井川メンパの番人 大井川めんぱ大井屋 

井川メンパとは檜の曲げ物に漆を塗った野性味溢れる昔ながらのお弁当箱として主に山仕事をされる方々に愛用されてきた赤石山脈周辺文化圏で受け継がれてきた特殊な民藝品です。2016年9月より静岡県榛原郡川根本町千頭に移住し井川メンパの制作から販売まで一貫して行う井川メンパ大井屋を営んでいましたが、2021年11月より大井川めんぱ大井屋として名称変更し再活動を始めた店主の前田佳則と申します。大井川めんぱは漆にシンナーや油などの混ぜものをしない塗りで、ボンドも使わない桜カバだけで縫い止めた昔ながらの井川メンパそのものを追求し制作しています。これらメンパは修理しながら長く使える機能的な漆塗り曲げわっぱです。赤石山脈周辺に脈々と受け継がれた山人の為の究極に考え抜かれた先人の知恵の塊とも言える漆塗り曲げわっぱであります。ぜひ皆さんの人生のお供にこの民藝品をお加えいただけることを願っております。大井川鐵道が千頭まで復旧する為に全てを賭けて頑張っていきますの大井屋でございます。よろしくどうぞ ®️登録商標第6540431号 大井川めんぱ 大井屋 https://ikawamenpa.blog.jp/archives/1080733506.html 大井川鐵道全線復旧を支援する署名運動が始まりました。ぜひご協力ください 

すでに大井川めんぱをご利用されている方もこれから利用を検討されている方も、その造りの良さやお弁当ライフの心地良さが少しでも伝われば幸いです。2016年9月より大井川鉄道終着駅川根本町千頭にて独立開業した井川メンパ大井屋から2021年11月大井川めんぱ大井屋と名称変更しました。漆塗りの曲げわっぱとして最高峰を目指し日々精進して参ります。井川メンパの塗り直しは毎年1月に行います。国産まげわっぱの漆塗り修理始めました。現在在庫は全て売り切れており半年から一年待ちとなります。ご迷惑をおかけしておりますが何卒よろしくどうぞ https://www.facebook.com/ikawamenpa/ https://ikawamenpa.business.site/

柿渋

やんばいでございます。水と森と井川メンパの番犬時々おれ狂犬こと大井川メンパ大井屋店主の前田です。おはようごぜえますだ〜

さて水曜日。定休日ですのですいませんがお店はやっておりません。金曜日以降に来てくださいね〜
そんな大井屋の休日でも前田色々やることてんこ盛りです。諸々捌く前にブログでもかいとこと思ってイマココです

来週からまたメンパの漆塗りに突入します。ですから今週はメンパの下地工程をやっておったのです。



井川メンパは柿渋を使った渋下地という方法でメンパの下地を作っています。大井屋の自慢というか他と違うところはこの柿渋も自家製で作ったものを5回以上塗りたくるということを心がけております。あっちのメンパ屋さんは何回塗ってるんでしょうね?どこからどんなもの買ってんでしょう?聞いてもいいんじゃないですかあ?漆ばっかり気にしている勢はこの柿渋のこと知らない人がほとんどなんです。工芸とか美術品を舐め回して権威者の書いた書評なんかでこの下地はどうのこうの、堅牢さがどうのこうの、風合いがどうのこうのと言いたくなる人が多いようですが柿渋のことほとんど君な知らんやろ?って思ってます。

俗にいう柿渋下地が下物扱いされていること。これにはまず抗議をしたい。松田権六あたりが渋下地を大衆向けだとかそのようなことを言うたもんだから現在この渋下地をやっている産地はほとんど無くなっちまったことにまずドロップキックかましたいと思っております。





大井屋はこの渋下地の話は結構前からいうてきているわけです






メンパには柿渋下地しかやれないというのではなくて、柿渋下地が最適解だからやっていると思って欲しいのです。他の漆器が既にここ何十年も渋下地を捨て去ってきたので柿渋下地をずっとやってきた井川メンパは漆器界のガラパゴスだというのも頷けるはずです




ね。漆器のレジェンド達もほとんどやったことすらない渋下地。誰が言ったの?渋下地は大衆的で下物だってYO!!日本の漆器界はこのどこでもやっていた渋下地を捨て去ったせいで漆器が高級品なのに扱いづらいものだと認知させてしまって、世の中から漆器が消えていったのは何もシンナーとかの有機溶剤だけの問題ではなく、この渋下地を卑下し堅地信仰を推してきたからだともいえます。

どういうことか?


まず本堅地ってなんのこと?



錆下地




漆器はいきなり漆塗ってるわけじゃなくて、一旦何かしらの下地をやるんですが井川メンパの面白えところはこの絶滅危惧種の渋下地を現代まで止めることなくずっと護ってきたことだったと思う。ただ塗る回数が1回とかに減らされてしまい、下地の意味をなさないような感じになってきてしまっていた。そこを元の姿に戻さないとと思ったのは大井屋の俺だこんにちわ




木を軽くする。それだけじゃない。言い忘れてたけど、さらに大事なのは柿渋による防水性なのです。これが漆器の扱いをどれだけ楽にするか?今日はそういうお話です!!!


そう。漆器って洗い方や保管の仕方間違えるとすぐ壊れるってイメージありません?それってどういうことなの?ってお話


輪島塗が丈夫なのは言うまでもない。とても硬い。それはなぜか?簡単に言えば鎧着ているようなものなのです。





何層にも塗り重ねられた漆の鎧をきているようなものなんです。それが麻の布の層もあったりとかしてガチガチに硬め混んでいる。だから丈夫なのです。

ただ漆ってのは少なからず水分を透過もします。だ、か、ら、漆器は水につけ置きダメ絶対!!!と言われてきています。だって奥の木が水を吸えば木は膨張しますよね?乾燥してまた膨張して乾燥して膨張してってやっていると上の鎧はパキッといくので水は吸わせるな。使ったらまた極度に乾燥しすぎない水屋箪笥のような空間で保管しておけ!っていうのはそういう構造だからなんだと思うのよね。

だから輪島塗のようなものは冠婚葬祭とか盆と正月くらいしか使わないで置いておいたってのはそういう漆器としての環境を維持する必要性がある作りだったからとも言えると思います。例えばメンパのように毎日使う弁当箱だと毎日洗いますよね?そして毎日水分を吸収もするし乾燥もするしという漆器にとっての環境変化が激しいと輪島塗だとか錆下地では成立しないから井川メンパは渋下地を使うわけです。


現代において漆器に上物も下物も無いと思うのです。柿渋も買うとなるとまあまあ高いのです。だから昔のように何回も塗らなくなったのでしょう。大井屋が自家製にこだわっているのはこの柿渋が割とたくさん使えば漆のコストとそないに変わらなくなる現実を知っているから自家製でやらざるを得ないということでもあるのです。だって5回も6回も塗るんです。修行したやり方より3倍の労力とコストがかかっているのです。そういうのみんな知らんでしょ?もっと聞くべきなんですよ作っている人に根掘り葉掘り。






めんぱの木は全て檜を使います。その檜の防水性を高めておくことで、メンパに塗った漆や錆の剥離を防いでいるのもの柿渋のおかげだということなんです。


誰か有名な人が権威ある人間がこうだ!というと皆足並みはそちらに向けすぎなんですよね。だから日本から渋下地が消えた。それは本当に残念だと思う。かつて農村に山ほど渋柿があったのに我々はその原風景を文化と共に消していっているなあと感じます。農村に柿の木もっとあるべきだし、そうあるべきにはみんなが柿渋の利用と実践を行うべきだなあと思うのです




ということで俺っち大井屋は柿渋もたくさん作っている。作ってみたい人は相談にくるといいで!ではまた〜




2023/6月在庫と通販対応再開について
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大井川メンパ大井屋価格表と予約再開のお知らせ
2022・10月時点
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2021・10月時点の価格表
https://ikawamenpa.blog.jp/archives/1078892706.html

大井川めんぱ大井屋 商標登録番号第6540431号
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2021・11月より井川メンパ大井屋から大井川めんぱ大井屋へ名称変更したの話
https://ikawamenpa.blog.jp/archives/1079105560.html
https://ikawamenpa.blog.jp/archives/1079114116.html

メンパサイズの紹介 丸型
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メンパサイズの紹介 小判型
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古い井川メンパの塗り直し判断基準
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大井川めんぱ憲章 大井屋の守り継ぎたいこと
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曲げわっぱやめんぱのボンド仕様について
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大井屋漆ギャラリーくるみんじょオープンのお知らせ
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大井川メンパを購入する前に知っておきたい10のこと
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伝承は本当だったメンパ飯の美味しい食べ方
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メンパ修理の持ち込み先(島田市)
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大井川メンパの通販 
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営業時間 9;00-17;00
定休日 水曜 木曜

井川メンパの塗り直しは1月にまとめて行っております。塗り直し代金はSサイズ3千円から。静岡県中部の方は店舗までお持ち込みください。

ただし大井屋で販売した大井屋印の井川メンパは年中いつでも修理対応いたします。また全国どこからでも郵送にて送ってください。優先して対応しております。

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やんばいでございます。井川メンパ大井屋の店主前田です。こんにちわ。

台風一過で空が突き抜ける夏になった奥大井でございます。

ご覧のように千頭駅上空もブルーハワイな色をしております。そんな時でも我々大井屋は普段と変わらぬメンパ作りに邁進しておるわけです。

さて、メンパ作りを日々真剣に取り組んでいけばいろんな発見に遭遇するものです。そういうものを小出しにお店ではお客様にご案内しておりましたが、こういうネットを通じて万人にお伝えしたい話というものもございます。やはりこの話は井川メンパというか本気の漆器の凄さとか日本人と漆がどのように共存してきたのか?という事実に繋がっていくようなお話でございます。


メンパ飯の凄さ。それは実は



蛋白質分解酵素なのです!!!!!!!



