井川メンパ大井屋本店/静岡県川根本町千頭駅前/前田佳則【奥大井オクシズ伝統の漆塗り曲物弁当箱】

井川メンパとは檜の曲げ物に漆を塗った野性味溢れる昔ながらのお弁当箱として主に山仕事をされる方々に愛用されてきた静岡県指定郷土工芸品です。井川メンパの継承者である望月栄一氏に2015年1月より弟子入りしメンパ造りを学び、2016年9月より独立し静岡県榛原郡川根本町千頭に移住し制作から販売まで一貫して行う唯一の直営店を開店。井川メンパ大井屋として活動している前田佳則と申します。メンパの修理だけでなく国産まげわっぱの漆塗り修理承ります。井川メンパの通販始めました。よろしくどうぞ

井川メンパをご利用されている方もこれから利用を検討されている方も、井川メンパの造りの良さやお弁当ライフの心地良さが少しでも伝われば幸いです。私は師匠である井川メンパ6代目望月栄一の元で修業し、2016年9月より大井川鉄道終着駅川根本町千頭にて独立開業した井川メンパ大井屋でございます。漆塗りの曲げわっぱとして最高峰を目指し日々精進して参ります。井川メンパの塗り直しは毎年1月に行います。国産まげわっぱの漆塗り修理始めました。井川メンパの通販しております。メールにて承っています。よろしくどうぞhttps://www.facebook.com/ikawamenpa/ https://ikawamenpa.business.site/

やんばいでございます。井川メンパの大井屋でございます。こんにちわ!

さて本日は雨だしお客様はあまりこないだろうなーと思いながら作業前にブログ更新しておこうかなということなのですが、何かこう?となりまして、最近もっぱら世の中のコロナ騒動というものについて自分も労力をさいているわけであるからこういことは記録としても残しておく必要があるなと思いメンパ屋のおいらがどんなことを今考えているかという軸でコロナ対策をこうしているというのをお伝えしておきます。


















関係ないけど昨日朝起きるとパンクしてました。コロナどころではありませんでした(笑)

本当に予想できないいろんなことが起きますが、コロナショックもまさにここまでくるとはというのが現在の3月末の状況です。世界中がロックダウンを始め、経済活動がストップする中で株式は乱高下。基本下げているのは当たり前ですが、それを政府は税金を原資に買い支えるような馬鹿なことをやっているのです。これでは資本家はローリスク・ハイリターンじゃないですか。金持ちはずっと金持ち。そんな世の中であっていいはずがありません。と、今日はそんな話じゃなかったな。コロナでしたね。

えっとメンパ屋の前田はもう二月頭くらいからいろんな情報収集をしながらも右往左往しつつ一人ロックダウンしてみたり、なんとかしたいなと実はいろんな対策をしてみました。まわりはまだ何もやっていませんでしたので、マスクしてから入店してねとか張り紙してたら集落の人から笑われたりもしました。いいんです。笑われたってと思いながらやってました。

3月の遠鉄百貨店の参加も見送りました。自主規制でした。でもそう判断しといてやっぱり良かったなと思っています。だって私の住んでいる川根本町は静岡県の中でも断トツの高齢化率首位打者であり、老人社会なのですから危機意識はあって然るべきだと思っていました。ここで大勢人がいなくなってしまうことになったら二十年後の我々の社会はもっと悲惨になると思ったからです。
こういう社会ではまた何かしら自分がウィルスを持ち込んだと思われてしまうと、とても今後やりにくくなります。村社会というのは集団監視という意味では防御力が高いけれど排除力もまた絶大なものです。であれば、やっぱりここは郷に入れば郷に不利益なことは避ける。というのは山村で生きる処世術だと思います。移住者でも若い人はお構いなしにパーティーを開いている人もいるけれど、今からでも遅くないのでしばらく自粛しておくことをおすすめします。本当に困った時に周りが助けてくれなくなってしまうよね。ぜひ山の民は山の民思考で行ってくださいね。同調圧力ではなく自己防衛の観点でそう思っています。


















