを大井屋は開業当時から目指しています。漆の植栽や採取への取り組みはその大事な一手なのです。


















狭い塗り部屋でコツコツと塗りを重ねる度にいろんな思考がよぎります。漆刷毛はなぜこのような形状で出来ているのか?刷毛目は残らないのが最上とされてきたけど現代の価値観でいけばむしろ敢えて残したほうが良かったりする。ではそれにはどういう刷毛が良いのだろうか?とかとか。価値観の変遷に技術が追いつかないというのは正にこういうことなのかな?敢えての退行や後退に見せて時代に即して行くとはどんなことなんだろう?とかとかとか。
こういう工藝というのは表象においては変化していないようで、また変化させないようでいて、実はメンパの阿羅耶識的な部分では大きく変化を興して置く。というのを日々取り組んでいるつもりです。なぜなら極端に変化を急ぐ事は崩壊の可能性も孕んでいるからです。ただ変化しないという方法はそもそも崩壊は確定しているので、ではどういう道か?石橋を叩いて渡り、なんなら補修をしながら進んで行く。そんな感じで充分なのです。


















感じる事のできない速度で万物は全てに置いて変化しますから何一つ【同じ】ということはありえないのですが、工藝というのは根底に【同じで居よう】という大原則からスタートしてしまいがちです。矛盾が生じるのです。同じでありたいという意志とは逆に同じであろうはずがない真理。というアンビバレントなテーマを内包しています。ここをどう乗り越えるか?

私はどうもそれは【踏み散らかしたその先で座して考えよう】というのが今の私の考えです。
というか考えても考えても辿り着けようもないなら諸々考えを捨ててみよう。空白になった隙間で感じることができるかも。しれないかな?というロマンティックなことをやっぱりまだ考えているのです。未熟なり。


















真冬の水作業は辛いです。指がちぎれるかと思います。でも痛みというのも生きている感覚としては大事なのでしょうね。やり終えるとちょっとさわやかな気持ちだったりします。

実はこの正月で私が井川メンパの世界に飛び込んでから丸5年となりました。後35年やるつもりなので8分の1をすでに消費したことになりました。うん。人生は短いですね。こちらも無情との追いかけっこです。

2020年は6年目にあたり、大井屋としては三年半が経過したことになるので今年はそろそろ本気出す例のアレです。いつも本気出してるつもりではありますが、いや今年は違うんだぞ!というのをやりたいだけの話でした。




塗り直し修理の大事なお知らせです。新年あけてぼちぼちお持ち込み頂いております。やはり冬場に依頼は多くなりますね。今までは年に二回、2月と8月を修理としてきました。ただ今年あたりから本気で大井屋の活動を起動していきますので、塗り直し修理は次回2月を持って2020年度中はお休みとします。つまり8月はやらないことになります。

どういうことかというと今後は年に1回ペースでまとめて行うことに変更させていただきます。今回の塗り直し以降は毎年1月を予定しています。つまり年末までに持ち込んでもらって新年は塗り直しに取り組むというペースに変更します。

ただし大井屋で販売した大井屋印の井川メンパはむしろいつ持ち込んでくれても対応します。春夏秋冬で塗りをやっているのでその時に併せて対応します。つまり以前からある海野ブランド、望月ブランドンの井川メンパは年に一回1月にやらせてもらいますよ〜大井屋のメンパはいつでもやりますよ〜ということへ変更します。大井屋をご贔屓いただいているお客様にはメリットになるかと思います。

料金も大井屋とソレ以外では別けて考えようかと思っておりますので詳細については2月以降にまた告知したいと思います。ということで古いメンパをご利用の皆様はちょっとたいへんになっちゃうかもしれません。今回はまだ今まで通りの運用でやりますので、痛みが激しい人は今回出されることをおすすめします。

ということで今年も井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただれば幸いです
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静岡県榛原郡川根本町千頭1225-8
050-5894-2806
maedapassion@gmail.com

営業時間 9;00-17;00
定休日 水曜

メンパの塗り直しは2月8月にまとめて行っております。塗り直し代金はSサイズ3千円から
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