いきなりパワーワードがきましたね?ええ。簡単に説明しますよ?

シンナーや油を混ぜない本気の漆を使うと漆の中に含まれている様々な酵素が実は引き出すことができるのです。その中でも特にこの蛋白質分解酵素が漆に含まれております。漆の塗膜にご飯が接地している時にこの作用が起きるのですが、その必要条件としてさらにいくつかの要素があるのです。


それは、、、、、何かというと、、、、、、、、





ふふふふふふ。。。。。続きは大井屋本店にて情報開示させていただきたいと思います。



あとね、メンパ飯でご飯が腐らないっていう都市伝説みたいな本当の話があります。こっちは実は柿渋のタンニンという最強成分のおかげだと大井屋は思っています。どういうことよ?続きはこちらも大井屋本店にてちょめちょとお伝えしております。





いや〜メンパって奥が深いですよねえ?探れば探るほどにいろんな事実が湧きがってくるのです。


自分で作ったメンパで飯を食ったり、柿渋を自家製で作ったり。諸々を自らでやることで気づきは起きてきます。

デパートや駅前やネットで販売されている井川メンパの下地柿渋はどんなものですか?そんなところ皆さん気にしないですよね?でもね、気にするべきなんですよ。本当に美味い飯が食いたいならば。



そもそも井川メンパとは糖質が少ない雑穀類が主食だった奥大井においていかにして人々が労い食の喜びを得るかに叡智を結集させたようなものだと大井屋は思っています。


ひえやあわとかとうきびなんかをどうやったら白米以上に美味しく食べれるのか?そんな秘密に先祖がアプローチしていたんです。きっと。その神秘を追体験するにはまだまだやることはたくさんある訳です。


何度でも言いたい。大井屋のメンパは一生懸命な人に届いて欲しいということです。美味しいご飯に一生懸命な人に届いて欲しいのです。1円でも安くに一生懸命な人にではないのです。


もう一度言いたい。今日は暑い。なんて日だ!


以上です。ではまた明日!

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やんばいでございます。川根本町千頭の井川メンパ大井屋です。こんにちわ。

さて今日は午前は晴れ。午後は少し曇り。そんな中でいよいよ柿渋下地をやっておりました。


時々薪を焼べながらメンパの木を茹でるのもやるわけです。



さて井川メンパの特徴はこの柿渋の下地というのがかなり漆器業界においては最近珍しいオールドタイプなやり方なんですが、大井屋の柿渋は完全自家製を貫いてきました。だからたくさん使える。

たくさん使えるのにはメリットしかありません。どういうことかというと、、、


デパートや駅前で売っている井川メンパは柿渋がほとんど塗ってないんです。しかし大井屋は独立後この柿渋下地をそれまでよりも3倍以上塗ることを心がけております。なぜなら伝承では5回も6回も塗ったんだという話が残っていたからです。

柿渋下地を塗りという観点で考えるからおかしくなるのだと思います。柿渋は塗るというよりも吸わせる。大量に吸わせて染み込ませて固める。そういう要素なのだと大井屋は感じております。

どういうことか?

実は曲げわっぱというのはいわゆる軟木で作られます。井川メンパの場合は檜。東北の曲げわっぱは杉。硬い木は曲げづらいので使われないのです。でも例えば柔らかい木で作ると確かに制作の段階では助かりますが、器にした時にはどうでしょう?

デパートで売ってる井川メンパは柔らかすぎでメンパの底にお箸が当たるとすぐに凹んで傷ついてしまいます。もちろん個人の扱いの差はあれど硬い木と硬い高度を持つ漆が塗られるとそういう凹み傷はつきづらくなります。実は柿渋というのは塗れば塗るほどに木を硬くする効果があるのです。

メンパにほとんど柿渋を塗らず、漆を塗って数日で出荷してしまうデパートや駅売の井川メンパというのはとても木が柔らかいのです。だからあんなに傷がすぐについてしまうのです!!!

それは柿渋をほとんど塗らなくなってしまったからだと大井屋は確信しています。皆さんは値段や見た目だけを気にしすぎですが、気にするならこういう見えない努力がどう違うのか?をここを通じて知って欲しいのです。


また柿渋は木材を軽くする効果があります。これもある程度回数を塗り重ねないと効果が薄いわけです。


見えない要素。木の硬さ。メンパの重さ。こういうものは本物を手に持ってみないと実感できるものではありません。その為の大井屋の展示です。ぜひご来店の際は値札だけ眺めるのではなく、実際のメンパを手に持ってみることをお勧めしたいです。


ね?言ってるでしょ?違いのわかるマンダムメンパだって。。。。いやマエダメンパやないかいと!


今日もふざけているようでいて割と仕事は真剣に取り組みました。明日も柿渋づけできる天気だといいなあ。


また明日!


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やんばいでございます。井川メンパ大井屋店主の前田です。こんばんわ〜

さあ今日はナショナルホリデーということでございましたが、前田さんほぼ電池切れとなり子守しながら過ごしました。娘はお昼寝しないのに、お父さんがなぜかお昼寝するという暴挙でした。まあ、そういうこともあるよね。。。その間は婆バが中継ぎをしておりましたので安心して寝てしまいました。

バアバで思い出したのですが、二十代最後のころ大阪は新町の地下バーBar場というまさにバアバなるものをやっていたことがあるのですが、強烈な日々を少し思い出しました。 一緒に店主をやっていた花木は現在は大阪で焼肉屋とバルを経営するソムリエになりました。なんというこの揺れ幅。人生というのはいろいろでございますねえ。ハナキあいつは元気かな?俺ワインのこと1ミリもわかんねえけどもう一回一緒にバーやってもおもろいよな。という思い出が少し

そんな人生の揺れ幅を感じながら昨日は外壁に柿渋を塗ってました。


ヒノキの鎧張りをやったのですが、やはり何かしら塗っておこうとなりましてメンパ屋特製自家製完全オーガニック柿渋を塗りました。また隙を見ながら天気の良い日にどんどん塗っていきたいです。

ちなみにメンパは下地にこの柿渋塗りをやっているのですが、その経験値からして柿渋というのは4、5回重ね塗りしたあたりから劇的に木質が変わり始めます。1、2回じゃダメなのです。それだけでは多分ほとんど意味を成さないのです。

以前少し書いたかもしれませんが、柿渋は木材の細胞膜を収斂させる効果があります。つまり、どんなに乾燥をさせても抜け切らない木材の中の残存水分子を弾き出す効果があると大井屋は考えております。フワッと軽くなり、かつ硬質化していく。それにはその水が抜け切る境界線があるのです。ただし柿渋の質や乾かす環境で左右される部分もありますが、5回、6回当たり塗っとけば確実だと思うわけです。昔はそうやったんだと聞いたのでこれは多分間違いない事実でしょう。。。。水分子が追い出される境界まで塗り重ねないと意味がないとはそういうことなのです。


井川メンパがフワッと軽いというのはとても大事な要素なんです。駅前で売ってるメンパと重さ比較してみてください。見えない努力というより、見せない真実は確かにある。そういうところにこそ井川メンパは尽力を重ねていくべきかと大井屋なら思うのです。他の人らはどう考えるか知りませんが本気見せろよと言いたい。買ってきた柿渋ケチケチ塗るとそうなんねんということです。

柿渋は結構簡単に自家製で作れます。管理は大変ですが作るのは簡単です。詳しくは当ブログの過去ログなんぞを参考にしてください。また今年は仕事に多少余力が出てきそうなので柿渋作りのワークショップなんかをやっても面白いかもしれないですね。そんなことを考えてたりもします。

だって塗って良し、染めて良し、嗅いで良し(熟成中はものすごい臭いです)な完全オーガニック塗料です。これ日本人は昔からいろんなことに使ってきたんですよ。傘に塗ったり道具に塗ったりもう全国至る所で利用していたわけです。干し柿が食いたくて農村であんなに渋かき作ってたわけじゃねんです。宮本常一の本なんか読むとわかります。田園風景の生活様式と柿渋は切っても切り離せないわけですね。ノスタルジアの中にこそ大事な真実がまだまだ眠っている。私はそうメンパを通じて知らされました。

ということで明日と明後日は定休日です。また金曜日にご来店いただければと思います。よろしくどうぞ


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やんばいでございます。井川メンパ大井屋典型的中年を全うしております店主の前田でございます。こんにちわ!
さて秋は飯が旨い。メンパで食べるともっと旨い。中年だからというよりも順調に成人病予備軍へ一直線な最近でございます。夏のプール通いはどうしたんや?と目を疑う感じになって来ております安定の前田です。改めましてこんにちわ

10月より木曜日も定休日とさせていただいていますが、変わらず来店くださる方がいるので年内くらいは木曜は大体お店にいるようにしていますが早く大井屋が水木定休という感じに理解いただけたらこれ幸いです。まあ休みでも作業してるんですけどね。一人ブラック企業なので(笑)

 
昨日は水曜日で完全休業しました。メンパ屋の休みの日の過ごし方と言えば DIY的なことをやるのが唯一の趣味でございまして、昨日は寝室の壁に板をひたすら貼り付けて読書スペースを作ったりなどしていました。






































夜になると





































朝になると






















 














木工機械があるとホームセンターで売ってる安い材料でも充分建材として活用できます。もう田舎に移住して金はかけないで自分で遊びながらなんかしたい人はぜひ相談ください。一緒に遊びましょう。


そんな時ふと2年前にボロボロでもらった桐ダンスをリメイクしたものを見ていたら思いつきました






































かなり古くてボロボロだったタンスを空研ぎしてこ綺麗にしたら柿渋を贅沢に3回塗って使っていました。当初はもっと淡い感じな発色でしたが年月を経るとどんどん錆びたエエ感じに経年劣化した雰囲気が出ました。こういうのとても好きなのです。


ということでこれは良いという気がしたので、やってみたい人は仕事として引き受けますよということにしました。大井屋の柿渋は毎年自家製で作り込んでいるもちろん無添加オーガニックな柿渋です。コロナに効くという話が出て以降柿渋も購入が難しくなっている今!大井屋は柿渋を大量に保有しているのでこれを塗るサービスを展開したいと思います。塗り代はそうだなこのタンスで考えると空研ぎして柿渋3回塗り3万円くらいでどうでしょう?