さて一人ロックダウン中のメンパ屋は制作に没頭しているか?と見せかけて店舗の改装なんかをずっとやってます。

















壁に板貼ったり


















SL眺めたり。まあ、これはいつもか。。。

感染リスクを避けるために接客以外なるべき人と接触を避けているのです。木工所に行くといろんな人が話しかけてきてくれるんですが、まあみんなまだ意識が低いよね。じゃあ自宅の方に居ようかね。って実はなってるんですね。

コロナ関連で集めた情報の中でなんとなく突破点のようなものを感じたので書いておきます。


コロナで最重要対策は飛沫感染対策だと思います。

理由はいくつかあるのですが、コロナの感染スピードを国別に照会してくれている情報がいくつかありますが世界中に広がりつつあるコロナで明らかに感染拡大のスピード感が違う現象が起きています。日本は奇跡としか言えませんが、拡大しつつもまだ緩やかな状態にあります。特になんら対策をしていないにもかかわらずなので奇跡だなと思ってます。

なぜ国によって感染者数の増加の速度が違うのか?

医療体制が強い?弱い?コロナの変種が産まれ致死率や感染率が違う?予防接種の種類の違い?いろんな噂が飛び交っていますが私が感じたのは国によっての違いというより言語圏での感染者数の違いという統計にピンときました。

欧州では国という区分はありますが、イタリアでもドイツ語圏があったりとか英語圏があったりとかかなり地方で言葉が変わります。そういうところの統計を見るとコロナ感染率はかなり言語圏によって左右されているという情報あります。
今現在スペインとイタリアが特に状況が深刻です。ドイツやフランスなんかはまだ持ちこたえてる。英語圏もけっこうやばくなりつつあるようです。アジアも中国は相変わらず大変ですが韓国も日本もなんとか持ちこたえてる感じがあります。

これ多分言葉とか発音とか方言とかの違いで飛沫感染リスクが違うんだと思います。大げさに言えば方言でもかなり違うのだと思う。日本の中でも感染率が地方でだいぶ違います。感染数ではなく感染率が大事だと思う。日本の場合は検査数が少なすぎて統計で数字がはっきり出てないけれどもう自分の感覚で言うしか無いんですが、江戸より大阪方面の方が確実に感染疑いのありそうな友人達の症例を見ます。関西弁というのはやはり勢いで喋るところがありますし、口数がやたらと多くなります。20代を関西で過ごした私が言ってます。やたらと口数が多く声の強弱が強く、せやねんせやねんとか無駄な相槌も多いのです。口数で今日のごきげんをはかるところ関西人にはあるあるだと思います。

そこ行くとですね、静岡のこういう山奥は正直何言ってるかわかんないのんびり口調なところあります。だから俺思うんですが、逃げるなら東北だな。もっと何言ってるかわかんないくらい発音がはっきりしないから。とさらりと東北をディスるメンパ屋です。


この予想が正しいかどうかは置いときましょう。とにかく改めて言いたいのはマスクをなんとかして欲しいということ。政府は作る作る作らせてると言ってますが、どこにもマスクは売ってない。トイレットペーパーは出回ってきているのに。これはどういう意図があるとかはまた置いといてとにかくマスクをみんなでなんとかしたいですね

















昨日青部の農家民宿居酒屋茶風花さんが作っている手作りマスクをゲットしました。

普段は宿なんですが、時に焼き鳥屋さんにも変身することがあります。メンパ屋に買いに来たらぜひここに泊まるべし。


ドラえもんの法力が効くかどうかわからんのですが、手作りマスクとてもフィット感がありこれは飛沫を抑えてる感が半端ないです。ぜひ買うもよし、なければ作ろうてづくりますく!で乗り切りましょう。できれば家庭内でも常にマスクをするのがよろしいかと思います。もう日本中マスク無しでは生活しないでという方向に持って行きたい。テレビの芸能人は全員マスク!ニュースもマスク!何なら手話です。手話で皆会話!!

けっこう真面目に言いますが、来年のオリンピックはもう辞めにしてシュワリンピックにしましょう。世界中で手話を共通言語にして今後コロナ以降も起きるであろう感染症を抑えるには手話を世界言語にする他無いと思います。一年ロックダウンしている間に世界で手話が共通言語になるようにみんなで勉強すればいい。メンパの修行も全部手話!


