やんばいでございます。大井川鐵道千頭駅前井川メンパ大井屋店主の前田です。こんばんわ!
さて本日は順調に9月制作分の仕上げ塗りでした。今回から天然天日黒目の漆を100%で塗っています。とても威力のある漆です。おかげで作業が楽しいです。明日も引き続き仕上げ塗りの予定。頑張っていきましょう。

さて先日仕込んだ柿渋を絞ってきたので報告を。

井川メンパ大井屋では下地塗りに使う柿渋は創業時から全て自家製の柿渋を使っています。柿渋の仕込みもすでに4年目を迎え、作業も格段に早くなり新しいアイデアも盛り込まれたりしながら品質が向上してきています。これはこれで楽しくも奥の深い仕事だと思います。
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今年度より柿渋下地の回数を格段に増やしたので今後柿渋の使用量が増大することになり、仕込みも通年の3倍ほどになりました。家族の手伝いも増えて増産したわりには作業も早く終わりました。
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絞り粕は天然のノンケミカル肥料となります。余すとこなく利用できるのがまた柿渋の善きところ。
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メンパの下地に6回も重ね塗りをする柿渋ですので、このボトル一本8リットルをだいたい100組のメンパ制作で一瓶使うような感じになります。買うとなると割りとかなりコストがかかってきますよね。柿渋づくりってそんな難しくないですからカントリー生活している人はぜひ作ってみてください。いろんなことに使えますよ。

なんとなく自分のやりたいことが皆さんに伝われば良いと思っていましたが、この柿渋造りもそうですし漆の植栽や漆掻きの実践。こういうことをなぜ独自でやり始めているのか、また次回はそのあたりを惜しみなくお伝えしていこうと思っています。

全てにおいて天然素材で作られる、作ろうと試みられる。それがひとつ現代の民藝のコンセプトであってもいいかと思ったりしています。道具には進化があって然るべきことですが、素材においては天然であることが大事かと思います。そんな難しいことじゃないです。先祖が歩んだもときた道を戻ればいいだけなんですから。

今後も井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただければ幸いです