柿渋を道具や家具に塗っていたのは少し前の日本ではほぼ当たり前の光景だったはずですが、今そういう商品はこの世にありなんや?なかでしょうもん。これいいですよ絶対。

おばあちゃんが使ってたタンス今後どうしよう?とか悩んでいる方はぜひ相談ください。リメイクして使い続けましょう。メンパだけではなくこういうのも大切な我々大井屋のサービスだと思っております。よろしくどうぞ


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やんばいでございます。井川メンパ大井屋店主の前田です。本日は北緯35度6分東経138度8分あたりからお届けしております。いやはや面白いニュースが飛び込んできましたねえ。

コロナに柿渋が有効だという発表です

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000193293.html







当ブログでも以前から柿渋の抗ノロウィルス作用についてお話しして来ました。

柿渋ガチ勢からもの申す


つい先月も言っていたわけです。


檜と柿渋の相性について





 柿渋がコロナに効くのかどうか?というのは私から言わせるとこれ絶対効きます!と断言できます。報道に対する反応を見てると、また柿渋ブーム起こして乗っかって商売したいだけなんだよという意見を散見しますが、いやいや漆器制作しかも柿渋下地専門でかつ柿渋自家製で作っているメンパ屋からどういうエビデンスで柿渋がコロナに対する最終兵器になり得るのか?熱く語っておくチャンスは今日を置いて他になし!!!ということですのでまあ、みんな聞いてくれ


漆はコロナに効くのかな?


今年の4月くらいはコロナに対するメンパの効果は漆なんではないか?と思っていました。どういうことかというと、メンパの伝承されて来た地域特性や利用用途を深く考えていくとお弁当箱という概念だけでは到底追いつかないことに気づいたのです。

お弁当箱の変遷を調べていくと、明治期ぐらいには日本全国至る所で曲げわっぱや木箱や重箱が用いられその後アルマイトの登場、プラスティックの登場などで淘汰されあっという間に産地は減少と消滅を大正期くらいには完了している様子なのですが、なんで井川には井川メンパが残ったのか?あとは東北や信州などの山深いところに残ったのか?いろいろ考えていくうちに辿り着いた真理は、ああなんだ、ご飯食べるだけじゃなくて違う意味でも必要だったので残ったんだろうな。ということなのです。


どういうことかというと、私のお袋はそれこそ井川の出身なのですが昭和25年生まれです。その子供の頃つまり昭和30年程度の生活環境はどうだったか?聞いてみるとびっくり。まさに未だ原始生活に近いような生活です。電気は当然無いしまともに車が走れる道もまだ無い。馬車ですよ。
動力は水車で、そうそう先日の粉食の話で聞いてみたのですが小豆を粉にして食べたのが最高にうまかったいうてました。話がそれました。

つまり井川という地域は開けるのはそれこそ井川ダム建設が始まって以降なのです。井川メンパもここまでは盛んに生産されていたのですが、ここより後は皆ダムへ労働に向かい絶滅の道を一度歩んだことがあるのです。それはまた違う話ですのでまたいつか


想像してみて下さい。どんな医療体制だったのか?

お袋は本当は8人兄弟なんだそうです。1番末の娘と聞いていました。しかし違うんです。成人したのは4人なのです。半分幼児期や乳児期に死んでしまっているのです。感染症や食中毒です。お袋にも妹がいたそうです。幼い頃死別したそうです。
どういうことかというと当時本村というところに医者がいるものの、そこまで行くには山道しかなく医者も町医者であるので何かあっても間に合わない、重病なら対応できないというようなことがダム以前は普通だったようなのです。生きると死ぬが混交している。かなり過酷な環境なのです


そのあたりから井川メンパの秘密が垣間見えた気がしたのです。


なぜ井川メンパの下地方法は漆器界では絶滅した渋下地を頑なに残していたのか?

漆器の下地方法の中で下物扱いされていった渋下地というのを以前当ブログにて書いたことがありますが、上物、中物、下物とカテゴライズされているのですが渋下地は誰が言ったのかいつの頃からか大衆漆器に使うやり方で安価に生産されるもののやり方だ。という共通認識が刷り込まれるに至ったのはそんな昔の話では無いような気がします。恐らくは松田権六だとかその辺りの権威ある人の発言がいつの間にかそのように普及したのだろうと思っています。


渋下地は下物扱いは間違いです!は前回書きましたね。


メンパ屋から言わせると渋下地は医療乏しい山間地に経験則として必要とされる未病対策の有効手段だった。そう言えると思います。井川、川根、オクシズには大量にオールドメンパが古民家などに眠っています。修理を依頼されてはっきりわかっています。つまり一家に一個ではなく、一人に一個普段使いの食器として利用されていたのは間違いない事実です。貧しい寒村で高級な漆器を常用していた?というのにはその秘密を裏付ける確かなエビデンスだったと言えると思います。


井川メンパの渋下地はウィルス系に作用し漆は菌類に作用する。そう仮定できます。







































柿渋のカキタンニンという成分は絶大な抗ノロウィルス作用があるとはっきり実証されて来ています。ウィルス系に効くというひとつの根拠になります。

漆は大腸菌やO157などに有効です。

ですから井川メンパはすでに大昔から形が完成された考え抜かれた山の英知を詰め込んだうつわであると言えます。
 
一度病にかかれば生きるか死ぬかの山奥で、経験則としてメンパを常用していることに対して確かなエビデンスを感じていたんだと思うのです。だから地元住民に重宝された井川メンパはその存在を維持できた。と言えます。

おかげでそんな環境で育ったお袋の衛生観念の緩いこと緩いこと。食器洗ってもほとんど水で流してるだけのような感じなんすよね。まあ、それは置いといて



何度も言いますが、よく聞いて下さい


井川メンパ大井屋の柿渋6回塗りは必ずコロナに打ち勝ちます!絶対だ!コロナなんぞ倍返しだ!

もう次回からの制作は柿渋10回塗りに変えます。これは絶対です。

井川メンパユーザーにより美味しくメンパ飯を食べてもらいたいという目標から、より健康に長生きしてもらえる他にはどこにも無い漆塗りメンパへという目標に進化させました。


もう一度言います。よく聞いて下さい


井川めんぱ大井屋の柿渋は毎年自家製で仕込む、完全オーガニック柿渋です!これでさらに健康への安心を担保します。 コロナにも癌にも負けたくありません。メンパは癌にも効く思うんですがねえ。それはまた今度

漆と癌のことコロナのこと


柿渋を追い求めていくと市販されている柿渋の質が薄いのがよくわかります。いろいろ添加されています。だから大事なのは自家製で混ぜ物無しだということです。大井屋を信じなさい!めんぱ屋はいろいろあるけれど大井屋を信じるものが救われます。もはや教祖デス。メンパ教です。


ふざけてしまいました。ごめんなさい。


信じる信じないかはあなた次第なのですが、私は本気でメンパのメソッドは未病を前提に構築されていると感じています。いつだったかメンパの溜まり塗りの技法に触れたときに薄く漆を塗り重ねるというの木地の木目を強調したいからと書いたかもしれませんが、それだけにあらずです。
下地の柿渋からの分泌物や木地の呼吸でご飯の湿度をちょうど良いところに調整してくれる。だからメンパの塗りは木地たまり塗りというものに落ち着いたんだと思うのです。ということに訂正しておきます。



井川メンパは今後もいく世代先までも皆さんにとってかけがえのないうつわとしてあることができるように今一度嘘のない作り込みを追い求めて行きたいと思っています。今後ともどうぞ井川めんぱ大井屋の活動をご贔屓いただければ幸いです。

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定休日 水曜 木曜

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メンパは塗り直しだけではなくリメイクしてタッパー型のおかずメンパにすることができます。お弁当として引退したメンパはタッパーメンパにリメイクしてぜひご家庭にて使い続けてください
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やんばいでございます。井川メンパ大井屋の店主前田でございます。こんにちわ!
さて本日はここしばらく暑すぎる毎日でございましたが、午後より急な雷雨となり一気に過ごしやすい温度となっております川根本町千頭からお届けしています。情熱を載せて!とかなんとかいうてます。






















我々のような仕事は暑さ寒さ関係なく外と内を行ったり来たりのお仕事ですので、水分補給が追いつかない時はスイカターイムしてます。線路を眺めながらそう言えば大井川鉄道いつ復旧すんのかな?とか思いつつ。

柿渋下地が終わりいよいよ漆塗りに突入しましたが、今回の柿渋塗りを振り返っていてなぜか沸沸と憤りを覚えましてちょっとこの場をお借りして漆の先生方へ抗議みたいな講義でもぶちかましておこうと思い筆を取りました。漆刷毛では無くAppleのキーボード刷毛の方です。


お話は漆器の下地法のことについてなのです。


漆器というのはまあ産地やら流派みたいなのからそれぞれいろんな下地方法をやるのですが、輪島なら本堅地!とか琉球の豚血下地や!とかうちの裏山のサビ土の錆地は最高や!とか色々あるんですね。
どれも堅牢で長持ちを目指して競い合ってきたわけです。