皆さんにはぜ飛沫感染を抑えて生き残っていただき、末永くメンパを買っていっていただく事がメンパの大井屋の本願でございます。大井屋でも近日手作りマスク販売する予定ではおります。皆で賢く立ち回り生きていきましょう。よろしくどうぞー

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おはようございます。春ももうすぐそこでちょっとだけ心がワクワクしてきています。井川メンパ大井屋店主の前田でございます。今日もどうぞよろしくお願いします

さて最近はもっぱら木工所に籠もる日々となっています。メンパ制作と平行しながらカトラリーの制作や作業場の回収に使う材料を製材してもいたりします。なんならもう家とか建てれそうな気がしてきました。将来は山の上の見晴らしの良いところに自分で小屋建ててメンパ爺さんやりたいと思っております。優しい婆さんいつでも待ってます。

















うるしかきの出会いから始まった漆木の塗り箸造り


















カトラリーを制作し始めたら、そういえば漆の木にうるしを塗った漆オンうるし箸を昔作ってたのを思い出してストックしてあった木を切り出してきました。カトラリーの色味もバリエーションがいきなり豊富になりそうです。摺り漆の茶色。ベンガラ漆の赤。うるしの木は黄色。いろんな色味が楽しめる大井屋の檜の漆器カトラリー。5月の連休に間に合うか???乞うご期待であります。



















メンパ造りに没頭しているとどうしても作り出しているものが本来弁当箱だということに気持ちの理解が追いついていなかいような気がしています。

どういうことかというと、本来弁当箱としての機能を極限まで追求して余った余力で加飾や装飾なんかに手を出すべきなのですが、どうしてもこうひとりよがりになっているというか綺麗に見せたいとか、もっと喜んでもらいたいとかそういうところへ意識が飛んでいる気がします。それはそれで必要な要素ではあるのですが、自分の本来思う優先順位とはちょっと違うような気が自戒を含めて感じているのです。


井川メンパが山仕事のお弁当箱として産まれ出てきた事を否定しているような気にさえなってきてしまいます。

それはたぶん自分が実際に山仕事してないからなんだろうと思っています。山で仕事しないとそこでの苦労や考え方がフィードバック出来ていない。川での遊びがなければそこで感じた感性を還元出来ていない。野良仕事の後のお茶の景色の中に自分が居るイメージが無いのでメンパの心象風景が自ずとこじんまりしてくる。表現を替えてみるとそういう事のような気がします。

民藝というのはそもそもその作り出す人間の全てが表象に現れてくる気がしています。その練度が高まれば高まるほどに尚更滲み出てくるイデオロギーがあるはずだと思うのです。前回も書いたのですが、であるがゆえに嘘はつけない。隠す必要は無いし隠しようも無いという事実に行き当たるのです。

嘘はつかないで生きて行けるという話


インスタグラムなどでたくさんの井川メンパで盛りつけた弁当箱を挙げてくれている皆さんを最近は良く観察するようにしています。もちろんソレ以外の曲げわっぱマニアの人達の弁当造りを見ています。どのようにメンパが使われているか?どういう感性の人々に求められているか?寄っていくのではなく、先回りして求められるであろう感性を提供して行くにはやはり観察が必要だと思います。
小学生に作るお弁当と高校生では内容と見た目はぜんぜん違うし、肉体労働者とオフィスワークでは尚違ってくる。全てのシチュエーションにフォーカスすることは不可能ですが、全てのシチュエーションにおいて共通して必要とされている弁当箱の真理のようなものは必ず存在しているとは思うのです。話が難しい!!つまり最強のお弁当箱はなんなのか!!!ここです。ここが大事です!!