井川メンパがやっている下地はいわゆる柿渋下地。渋下地と呼称されるやり方なのですが、この渋下地というのが漆器の下地方法では下物みたいな言われ方をするのです。
いろんな本を読みましたが、一番は堅地やねん!渋下地は汎用品漆器やねん。大衆漆器やねん。みたいなディスり方をされており、簡単に言うとあいつ安いやつようやねん。みたいな扱いなのです。

井川メンパ屋だと他の下地方法と縁が薄い分、柿渋下地を突き詰めていくと言うガラパゴスが私の中で起きておりまして、そこでどうしても言いたいのです。

堅牢第一主義で仰っておりませんか?漆器の要素はそれだけですか?と言いたいのです。

どう言うことかと言うと、柿渋というのは一度くらい塗っただけではほとんど違いがありません。三度塗ってもまあちょっと硬くなったかな。という程度です。違うのです。5回も6回も塗ってやっとおおなんやこれちょっと別世界やなという限界突破があるのです。

そうなんです。渋下地が下に見られていいとは思えない真実を私は知っております。

7回8回を塗るとものすご多く硬くなります。そして何より重要な現象が発言してきます。
木地がやたらと軽くなるのです。これ本当なんです。大井屋ブログの過去ログで柿渋探ってください。リンク貼りたいのですが、さっきから藪蚊の大群に襲われており一刻でも早くPC前から離脱したいのです(笑)

本当にふわりと軽くなります。

漆器が堅牢であるという大事な要素と同様に軽さというのは強さとのアンビバレントとして存在しているので両立しづらいという常識があるかと思います。渋下地はこの常識を覆してくれる可能性を秘めていると柿渋ガチ勢の前田が言うています。

そう言えば今年も柿渋仕込みました。お袋と親父にやってもらいました。メンパ屋はその間ずっと柿渋を塗っておりました。もはや一人の身体じゃない。他力の法力頼りな日々です。

どっかの偉い漆芸家さんが柿渋下地はのう、下手なやり方なんやのう。などとこれ以上は言わせない。
私から言わせるとどんなに堅牢だと言われてもフィールドに持って山や川や海で取り回せない漆器は必要ないです。飯屋でつこうてください。井川メンパ大井屋は木地が分厚いのに、やたらと軽いメンパという究極のメニューと嗜好の理想を現実化させていく。そういうややこしいメンパを目指しています。























伝統工芸をビジネスと捉えるもよし、おっさんの意地を楽しむのもよし。大事なのは次へ次へと繋ぐ意識の上で何を今なすべきかを現代の職人はデジタルベースで考えてみることですよね。柿渋下地を馬鹿にしないでください。あれだけ普及していた渋下地というのは多分いろんな意味で漆器に親和性があったんだと思う。高級路線になればなるほど常識や先入観に襲われてみんながみんなで本硬地へ行った。というのもうなづけます。だから漆器は重厚で重いイメージが拭えない。

重くないんです。漆器は軽いんです。渋下地なら。という通念へ世代をかけて押し通していきたい。そんな柿渋ガチ勢。君も入らんかね?

という呟きでした。渋下地をやっている生産地があとどれくらい残っているのか?全くわかりませんが渋下地しかやっていないという生産地は俺っちしかなもうないのかもしれないのであえて叫ばさせていただきました。柿渋を殺さないで!とナウシカも言うとります。どうぞお忘れなきように


ふざけてしまいましたが、明日も1日一メンパ頑張っていきます。どうぞよろしく



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やんばいでございます。今日は水曜定休日、井川メンパ大井屋店主の前田です。おはようございます。

さて昨日の業務報告を少し。

朝は6月の休業を決定したので店舗への張り紙とウェブの告知といくつかのお客様の問い合わせ対応となりました。突然の発表でしたのでまだ知らない人は来られますので、そこはしっかり対応させたいただいています。

6月はメンパ屋休業しますのお知らせ

午前中からまた柿渋を塗ってました。今まで柿渋は5回ないし6回と決めて塗っていました。
もともと修行の時にならったやり方は1回だけ塗る。というものでした。ただ伝承では昔は5回も6回も塗ったもんだと聞いたことから大井屋ではじゃあ昔に戻そうとそのように実践してきました。

渋づけ3年

大井屋のこだわりとしては柿渋は全て自家製です。2015年から毎年仕込み続けて今年の夏は6回目を迎えようとしています。この柿渋のことを今まで一生懸命掘ってきたのですが、井川メンパはむしろ漆よりもこの柿渋のやり方、考え方、使い方が大事だとちょっと確信してきました。


















昨日は珍しくお手伝いさんがアルバイトしてくれたので作業に余裕があり、じゃあ塗れるだけ塗ってみっか!というノリになりまして、8回以上塗ってみたのです。すると。嬉しい発見がありました。これはなかなかすごいけど喋るの勿体無いなので隠しておきますが、結論。柿渋は塗れば塗っただけ意味がある。ということです。大事なのでもう一回言うときます。柿渋は塗れば塗っただけ意味がある。塗らないてはないやろう?そういうことですね。

それにしてもカトラリーとか制作してきて気づいたんですね。檜というのは漆との相性もいいですが、柿渋との相性はもう抜群じゃないかこれと。木地が引き締まるというのでしょうか。硬度の向上だけではないんです。さっき黙ってたけどもう喋っちゃう大井屋が此処に居ます。
柿渋塗ると木材が軽くなるんです。これ本当なんです。1,2回じゃわかんないですが、塗れば塗っただけどんどんフワってなっていくんですよ奥さん。メンパがフワってするんですよお父さん。

これメンパだけじゃなくていろんな用途に使える知識だと思うんです。柿渋の撥水性が注目される以前に、木材がやたらと軽くなる。だから浮く。というのもあるんでしょうね。井川メンパは携帯した時の機能性を突き詰めたものであったと推測しているので、この重量への取り組みは今後も追求していくテーマにしたいと思っています。しかし重さってお客さんに伝わりづらい要素です。ぜひ大井屋本店にご来店いただきメンパを持って欲しい。それから選んで欲しいのです。休業してるけど(笑)


そういうわけでぜひ今後も大井屋のメンパ造りと柿渋造りを応援ください。よろしくどうぞ

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やんばいでございます。桃栗3年柿8年。メンパ屋3年いや8年。とりあえずやたらと韻踏んでみるメンパ屋大井屋の店主前田です。安定の早起きでございます。改めましておはようございます。


















さて5月に入って超大型連休となっている井川メンパ大井屋ですが、店舗脇で作業していると通りかかった観光客が知らずに入って来てしまう事件が幾らか発生してしまうのでもうわかりやすい看板でも建てておこう!!とダルマな板さんの長男さん(最初何も考えずフリーハンドで切り出したのでだいぶ性格というか輪郭が個性的な長男さんなので)に店舗前の番人に就任していただきました。

何気に顔を彫刻刀で彫り込んで錆漆で埋めてまた研いで塗ってるのでそれなりに手間をかけて遊んでいるだるま屋さんのメンパ屋さんです。いやメンパ屋さんのダルマ遊びです。どっちでもええか(笑)

このだるまさんなんか意識でもあるのか、夜家族で晩御飯食べてたら『カラン』っと外から音がする。玄関空けてみると引っくり返って見上げてるダルマさんがそこに。ああ、寂しかったのね。ごめんね。とお店の中に戻してあげました。ということでポジションは展示品の空きスペースへと早くもサイドチェンジしてしまいましたので、気になる人はぜひお休みが解除された時にご来店ください。

臨時休業延長のお知らせ


さて昨日の作業報告を少し。まるで業務報告書と化している最近の大井屋ブログですが、しっかり仕事はしていることを広く世に宣言しとかないと毎回会う度に今日も遊んでるのか??と聞く人がいるので。私も冗談で遊ぶのがメンパ屋の仕事だとふざけるのでメンパ屋さんは遊んで暮らしているというイメージがひとり歩きしているかもしれません。それは誤解とも言い切れないが世間体が良くないので何度でも言いたい。しっかり仕事しているのです。しっかりメンパをじっくりつくっとんのです。

お茶摘んだり、石拾ったり、薬草摘んでみたり。まじ忙しいっす!あと本もめちゃ読むし!

















最近は被差別部落と工藝について考えているので民俗学とかをかじる日々です。
日本の社会は工藝をそぎ落として来たついでに被差別部落も消し去って来たところがあると思います。いやむしろそういう見たくない、省みたくない過去の差別主義を自らが自浄できずに被差別側に消滅を促してしまい結果手工芸という宝が消え去って行った。という逆説な説明がわかりやすいと思います。

このあたりについては、コロナ後のもう少し社会が変わった時にちょっとづつ発信して行きたい。なぜかといえば日本の社会は令和現在においてもなお無分別な差別主義を孕んでいる人がまだかなりいるからです。コミュニティが内包する闇の部分というのは表層上無くなったように見えて実際は根底はまだ外国人だからとか、女こどもがとか、そういう言葉が消えていない。と大井屋は感じています。
被差別部落と手工芸は切っても切り離せない歴史的親和性があるのでそのルーツを語る時に、社会の風潮を忖度して本来の事実を乖離させた話をすることには意味が無いかなと思ったのです。差別はなぜ産まれるたのか?それをなぜ日本はずっと引きずり生きているのか。だいぶとは薄れたんでしょうけども。そういうのが消えかけた、もしくは火消しに走れる時代にそういう話を落とすべきかなと思ってます。
コロナでだいぶ日本社会は変わると思います。多種多様な言語民族の世界の中で生きていることを日本がコロナ差別されることで逆に多様性やら差別主義の哀れな末路を理解するようになる。そうなれば自ずとこういう言いにくい話を出来る。今はまだ誤解を産むというか、伝わりきらない時代だなと思う。
こういう話をすると手工芸=被差別対象という認識を持つ輩がいるのが事実です。だからまだぶっちゃけるには時間がかかると言いたいのです。工藝は差別から産まれた。という激しい言葉はそっとここに大井川にまず流すのです。そのうちどこかに流れ着く。大井神社の流れ神奇譚と一緒のやり方です。


私は伝統工藝は綺麗事だけじゃないと思ってます。
漆器業界の闇について


修行という名で搾取する構図を未だに親方が当然なことだと認識している。だから業界は何も変わらないし消える運命にあるのです。そこをまずはぶっ叩いてきた3年かなと。

話がだいぶズレた。本当はタイトルにあるように昨日かきしぶ塗ったんだよ!すごいでしょ?渋下地ってこんなんだよ!とアンニュイな話でもしようとしていたのに気づいたら被差別部落と工藝の話をしていました。まあ日々あいつの言うてることなんやねん。なんかようわからんがメンパの話はいつはじまるんや?スタイルでもいいので大井屋ブログ覗いてください。いろんな事に気づいて欲しいのでメンパを餌にしているところ。あるんです。



さて柿渋下地ですが塗っております。今回は五回縛りにしてみました。この時期の天日のエネルギーはすごいです。やはり柿渋と太陽光のコンボは絶対やと思うのです。この話もいつかしておかないといけないなあ。柿渋の本来のやり方はおひさまのエネルギーをパッケージ化することにあり!だと思うのですが、その話はまた今度。

ちなみに大井屋の柿渋はすべて自家製混ぜ物無しのオーガニック柿渋使ってます。
市販の柿渋ってなんか混ざってるのかどうかはわかりませんが、とにかく大井屋は渋ヒャクパーなのは間違い無い事実です
2019柿渋造り
2018柿渋造り
2018柿渋造り其の一
2017柿渋造り

2015年から始まった渋づくりも今年の夏で6回目になろうとしています。
夏のライフワークとしてやって来ましたが柿渋というのもこれがまた奥が深い。面白い世界ですが、漆ほどやはり研究されていないですよね。でも大井屋は思うのですが、漆器を知る上では漆だけじゃなくてこの柿渋をもっと本気で皆で掘り下げていく必要があると思うのです。
漆器屋のほとんどが渋下地を辞めてしまった今だからこそ気づくべきだと思うのです。渋下地良いですよ。見た目変わらないけど、5回も塗って見てください。木地がやたらとがっしりしますし、ふわっと軽くなります。食器は軽さも大事なファクターだと大井屋は信じています。
軽さという指標をその内メンパの選択基準に落とし込めるように日々研究しています。数字も大事ですが、持った時の感覚が一番正直です。ずしりと思い弁当箱を生涯持ち歩く労力と、ふわりと軽いメンパを取り回すその余力。天秤に掛けるまでもないことでしょう。

皆さんがご飯を食べるストーリーを舐めまわすように見定める変態がここに!!
飯食って、カバンにメンパ戻して帰り道。軽い軽い!!は超大事ですよね!大井屋の井川メンパは年々軽くなっていっております。そういう進化をしています。どうぞ見て、持って、感じてメンパは買ってください。


世の中が見た目とか、価格とかわかりやすい指標で動くのは当たり前です。ただ生産者はそれに乗っかる前に伝えきる努力はすべきだと思います。そのあたりの意識が戻ってくれば自ずと工藝は日本各地でもっともっともーーーと復活するだろうと思うしすべきだとも思ってます。
メンパ屋だってちょっとした街全てに在ってもいいくらいや!と思ってます。桶屋もかご屋もそうです。そういう日本になるべきですよねえ?それにはそれなりの努力と時間と本気が必要なんです。若い力はたしかに必要。度胸はおっさんが提供しますんで、ぜひ若い力アツマレ

では今日も愛と平和な一日一メンパでございます。大井屋でしたごきげんよう^^

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やんばいでございます。井川メンパ大井屋店主の前田でございます。今朝もまあまあ寒いです。新茶時期に来てくれるな寒気さんとコロナウィルス!!ということで今日も俺生きてる!!というよろこびを毎朝感じてしまうようになりましたが皆さんはどうですか?よくわかんねえコロナの野郎と闘うにはすこしどころかだいぶデーンと構えて行く必要がありますよね。まずはメンパではらいっぺえに飯を食う。話はそこからだと思います。改めましておはようございます。

毎日不安が募る日々だとは思います。皆さん心はしっかりさせませしょう。冗談抜きに本当にストレス溜まりますよね。外食もできないし、自宅に篭もりっきりも良くないです。じゃあ、どうしろと?メンパ屋からの提案です。
井川メンパに飯詰めて、本でも一冊忍ばせて、山でも海でも行って一日中自然の中でのんびりしてくるがいいと。東京で外出さえ自粛しろと言われてるのにどうすんねん?と。ベランダがある人はベランダへ、マンション住まいは屋上へ。とにかく換気の良い日差しの良い場所でのんびりする。これメンタルに効きます。その時にメンパで飯食えばもっと最高にメンタルに効きます。どうぞそういう井川メンパの使い方推奨してますので、お昼時にはオフィスを離れて木陰で食べてください。


コロナの登場で思ったことがあります。漆はコロナをやっつけれるんかな?ということを。

漆と癌の関係
今こそメンパを使う時の話

そもそも漆自体には生物に害を与えるとする特定の菌類を死滅させる効果があると言われています。大腸菌とかですね。常在菌のようなそこら中にいるいろんな菌全てではないところが面白いところですね。
どうしてそうなるのか興味が湧きます。酵素活動がどうも影響しているとか言いますけども、そのあたり詳しいことは深い海の底なので僕らメンパユーザーはまずは理由よりもメンパの法力を信じる事から始めましょう。

漆だけではなく、柿渋からも抗ノロウィルス作用が引き出されていたりとかもあります。何度も言いますがメンパは昔の人がいろんな技法の中から実用的な、効能的な方法論からそのレシピを完成させてきたと大井屋は思っています。なので変えて良い行程はありません。見た目とかコストとかの理由で勝手に渋下地を辞めてというかとても減らして漆下地へ持って行くなんて、木を見て根っこを見てないのと一緒だとぜひ誰か望月メンパに言ってやってください。渋下地は1回では駄目です。昔のように5回も6回も塗ってこそメンパの法力が増すのです。大井屋の井川メンパは渋下地たっぷりと決めています。見えない違いとはまさにココなのです。メンパ飯が旨くなるにはいろんな見えない根性が必要なのです。根っこです!!時代は根っこです!!(笑)


_MG_2680
















物事には真理と言える部分があり、そこには人を魅了する本質があります。工藝とかというのはどうもその本質が見えるかどうかで勝負が決まると私は考えています。誰かに言われたからとか、誰かがかっこいいものを作っているとかを探り求めるのではなく、自らの内面で昇華してきたものを汲み上げて具現化する。どうもそういう道の方が時間軸を突き抜けていけると信じています。漆掻きをやっているのはそういうことです。私はきっと井川メンパの真理に近づきたいのですね。


それでですね、漆も柿渋もいろいろとウィルスには効く要素があるんです。そこを羅列しようとするとまあいろんあ情報が出てきますのでぜひご興味ある人は検索してみてください。


で、今回の新しいウィルスコビット19には効くのか?

という素朴な疑問ですが、実証されたデータはないのでわかりません。ただ漆の液は漆が傷つけられた時に自らの傷口を守り、そこから侵入する菌から防御する機構になっていると書いたことがあると思います。漆の未来の話

そういう真理をシンプルに信じてみると、漆の免疫機構はコビット19にも有効であろうと信じれる根拠には充分足りると大井屋は思います。だからメンパを普段から使って欲しいのです。

ウィルス全般に言えるのはたった一個のウィルスが人間を殺すまで増殖するのではなく、初期の段階ではある程度まとまった数が体内に侵入してこないと免疫機構が対処療法して退治してくれるので、この総摂取量を初期の段階で出来る限り減らす必要があります。緑茶を飲め!とかメンパを使え!と言ってるのはまさにそこで昔の人らが経験則として集合知として完成させたメンパの技法は絶対こういう未知なる感染症にも効くと私は信じています。漆の力を信じましょう。柿渋の力を信じましょう。大井屋のことは3分の1くらい信じましょう。安倍政権の言うことは信じないのが身の為です。


最後にさらっと毒を吐く。デトックスです。

今後も井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただけますように日々精進して参ります。通販も変わらず毎日やっています。店舗もコロナ対策しながら営業しています。どうぞよろしくお願いします

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やんばいでございます。井川メンパ大井屋店主の前田です。こんにちわ!