そういうことを日々のっぺりとメンパを見透かして考えるのではなく、ずっぽりとメンパを自分で使っていくことが大事だなと思うのです。娘がもう少し大きくなったらお弁当を毎日作る必要が出たら私の井川メンパはもっと変わるのかもしれません。


ということで今後も井川メンパ大井屋をご贔屓いただければこれ幸いでございます。それよりも早く小判型セットとかお櫃とかの商品紹介書けや!と想っているそこのあなた。正解です。もう少しお待ちください。ごめんなさい


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やんばいでございます。水曜日定休な井川メンパ大井屋店主の前田です。こんにちわ!

さて今日は久しぶりのお休みということでシモまで買い出しに行ってきました。シモというのは我々山奥ピーポーの隠語のようなもので都会とか外界という意味に近い、シモなのです。つまり静岡の市街地に行って来たよということです。覚えておいて損はない!!んなこたーない。

刃物の砥屋さんへ。ホームセンターへ。実家へ。漆掻き師匠の高橋さんのところへ。ラーメン屋へ。焼津さかなセンターへ。そしてまたホームセンターへ。駆け足で行ってきました。突っ込みどころが多い行程ではありますが、まあ仕事やプライベートに必要な物を一切まとめて買ってくるわけです。そしてシモの世界の閑散具合よ。。。コロナの影響は確実ですね。国道がスイスイスーイでした。午後はそれなりに混んでいましたけど、やっぱりいつもとはだいぶ違うですねえ。



















ひのきのカトラリー

話は変わりますが、最近大井屋はメンパ屋の枠からちょっと飛び出しつつあります。もちろんメンパを探求していく姿勢は変わりませんが、今後いろんな展開を考えた時に自分たちの持てる環境と技術と熱意を最大限活かしてみたいと思った時、自然と大井川流域の人間と材料でクラフトを漆でもって考えて具現化するという流れになってきました。


















ひのきはカトラリーに一般的に用いられる広葉樹とは性質がかなり違います。
肌身も白く柔らかいのであまり小さいものには通常使われないのですが、メンパのやり方の延長で考えればあら不思議。うるしと相性がいいわけです。というかたぶんうるしあってこその檜のカトラリーになってしまうので、共生が前提になる檜カトラリーはあまりどこもやらないというかやれないんだろうなと思いました。

檜に漆のカトラリーはとにかくやたらと軽い。ふわふわです。携帯するには持ってこい。つまり海山川で活躍するメンパにはとても親和性が高い。セットでやはり作るべきなんです。

木地制作はウズマキ工舎のすずきのけんちゃんが担当し、塗りや販売などは大井屋が担当するコラボ企画となっています。けんちゃんは川根本町の地域おこし協力隊員でもあります。まあまあの凸凹コンビではありますが、千寿(せんず)漆器としてブランディングしていこうと思っています。まだまだ試作段階ですが、定番のカトラリーを今後作って行きます。たぶん夏には店頭に並べられるかと思います。

大井屋もここ一年くらいうるしおん漆の塗箸とカッティングボードなどを販売出来ていないのでこの機に乗じていっちょやる気を出しています。ガシガシ面白い物を作って、ぜひメンパと共にいやソレ以上に川根でクラフトを主軸に生きてやる。そういう姿勢を若い人らにも見せて行きたいと思っておるのです。


















逐一ブログにて新商品をまた照会できるように世の中であまり流行らない物を敢えて作っていくというニッチな大井屋でいたいと思っています。マグカップも欲しいし、サラダボウルも欲しいし、もう漆で全部の食器作りたいしというのはほぼ自分の為の願望でもあったりします。


今後もどうぞ井川メンパ大井屋の活動をご贔屓に!

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やんばいでございます。井川メンパ大井屋店主の前田です。こんにちわ!

















一昨日ぶっ飛んど木工所の屋根は昨日突貫工事で応急処置をしました。お隣の工房で作業している川根本町地域おこし協力隊員の鈴木さんにまさにご協力いただき早期の復旧を遂げました。災害対応に迅速な井川メンパ大井屋。いや、むしろ普段からメンテしておけということなんですが(涙)


それにしてもここ川根本町に来て丸4年が経過しようとしていますが、だんだんこういうアクシデントにも動じない感性になってきました。なんでも自分でやる。やってみる。という大原則で動いていると屋根が飛んでいこうが嫁さんの機嫌が悪かろうがさして気にしなくなったりするものですね。


















実はこの木工所は川根本町からお借りしているので私の所有物ではないのですが、そろそろ建て替えたいと言ってくれているところ作業が止まったりするのが嫌だったので先送りしていました。ただこんな感じになってくると建てなおすなり補強するなりもしくはリロケーションするなり考えねばならないなあと思っています。メンパ屋はそれほど木工所はメインで使うことは無いので猫に小判なのですが、どうも自分は漆芸より木工が好きなようなのでできればここはこだわったものに変えて行きたいなと思っています。そういうことを考えているとまげわっぱに限らず木工に志しのある若者が増えてくれば作業所をシェアすることもあってもいいかと思いますし、そこから産まれるカトラリーや器を大井川産の漆器としてブランディングしていくことが面白いなと思っており、最近そういうことに取り組み始めました。



















屋根の補修を手伝ってくれた鈴木さんが提供してくれているスプーン、フォーク、カップや箸を漆塗って商品化を考えています。

















それにあわせて私もお皿のメンパを作ってみたりしています。何もメンパのように機動性を持たせるまげわっぱという概念に囚われる必要は無い気がしています。例えばこういう家庭で使う前提なら底板は通常よりもだいぶ厚く作ることをします。なぜなら軽さよりもこの場合は保温力、遠赤防御力を重視したい。そういう曲りメンパも作り始めました。今年は一気にいろんな商品を興していきたいと思っています。メンパ屋の枠から飛び出し始めそうです。


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コロナ感染症の拡大で事業を縮小せざるを得ないパターンもあるかもしれませんが、大井屋はむしろこの反動を使ってポジティブに前進をしてみたいと決意しました。世の中が大きく変わるなら、日本人の感性も大量生産大量消費からシフトしはじめてより共鳴を得た制作物が連綿と受け継がれながら民具として家族に共有される。そんな昔は当たり前だった生活スタイルに回帰していけるようにそこを穿った行動をしていきたいと想っているのです。未来をクリエイトしたい若者よ集え給え。

私は常々座右の銘ではないですが心に決めた想いがあります。

嘘をつかないで生きるということが人生で一番大事だということです

自分に嘘をつかないとかかっこいいことではないです。普通に他人様に対して嘘偽りでもって生きないということです。単純ですが、これが出来ない大人がほとんどなのです。自分に都合良く生きているのはとても楽なのです。このくらいのごまかしはいいだろう。とかそういうのは排除して生きるべきです。なぜなら徹底して嘘を排除してしまえばその方が実はよっぽど心は安定してくるからです。面白話を虚飾するとかそういうことはいくらでもやるのですが、商売や生きることに関しては事実で勝負するのが大井屋スタイルでございます。それも自分の心の為にまずはそうすべきだと思うからです。嘘をつきたくないなと思ったら新しい商品を作れ。今回はそういう行動になってきているようです。おころな様のおかげでございます


やりたいことはたくさんあってもそれをどうやってフォーカスして商品化していくか?面白い取り組みが千頭で始まろうとしています。メンパのみならずどうぞそういう動きを応援していただけたら幸いです。今後も井川メンパ大井屋をご贔屓に!

二極化する過疎地について

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やんばいでございます。井川メンパ大井屋店主の前田でございます。こんにちわ!

本日は3連休初日ということですが、忙しさにおいてはあまり連休というのは当店は関係無く全国津々浦々からお客さんは不定期にやってきてくれます。おかげでなかなか気が抜けないですが、不在でもだいたい近くの木工所もしくは町内のどこかにいるとは思いますので、店舗前で立て札に携帯の番号が書いてあります。見当たらなければそちらへお電話ください。


さて大井屋は自前の木工所が桑野山という集落の貯木場内にあります。こちら

木を切ったり削ったりはこちらでやっております。店舗の方は販売と漆塗りなんかをやっておりますので、けっこう不在な時も多いです。不在時はだいたいここに居ますので、電話くれたら五分ほどでお見せに戻ります。よろしくどうぞ