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川根本町はここのところしっとり雨に濡れている日々です。コロナのせいで人も少ない気がします。まあ今は本当に家でのんびり過ごすのが一番リスク対策としては最善です。ぜひ大井屋ブログの過去ログなんかを漁って楽しんでみてください。


さて今日はコロナとメンパと私というテーマでお話を少し

井川メンパというか漆塗りの曲げわっぱの見えない凄さというのをお話しておきます。
昔からメンパでごはん食べると美味しいよね。とか、夏でもご飯が長持ちしますよね。という実体験は良く聞きます。自分で使っていても確かにそのように思います。
これは実はちゃんと証明された事実でも有ります。そうなんです。まずは本漆の抗菌、滅菌、抗細菌作用というのがものすごいぜ!!という話

漆の液というのは人間でいうところのリンパ液みたいなもんだと思っています。

漆はかさぶた
漆と癌の関係
メンパ冷や飯が最高な理由

漆の塗膜に生物にとって共通に有害とされる細菌類を置くと数時間すると死滅するという実験結果があります。ソースはいろいろなところにあるので興味の有る人は検索してみてください。

微生物の世界は肉眼で見えないだけでいろんなことが起きているのです。ただこれがなぜそうなるのか?というところは未だ未解明とされています。ただ人が言うにはやはりある種の酵素反応が漆塗膜から起きているとされています。

実は漆だけじゃないんです。井川メンパのすごいところは漆器の下地としてほとんど今はやられなくなった柿渋下地という方法を取っています。柿渋の凄さはけっこういろんなメーカーの商品に転用されています。例えば抗ノロウィルス作用。
柿渋と港町の関係
2019柿渋造り

ノロウィルスに絶大な威力がある柿渋。これは実証済みです。どういう作用下は詳しくは知りません(笑)

ちなみに大井屋の井川メンパにつかっている柿渋は100%自家製です。毎年仕込んでおり、もうすでに十年分くらいはストックしています。柿渋はいろんな意味で貴重なのです。漆と一緒くらいに。



とにかくごちゃごちゃいってる暇はねえ!!ということでこのコロナ対策として大井屋の井川メンパをご利用くださることを切に提案申し上げます。

飯食って対策とは悠長なこというね!ではないのです。昔から疫病ていうのはそこら中にあったわけです。メンパには古人の知恵が凝集しているのです。どれが効くとかどうでもいいです。昔からこうやってたらなんか被害少なかったねの経験則が凝集しているんです。

漆と柿渋の関係はコロナにも有効だと信じています。だってコビット19以前からコロナは存在していたのだから。

メンパ飯で少しでも免疫力をあげて、少しでもコロナウィルスを減らす。メンパにパッケージされてしまえば細菌もお昼時には死滅しています。家族内感染が抑制できます。そんな気がしています。ぜひいまこそ井川メンパご利用の方はフル活用願います。

今後も井川めんぱ大井屋をどうぞよろしく

井川メンパを購入する前に知っておきたい10のこと
http://ikawamenpa.blog.jp/archives/1076721216.html

井川メンパの通販 
http://ikawamenpa.blog.jp/archives/1076988181.html

メンパやまげわっぱの修理
http://ikawamenpa.blog.jp/archives/1077028710.html

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やんばいでございます。井川メンパ大井屋店主の前田です。こんにちわ。

さて昨日は定休日を使って毎夏の恒例自家製柿渋造りをお袋さんと親父と行ってきました。
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柿渋造りは鮮度が大事なので家族の協力が必須です。収穫してからいかに早く潰してゆくか。数時間でも違いが出てくる。2015年から始めた柿渋造りも五回目ともなるとその違いが良くわかります。面白いのは漆だけじゃない。柿渋も日本が誇る文化だと思うのです。
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五回目ともなると器材が老朽化してきましたのでジューサーミキサーを新調しました。2台無いと回しすぎてすぐに壊れます。交互に使っていきます。
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砕いたら桶に入れて数日寝かせて絞ります。
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これも恐らく某からの酵素反応が起きており、どんなタイミングで絞りに入るかは企業秘密。良く観察することですよね。臭い、温度、質感。柿渋は中国語では柿漆という表記になるそうです。それだけ切っても切り離せない相性の良さがあるということ。渋下地が廃れて久しいですが、メンパ屋としてはこの柿渋というマテリアルも生涯かけて追い求めて行きたいと思ています。

8月前半は渋造りだけでなく今度は漆の天日黒目が待っています。なかなかハードな毎日ですが、塗り直しも平行し順調です。
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錆びうるしの打ち直しまで来ています。後は硬化を待って水研ぎして漆を塗っていきます。今回からは厳しく受け付け個数を限定したのでスケジュール通り行ってます。今月中に塗りおわちゃうかもしれませんね。楽しみです。
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秋メンパの仕込みも順調です。3年目ともなると思考せずとも身体が動いていくので作業もあまり負担には感じないのですが、疲労の蓄積に自覚が追い付かないということが起きて来ます。
昨日も起き抜けに目眩がしたけど柿渋造りはやっていたし、今日も治らず何か三半規管がおかしい。熱もなく具合も悪くなくただ気持ちは晴れず。そうこうしていると浅間山が噴火する。ひょっとしたら地下での変化が影響しているかもしれないですね。そう言うときは温泉行ってパッと体のケアですね。川根は温泉がたくさんあって迷うですが、今日は接岨峡温泉でしょうかねえ。

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やんばいでございます。こちら川根本町千頭駅前井川メンパ大井屋店主の前田です。こんばんわ!

さて最近は家族の環境が変わり馴れない毎日にバタバタとしております。メンパ製作も少し立ち止まり気味にいろいろと試行錯誤を相変わらずやっております。まだまだ日々成長と勉強なのでございます。

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さて5月の連休に向けて仕込んでいるメンパの漆塗りが始まっております。
柿渋を塗って室で乾かしてます。大井屋は柿渋の下地を贅沢にドブヅケでやっております。

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柿渋も自家製だからこんな豪快に使えるのです。買うとそれなりにしますからね。
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渋も毎年継ぎ足しできていますが、四年目ともなると真っ黒になってきてます。
黒ければ黒いほど価値があるように言われる柿渋。ここまで育てるのにもけっこうな手間が実はかかっていますが、完全に添加物を抜いた真っ黒な柿渋だけでも意味があるように思っています。見えないところをしつこくこだわれば常識を突き抜ける最短コースだと信じているのです。
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今回も摺りうるしで下地塗りから入りました。刷りうるし専用の漆とそれにいくつかの工夫を今回から新たに加えています。
仕上がりが今から楽しみであります。
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漆の苗木から芽がでました。今年は種から育てるプロジェクトも始めるのでいよいよ一人ではまわらなくなってきちゃいました。


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やんばいでございます。大井川鐵道千頭駅前井川メンパ大井屋店主の前田です。こんばんわ!
さて本日は順調に9月制作分の仕上げ塗りでした。今回から天然天日黒目の漆を100%で塗っています。とても威力のある漆です。おかげで作業が楽しいです。明日も引き続き仕上げ塗りの予定。頑張っていきましょう。

さて先日仕込んだ柿渋を絞ってきたので報告を。

井川メンパ大井屋では下地塗りに使う柿渋は創業時から全て自家製の柿渋を使っています。柿渋の仕込みもすでに4年目を迎え、作業も格段に早くなり新しいアイデアも盛り込まれたりしながら品質が向上してきています。これはこれで楽しくも奥の深い仕事だと思います。
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今年度より柿渋下地の回数を格段に増やしたので今後柿渋の使用量が増大することになり、仕込みも通年の3倍ほどになりました。家族の手伝いも増えて増産したわりには作業も早く終わりました。
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絞り粕は天然のノンケミカル肥料となります。余すとこなく利用できるのがまた柿渋の善きところ。
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メンパの下地に6回も重ね塗りをする柿渋ですので、このボトル一本8リットルをだいたい100組のメンパ制作で一瓶使うような感じになります。買うとなると割りとかなりコストがかかってきますよね。柿渋づくりってそんな難しくないですからカントリー生活している人はぜひ作ってみてください。いろんなことに使えますよ。

なんとなく自分のやりたいことが皆さんに伝われば良いと思っていましたが、この柿渋造りもそうですし漆の植栽や漆掻きの実践。こういうことをなぜ独自でやり始めているのか、また次回はそのあたりを惜しみなくお伝えしていこうと思っています。

全てにおいて天然素材で作られる、作ろうと試みられる。それがひとつ現代の民藝のコンセプトであってもいいかと思ったりしています。道具には進化があって然るべきことですが、素材においては天然であることが大事かと思います。そんな難しいことじゃないです。先祖が歩んだもときた道を戻ればいいだけなんですから。

今後も井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただければ幸いです


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やんばいでございます。川根本町井川メンパ大井屋前田です。
さて2日間程かけて今年も夏の一大イベント柿渋の仕込みをやってきました。
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柿渋も2015年から作り始めて4回目ともなりますので作業の段取りも早いものです。
早朝まだ暑くなる前に柿を取ります。そしてここから時間との勝負。できるだけ早く潰してあげることが大事なので、あまり欲張りすぎずその日にやりきれる量だけ取ります。
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昨年で父も自営業を辞めたので、母と私と父三人での渋作りとなりました。やはり大勢いればいるほど作業性がよくなりますし、時間との闘いもあるので来年からはもっと人を集めないと。

昔のやり方は柿を臼で潰して瓶に水と一緒にして漬け込み、後日渋を絞るというものだったようです。地域やその家独自のやり方が強いジャンルのようで、いろんな本にいろんな事が書かれていますが、何日渋を晒して絞るかはまちまちです。今回我々はちょっと長めにつけてみようかと思っています。
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柿を取るタイミングはだいたいどこも同じようで、地域差があまりないように感じます。
夏の土用が終わるまでとか、仲秋の中頃だとかそういう言われ方をしますが温暖化のこともありますしちょっと早いくらいの8月頭がいいんじゃないかと思ってます。
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大井屋のやり方ではミキサーで砕いてペースト状にします。もちろん加水するのは井戸水。ここらへん大事かと思います。
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こういう感じで桶に入れて数週間発酵させていきます。
ちなみにこの段階ではまったく臭くなく、発酵がするとしばらくあま~い香りがしています。ちょっとお酒みたいな感じな良い匂いがします。
と、こ、ろ、が。半月もするとどえらい悪臭を放つのが柿渋。この匂いを嗅ぐと夏が来たと思うのです。
今年は過去最高な量を仕込んでみました。大井屋では年間けっこうな量の渋を使いますのでこの作業はとても欠かせない大事なものです。井川の海野家では毎年しっかりと渋作りされてたようです。やはりこういうのを大事にできるかどうかは物づくりにおいてとても重要だと思います。

お金を積めば良い材を簡単に手に入れられる時代かもしれませんが、それは誰かが定義した良いものであり、大事にしたいのは曖昧な良い悪いではなく間違いがないものを使うということです。大井屋の柿渋は自家製ですから完全に無農薬で添加物は一切無い。それは間違いない事実です。
大事にするべきはまさにそこではないでしょうか?漆を育てているのもまさに間違いがないものを得る。その事を考えた結果です。