IMG_4843






















































こんな感じで木を切ったり削ったりしているだけではあるんですが、けっこう広くて日当たりも良くて使い勝手がよろしいです。私が井川ではなく千頭で開業できたのもこの木工所のおかげもあります。

そんな木工所ですが、ここ数日この近辺ものすごい突風でした。毎年春になると突風が吹くんです。遠州のからっ風という奴でしょうか。ついに作業所の屋根のトタンがぶっ飛びました。今日の夕方に気づいたのでとりあえず明日は急遽補修しなければなりません。ご来店される方は携帯へお電話ください。屋根から降りていくので戻るのちょっと時間が要りそうでは有りますが戻ってきますので



















最近は改めて手作業の意味というのを深く考えています。
機械がどんどん進歩して便利になった分、また情報が簡単に手に入る用になった分全国各地のまげわっぱはだいたいどれも似たような感じになってきているように思ったからです。
塗りの違いはあれど、木地という部分においてはどこのまげわっぱもオリジナリティの前に効率よく生産性が選択されるという原則に則ってやはり似たような風合いにならざるを得ないのかもしれません。

そこいくと井川メンパはまだかなり踏ん張りの効いた郷土工芸品として存在できていると思います。錆漆の使い方、樺の縫い方、木地の切り方。このあたりをどう古代のニュアンスを残していくか?時代によって左右される方法論の取捨選択ではなく真理に近い造形美というものはどこにあるのか?

その辺りを今一度深く考えてみることにしています。大事なことを時代を越えて残すには論理に頼らず真理でもって後世の職人を説得する。というかっこいい事を考えてみたりしています。



そんなわけでめんぱ造りを見学されたい方は事前にご相談ください。大井屋はなんでも見せちゃうスタイルでやっています。隠し事は出来ないタイプです。若い人がどんどん工藝へ回帰することを願っています。

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ここ

やんばいでございます。井川メンパ大井屋店主の前田でございます。

さて時々未だに定休日なのに遠くから直撃でご来店される方がいらっしゃる。もちろん別に外から眺めていただくのも構わないのですが、家の中に居るとどうしても出てしまう(笑)まあ、出ますよね。普通。
なかなか休んだ気になれないのでもう一度改めて宣言させていただきます。井川メンパ大井屋の定休日は水曜日です。お間違えないようにお願いたします。稀にですが不定休でお休みをいただくこともありますが、ほとんどの場合事前に当ブログもしくはSNSなどで告知させていただいております。


遠く東京や名古屋から来られて休みだったでは申し訳ないのでぜひ遠方の方はお電話で確認してからご来店くださるのが間違いありません。もしくはメールにてお伝え下さい。

IMG_4843





































木工所では粛々と春メンパの木地造りが進行しています。また今後一年分くらいの木地の製材も併せてやっていますのでなかなかに忙しい春となっております。工房見学されたい方はこちらも事前にメールや電話にて問い合わせください。

今日も皆様にとって素敵なメンパ日和になることをお祈りしております。
メンパとの生活

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やんばいでございます。静岡県榛原郡川根本町千頭にございます井川メンパ大井屋店主の前田です。こんにちわ!

日に日に暖かくなりますが、まだまだこちらは朝晩の冷え込みは厳しいものがあります。ただ自然はやはり素直ですね。桜の木も薄ピンクに見えるのは蕾が膨らみ始めた証拠です。来週再来週くらいはもう春ですね。楽しみですし皆さんも桜を見に山奥まで遊びに来てみませんか?実は大井川筋は桜の名所がたくさんあります。どうぞ春の大井川沿線を楽しんでください。そしてついでにメンパも見てってください

















お見せの前に新しい看板を出してみました。めんぱと言っても静岡県の方々には認知がありますが、他県の方はまず知らない。ということで観光客の人にひと目でわかるような看板にしました。本うるしとしたのは漆器というのはカシューのような漆ではない物も漆器になりますし、ウレタン塗装でも合成漆器と言って良かったりするので、うちはモノホンでっせ!という意味で本うるし塗り。とさせていただきました。
全国的な認知で行くとまげわっぱの方が圧倒的にイメージを勝ち取っているので、そこは否めない事実。まずは曲げわっぱであることに間違いはなし。ということなのです。いいんです。入店さえしてしまえば後は前田メンパワールドに引き込まれるだけなので。

一週間ぶりの定休日ということなので問い合わせがたくさん来ていた小判型の商品説明をご案内します。よろしくどうぞ

まずは小判型の基本スペックです

深さはすべて共通 4・5センチ



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小判型S 八千円 税別
縦15センチ 横10.5

小学生くらいの子供に適しているサイズだと思います。ちなみに小判型は全般的に子供と女性向けです。それは手のひらの大きさです。丸型は手のひらが大きくないと底を持ちにくいです。小判型は小さな手のひらでも収まりが良い。使う人の手のひらの大きさはけっこう大事なのです。
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大井屋の井川メンパは厳選した良質な天然漆を自分で天日黒目したものだけを使って塗っています。普通の漆ではないので数年経った時のこの色の透け具合はたまりません。という溜塗りというものになります。
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小判型M(女物) 九千円 税別
たて16センチ 横11・5センチ

昔から女性用として謳われてきたサイズです。ちょうどな手ごろ感です。
こぶりなおにぎり2個とおかずを少々でちょうどなパターンですかね。
女性が迷ったらまずはMサイズだと思います。大きいのにも小さいのにも対応できますね。


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小判型Lサイズ 男物 一万円税別
たて17センチ 横12,5センチ

小判型の不動の一番人気モデルです。おとこものと呼ばれる日本人一般男性向けのサイズです。
確かにがっつりとした重厚感もこの大きさくらいからはあります。おかずを多めに採りたい女性もこのサイズはありかもしれません。

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天日に透かすと綺麗ですね。メンパはぜひお天道様の真下で使って欲しいです。食べて美味しい見て楽しい

IMG_4818


















小判型LLサイズ 1万1千円税別

縦18センチ 横13.5センチ

ガッツリ系男子向けです。このクラスは木も丸型並に厚いので耐久度も抜群です。
山や川のアウトドア向けですね。耐久度は俄然丸ですが、この小判型LLサイズくらいになると丸のMサイズと同じくらい曲げ木は厚く作っています。


IMG_4821




































お値段もそれなりにしますが、愛しさと切なさと心強さを併せ持っているような気がします。90年代を知っている世代ならこの小判型LLの良さがわかるはずです。

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小判型ドカベン 12000円税別

縦18 横13.5 深さ5,4センチ
小判型LLと同じ大きさですが深さが丸型と同じ5,4センチです

小判型最重量クラスです。スポーツや現場系のお仕事な人向けです。
まさにドカンで食らうような気持ちで挑みたくなるメンパです。米米米とまずは米たくさん食べたい人向けです。
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強度も丸型におとらないくらい丈夫に出来ていると思います。木こりはこれ使う人多いような気がします。


さてこんなラインナップの小判型スタンダートタイプ単品ですが在庫状況をお伝えします。

3月18日現在
小判型S 4組
   M 16組
   L 11組 
   LL18組
ドカベン 7組

小判型Lセット 7組

Sサイズはちょっと品薄ですね。次回は小判型の組(セット)商品と大井屋しか作っていない小判型浅口シリーズのご紹介をいたします。どうぞよろしくお願いします

丸型が欲しい人はこちら

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やんばいでございます。東京駅から車で三時間。電車でも三時間半。近いのか?遠いのか?それは気持ちの持ちようです。こんにちわ!井川メンパ千頭本店大井屋店主の前田です。

いや~日中はなんだかぽかぽか陽気な感じになってきました。毎朝起きると外から鳥のさえずりが聞こえて来ます。そろそろツバメの季節ですが、今年は我が家にやってくるのか?毎年家の前を行ったり来たりするツバメですが巣をかけることは未だ無いです。何度か窓から家に入って来たこともあるんですが、まあ今年あたりはきっと来てくれるでしょう。ちなみに大井屋の外観はこんな感じです。わかりやすい看板は相変わらず出していないですからお見逃しないようにご注意ください


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それと前回丸型組子の紹介記事を書いたのですが在庫状況を書き忘れました。