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正月に植えた漆の幼木も、あっという間に葉が茂りぐいぐいと伸び始めました。
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毎日観察していますが、漆というのはどうもまわりの生態に大きく影響を与えているような気がします。まわりの植物の勢いが凄い。どういう作用かは私はわかりませんが、漆の木の廻りには生物相が濃くなってきたように感じます。

この猛暑も楽しくメンパ造りして乗り切りたいです。今後も川根本町井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただければ幸いです































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やんばいでございます。井川メンパ大井屋前田ですこんばんわ。

さてさていよいよ夏本番となってきましたね。熱中症には気をつけているつもりですが炎天下で作業するのはメンパ屋の宿命。ということでミスト散水を扇風機で送り出しながら作業することを覚えました。ある意味これも進化かな?笑。冗談抜きでそのくらいやらないとこの時期室外での作業は命取りかもとちょっと思うくらいです。

進化といえば柿渋についていくつかの進化という感じが出てきたのでちょっとご報告を。

そもそも井川メンパの下地法はざっくり言うといわゆる渋下地というもになります。
ただ弁柄も渋に混ぜて塗りつけるので弁柄柿渋下地とでも申しましょうか。弁柄渋を塗って布で拭き塗りをする。色味をつけたら次は柿渋単体を塗る。という二段攻撃なスタイルです。
従来のやり方(修業した時のやり方)だと弁柄柿渋を1回、柿渋単体を1回というシンプルなものでしたが古代の井川メンパは渋塗りをもっと重視した風がある為に創業の時からいろいろと試行錯誤してきました。
柿渋を自家製にする試みや、弁柄の研究や、フレンチポリッシュの技法を参考などにしてみたり。素材、回数、順番もろもろ何が古代の塗りに近いのか実践で確認してきたのですが、だいぶ確定要素が固まり出してきた気がします。ので現在の下地塗りの工程をご照会します。

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まず如何にして発色が良い弁柄色を表現するか?というところでは弁柄を単純に回数多く塗るだけではあまり意味が無く、どんな産地の弁柄を用意するか?どんな素材で拭きとるか?どんな濃度で塗るべきか?タイミングも重要です。このあたりは制作の度に発見を積み重ねてきた感じです。他にもいろいろありますが詳細は企業秘密ってやつです。


現在の大井屋の下地方法

①弁柄柿渋+企業秘密的な何かを足して拭き塗り
②弁柄柿渋を拭き塗り
③柿渋単体を4回塗る

都合柿渋は6回塗ることになります。柿渋も買うとそこそこ高いので自家製を作っていて本当に良かったなと思います。恐ろしいもので自家製で作っているとほとんど生産性を考えないのでとにかく贅沢に使うことができます。買うとなるとケチろうとするのが悲しい性ですよ。今年も今月末くらいに柿渋仕込みが待っています。そのあたりのことはまた後日報告します。

単純に塗っている回数だけでも3倍の手間になっておりますが、これは大井屋の制作にはとても重要な工程なのです。というのも井川メンパ大井屋では一切の科学的接着剤は使用しませんので、カバ桜の力のみで接着しているわけですがその際にこの柿渋を何回塗るか?というのは如何に大事な事なのか見えてきた次第です。
柿渋には収れん作用というものがあり、つまり木地や樺を縮ませる効果というのがあります。
木地がボンドで接着されていると縮む事も、その必要も意味がありませんがカバだけで縫ってあるメンパはこの縮みの作用を利用してぎゅっと引き締めてやる必要があるのです。っていうかそれに気づいたのです。で、この収斂の効果というのは1回だけでは効果が足りないようで、3回目くらいから劇的に木地がカリッとしてくるのです。っていうかそれにも気づいたのです。

創業時はとにかく回数だけはたくさん塗っていれば手間分良いものができると闇雲にやっていただけですが、ココに来てその重要性が論理的に明確になってきたのでした。口伝伝承というのはとにかくまず守るべきやなという良い例です。

また柿渋を下地でたくさん塗るというのは柿渋の持つ抗ノロウイルス作用等も先人の知恵なのかもしれません。メンパに入れたご飯は長持ちするというのは必ずしも漆の作用だけではない気がしているのは、井川メンパがかつて大量に柿渋を使っていたことに実践的実証があるからなのではないでしょうか?

メンパ飯が美味いと言ってもらえるように今後も見えない努力(残念ながら渋下地は何回塗っても見た目にはまったく変わりがありません)、見えない下地の世界の探求を楽しみたいと思います。

今後も井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただければこれ幸いです。


追加情報として8月の塗り直し依頼、ここに来て急激に依頼数が増えてきております。
依頼数が100件に達しましたら受付を終了いたしますのでご容赦ください。塗り直し依頼の方はお早めにお持ち込みください。定休日は水曜日です。ご注意ください。









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やんばいでございます。井川メンパ大井屋前田です。
さて寒い日々の中でもここ数日緩んできた感がしますが、今年は薪ストーブのおかげで本当に温かい毎日を過ごしております。
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ストーブの前で火に当たりながら作業するようになって基礎体温が上がって来た気がします。その為かわかりませんが今年の冬は特に体調を崩すことがまだないです。例年はだいたい冬の盛りに体調を崩しておりましたが、遠赤効果のおかげでしょうか?いずれにせよメンパの製材で余った木は今後も燃料として余すところなく使って行きたいです。自然から貰ったものは最大限無駄なく利用して行きたいと思って居ります。

そして2月に入り塗り直しにとりかかっておりますが、今のところ順調に来ており来週からはいよいよ漆の塗り作業に入れそうです。現在は研ぎ出しをやっております。塗り直しの時はいろんなオールドメンパに出会える、実はそんな素敵な時間でもあります。

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海野や望月というより以前の井川メンパ。組合のあったころのものをオールドメンパと呼んでおりますが、またいつの日か井川メンパの組合が出来るほどに産業として復活できるか。今後の私の人生を賭けた命題でもあります。

ところで塗りなおしで入ってくるメンパはどれも状態が良いものばかりではありません。


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漆もほとんど残らないくらいボロボロになったものも修理で依頼されますが、そういうメンパを研ぎ出ししている時にとっても臭いなあと思うことがあり、なんなんだ?と思っていました。しかし最近その強烈な匂いがなんなのか気づきました。
そうなんです。井川メンパの下地には柿渋が塗られておりますが、どうやらその柿渋の匂いなのです。使い込みすぎて漆も残っていなく、最後の砦のように木地に染みこんでいた柿渋が研ぎだした勢いで飛び出して来ていたのです。
30年や40年経ってこんなにも鮮明に柿渋の匂いがパッキングされているとは!漆のコーティング力は凄いと思いますし、何よりも先人は柿渋の防虫効果がここまで威力を維持することを良く知っていたのでしょうね。大井屋もこれまでどおり柿渋は自家製にこだわって惜しみなく使って行きたいと改めて思わされました。
普段断っておりますが、井川メンパ以外の国産曲げわっぱの修理塗り直しをどうしてもと依頼されることがあります。そしてそれらをよくよく観察するとどうも木地に防腐剤なのか?木地を柔らかくさせる柔軟剤なのか?何かわからないが溶剤が染み込まされているのを発見してしまう時があります。

こうやって多くの曲物に触れてみてわかってきたことですが、外国産だけにある問題だと思っていたのに国産のものの大半にも見えない問題があるようです。漆に混ぜる顔料のこともそうですし、木地に染み込ませている有機溶剤【恐らく防腐剤】というのはちょっと深刻な問題なのではと思う最近です。日本の法律では食品には厳密に規定された基準というのがありますが、器に関しては厳格な規定というのがありません。これでは食品にいくら気を使ってもあまり意味が無いのではないでしょうか?

漆塗り曲物の弁当箱は美味しいだけでは駄目なのです。身体を浄化する古来の知恵の塊であって欲しい。私の作る井川メンパはそういうものを目指したいと改めて思うようになりました。

私は一切の化学物質を使わず、天然素材だけでメンパを作っています。その思いと行動は創業時から変わっておりません。ただそれをやるにはそれなりの手間と努力が在るということをなるべく伝えて行きたい。私がやっている事が凄いと言い張りたいのでは無く、井川メンパとは本来そういうもので今後もそうあるべきだと強く思うからです。

井川メンパとて時代の流れで見えないところはゴニョゴニョとして変えて来てしまったところもあると思いますが、今後は逆に本来あったあるべき姿へと戻していかなければならないと強く思います。自分の中ではそれがある意味進化であるとさえ思います。塗り直しというのは非常に手間と時間がかかりますが、そういう気づきを教えてくれる大事な勉強の時間でもあるのです。

今後も毎年2回の塗り直し頑張って続けて行きたいと思います。

が、しかし。最近あまりにも塗り直しの依頼が多くなってしまい自分のメンパ制作に影響が出始めております。年に3,4ヶ月も塗りおなしに時間を取られてしまい大井屋の井川メンパがなかなか作れていません。ということで残念なお知らせですが、次回からは毎回100組を限度として行うことにしました。当然大井屋でお求め頂いた井川メンパはいつでも塗り直しはしますのでご安心ください。
先着順で締め切らせていただきたく思いますので、次回8月の塗り直しは7月末まで受付ではなく100組依頼が来た時点で受付を終了させていただきたく思います。

今後ともどうぞ井川メンパ大井屋の活動をご贔屓頂きたくお願い申し上げます。

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川根もだいぶ紅葉して参りました。気温も真冬なみになってきたですね。
やんばいでございます。井川メンパ大井屋でございます。

さて現在売り切れ中につき、今月中には現在製作中のメンパを塗りを終えたいので目下分刻みで作業をしております。なかなかハードな毎日です!
目の前をSLが行ったり来たりしますが、今年もクリスマス仕様で走るそうです。今度漆塗りトーマス走らせるなら施工はぜひ大井屋にご依頼ください。英国仕様で塗りたくります。需要があるかは神のみぞ知るですね。

そんなことよりちょっと柿渋のことでいろいろ気づいたことがありました。とても大事な昔の知恵だったかと思うのですが、忘却された知見に気づくことができました。このアイデアを実践すると次々回制作分くらいから恐らくだいぶ風合が変わってくるかと思います。来年は新しいメンパ元年になることを祈りながら本日もお疲れ様でした。トーマス見たい人は一声お声がけいただければ大井屋の裏手で好きなだけ見てくださいね。ベストポジションなのは間違いないです


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やんばいでございます。井川メンパ大井屋前田です。
さて今日は漆部屋の模様替えを。というのもこの夏何度か漆を塗っていて壁からの輻射熱に困らされたので、作業が一段落した本日はエイヤ!と掃除や模様替え等をやりました。その後桑野山の工房も掃除しました。なかなか充実した日となりました。ありがとうございました。

さて掃除をしながら柿渋を漉すというのもやったり。柿渋は定期的に綺麗に漉してあげないといけません。しかしなんでかわかりませんが自家製でつくると渋が赤いのですよね。市販の奴はなんであんなに真っ黒なのか?理由はわかりませんが大井屋のメンパが赤くなるのは自家製の柿渋かもしれないなと思ってます。これからも自家製にこだわった唯一の井川メンパでいたいと思っております。

井川メンパの造りを見ていくと、柿渋や桜の樺や錆土など昔の人は本当に身の回りの自然を良く理解して自然を利用していたのだなと気づきます。我々の今の生活は身の回りの自然を無視しているのは間違い無いですし、ほとんどの現代人は自分達の足元にどんな自然が広がっているのか理解はないのが普通だと思います。私は井川メンパの制作を通じてそういう部分をメタファーとして表現していきたいと思っているので、今後も手はかかるし見た目にはわかりませんが接着剤や科学的なものは一切使わないでいきたいと思っています。そんなことを改めて汗だくになりながら誓った8月の終わりでした。

今日もメンパつくり楽しかったです。ありがとうございました。
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やんばいです!井川メンパ大井屋本日はひたすら研ぎの作業でした。
大井屋では漆を4回重ね塗りしますが、下塗り2回→中塗りが終わった後に研ぎ出しをします。
仕上げ塗り前の研ぎなので丁寧に心がけます。大井屋では耐水ペーパー400→600で研ぎ出します。大昔のように研ぎ炭で研ぎ出しもしたいのですが、まだまだそこまで至ってはいません。
炭の研究も今後追ってやっていかねばと思っております。研ぎ炭の世界もとても奥深そうですね。

さて、今週は前半柿渋造りをしてきました。渋作りも今年で3年目。段取りもスピードも違いますね。
柿渋の作り方は地方によりかなり段取りが違ってくる部分はあるようですが、井川メンパ大井屋ではまず、完全無農薬の畑で渋柿を取ってきて水洗いして乾かします。

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今年はいつもより2週間くらい早めに取ってみました。一昨年と去年は8月の頭に収穫したのですが、今年は7月25日くらいにしてみました。雨が少なかった今年ではありますが、やはりちょっと小粒だなと思いました。しかし絞ってみた感じではかなりカキタンニンの濃度は濃いような気がしました。このあたりのタイミングは長年かけて掴むしか無いかなと思ってます。

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青々とした渋柿。彼らをこれからミキサーで砕いて行きます。
昔はこの作業は臼でついて、家族総出で漉したんだとか。
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母さかえ(井川小河内出身)と2人で毎年やっていますが、柿渋の専門書を何冊か与えましたところすっかり柿渋婆さんとなり、今年などはいろいろと逆指導されております。
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ミキサーで砕いてこのようにして数日起きます。多少発酵が始まったら漉して液だけ採ります。
今年もこのような樽に5杯程取れましたでしょうか。
自家製の柿渋を塗っているメンパは大井屋だけです。買えば済むものも、手作りすることにどういう意味があるのか?それはやはり心理的に贅沢に使うことができる事だと思います。

工芸において職人は常に採算を頭で考えがちです。このあたりが芸術家とは違います。
しかしそれはやはり材料を簡単に手に入れる代わりに金銭的代償がそれなりに発生するので、そうなるとどうしても心持ちが矮小になりがちですし、結果そうなるのが当たり前な気がします。

大井屋では完全自家製の柿渋ですので、渋の出来が悪い良いに関わらずとにかく贅沢に使うことが出来ます。でもそれってけっこう大事な事な気がしています。何事もとにかく豪快に思いっきり行くというのは井川メンパの本質的部分かと思います。ひたすらに剛健であろうとする。そういうモノになっていきたい。質がどうのこうのも大切だけど、とにかく分厚く塗る!塗る!これ大事!
そしてこの柿渋は1,2年寝かせて使っております。早く使いたいけど我慢なのです。


さて、夏のメンパ塗り直し続々と入って来ております。7月一杯は受け付けておりますので、メンパ塗り直し修理されたい方は店舗までお持ち込みください。

どうぞよろしくお願いします






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今年の夏のメンパ修理も終わり、10月分の制作に全力投球中の井川メンパです。

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これは修理前のメンパ。底の漆がはげておりますね。お箸が当たりやすいところから禿げてしまいます。ここまでいくと下地がでてしまっているので新品同様にまでは戻りませんが、漆のパテで養生しますので機能的回復は可能です。捨てずにまずはご相談を。

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今回は約100件ほどの修理依頼でした。師匠曰く、修理の依頼が今までで一番多かったと。
ぱっと観るだけでも年代によって微妙に漆の光沢や色合いが違っているのがわかります。
同じ商品に見えて、時代や製作者の感性や個性によって意匠が変るのも井川メンパ。それらも併せて楽しんでいただければと。


さて、先日から柿渋を仕込んでおりますワタクシですが、それ以来「塗料としての柿渋」を掘りさげている毎日なのですが、おもしろい柿渋話を拾ったのでご紹介。

私の先入観から、渋柿って山間の山村ばかりに繁茂しているとばかり思っていました。今回柿渋造りにあたって渋柿を手に入れたいと思ったところで、山奥までもらいにいかないと。と覚悟していました。
ちなみに私の生まれ故郷で現在生活しているのは静岡市沿岸部。港町。台風中継でお馴染みの用宗。

なのですが、この港町周辺には渋柿の大木がけっこういろんなところにあるのです。
今回も自宅隣の放棄畑に渋柿が大量にあり、地権者にお願いしたら「毎年腐らせてるだけだし、いくらでももっててーー」とのこと。でもって数日のうちに「うちのもいらないからもっててー」と。いろんなところからお話をいただくという結果に。

これはどういうことだ?と思って少しだけ調べてみたところ、どうやら昔の漁師には柿渋は必須だったそうです。

例えば漁網や、浮きに柿渋を塗り強度を上げたり甲板や船底なんかにも柿渋を定期的塗っていたようです。その為に漁村には大きな柿渋用の瓶が埋めてありそこに柿渋を入れて保存していたところもあったとか。

てっきり山奥だけの文化だと思っていたのですが、海にも縁があったのですね。
というか、昔全般的に日本人の生活には欠かせないマストアイテムだったようですね。柿渋。
それから漆と同じように酸素と結合して皮膜をつくる酸化重合という働きをする柿渋。非常に漆の作用性と類似しているところから、漆の代用として使用していた経緯もあったかと。その辺を今後勉強していきたいところです。

そんな柿渋をこれでもか!!ってくらいに利用する井川メンパ。展示会などでお手に持ってみてください。漆の下にはそんな下地の物語があったりするのです。柿渋とベンガラの渋下地はなんとも言えないあたたかみのある風情です。漆塗るからわからないかもですが。工房に遊びにこられたら見れる機会が
あるかと。見学は事前連絡していただければ基本可能です。

今日は一日二人でこくそ付けでした。現代的な接着剤を使わないのはなかなか大変な作業なのです

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井川メンパは下地に弁柄と柿渋を混ぜた下地を塗ります。ですから柿渋を己で造る。此れ大事!!
ってわけで、今年は師匠が柿渋造りを伝授してくれました。正直申しますと、普段は漆屋から出来合いのもの買ってます。しかし、今年ばかりはこれも伝統!!ってことで作り方を伝授するということで、今朝もはよから柿取りに出かけたワタクシ。がんばりすぎて採集の様子は記録ないっすw


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師匠曰く、出来合いのものは薄いんだよな。出来れば自前で濃縮還元した極濃い自前の柿渋を用意できたら最高。ってことで、我が家の隣の畑で毎年誰にも摘まれることもなく朽ちてゆく渋柿がありましたので、今年は此れを教材にいざ柿渋造り教室開催すっぞ!てことで

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桶いっぱいの柿をこれからジューサー・ミキサーでぐっちょぐっちょに。収穫高はこのやく5倍くらいありましたが、割愛。
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すり鉢で懇ろに繊維を崩して一晩寝かせた後絞ってゆくのです
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柿渋も自前で作っているところがほとんどなくなってきていると思われますが、これって実はかなり重要だと思ってます。漆器の下地は本当に大事で、それが商品のクヲリティを決定するといっても過言ではないかもしれません。
井川メンパの伝統に、柿渋の在り方は今後とても重要なポジショニングをもってくると私は考えています。そんなあたりの話も後々語れたら最高ですね。弁柄柿しぶ下地についてはまだまだ語れる余地がたくさんあるので、後々お伝えできればと。

夏も終わりかけですが、井川メンパ。ぼちぼち秋の生産はじめてます! 
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