とても言いにくいのですが、、、、ほとんど、、、売り切れ、、、、、てしまいました。すでに

冬メンパではけっこうたくさんセット商品用意していたのですが、先日通販を開始しましたところどんどんセット商品から売れていき丸型の組子商品で現在在庫があるのは本日付けで

丸型LLセット一組だけでございます。ごめんなさい。
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紹介しといて在庫ほとんどねえのかよ!ということになっちゃいましてお詫びと言ってはなんなのですが、本日はちょっと面白空想メンパ歴史のお時間でございます。
メンパは丸型のセットはまた春メンパか夏メンパにご用意できると思います。それまで井川メンパ大井屋ブログでのいろんな面白話で楽しんでいてください。とりあえず前回こんな記事を書きましたね。

木地から読み解く井川メンパのルーツ

山狗様が暗示する大井川と山の関係について

メンパの語源について

今回の記事を読む前にまずこのあたりを読んでおいていただくとメンパとかわっぱとか曲げ物のルーツについて興味が湧くと思います。よろしくどうぞ



さて本題に入りたいと思います。今回はちょっとスケールがデカイ話だ。『曲げわっぱの古代ルーツについて』でございます。

井川メンパのルーツを考える時、当然のようにそのもっと以前の話から考えを及ぼしていかないと行けないと常々思っていたのです。つまりいったいいつどんなタイミングで曲げ物の技術が日本にどういった経路でもたらされたか?というあたりの話を今日はしてみたいと思います。

そもそも曲げわっぱとか曲りメンパというのは曲物(まげもの)という総称で呼ばれるわけですが、この曲物とはどんなものか?わかりやすい本があります。
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曲物(まげもの) (ものと人間の文化史)
岩井 宏実
法政大学出版局
1994-04T


この本を以前買い求めなんとなく読んでいて気になったのが、曲げわっぱというのは考古学的にはどうも平安時代にある日突然日本にやって来たというような表現があります。縄文から平安初期にかけての遺跡からはほとんど曲げわっぱとかそういうものの原型になるものが遺物として出てこないのに、平城京あたりの遺跡から突然出てくると。

そうなんです。ここから推測するとたぶんこのあたりでどこからか入ってきた外来技術になるようです。それも主たる利用先というのが器とかよりむしろ井戸。つまり井筒として利用されていたのが遺跡から出てきている事実があります。

大井屋の屋号について

あまり関係の無い話ですが大井屋の屋号は大井屋。ロゴにも井桁紋を隠し入れているのはもはや偶然の必然のような話ですが、興味がある人は読んでみてね。


その井桁とか井筒を作る技術として当初導入された曲物の技術はこの平安時代あたりに来たというのはなんとなく頭にあったのですが、この本にもそこから先は書かれて居ないわけです。



平安時代のアジア全般と大陸の情勢を見てみるとなんとなく面白いことが見えてきました。
中国本土では唐という王朝が全盛です。日本も遣唐使というのを入れて多くの技術や人の行き来がこの前後に大陸とあったと言われてます。それを頭に入れておいてください。


メンパを掘って行く過程で面白い民族を知りました。それもその名もなんと『メンパ族』



中国とインドとチベットとブータンの国境地帯に引き裂かれるように住んでいる少数部族です

その部族の事を調べていてこんな本と出会いました
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日本語とメンパ語の言語学的類似性から日本語の成り立ちを考察した本です。たいへん面白かったです。良かったのは言葉の類似性のみならず精神性や文化、人間の感性の類似性というのを感覚的にでも紹介していてくれているところでした。

この本の中に面白い記述がありました。メンパ族とはチベット系民族の中でもさらに少数民族であり、木工や竹工に長けているといいます。そしてチベットの歴史を少し。現在のチベット自治区は中国共産党の弾圧であまり内情が知れることが無いのですが、やはり人権侵害甚だしいと聞きます。そしてそれはなぜかといえば中国が以前モンゴルだけではなく、このチベットにも征服というか屈していた時期があります。それがこの平安前後、中国では唐の奥にチベット系王朝の吐蕃というものがあり、一時期かなりの隆盛を極めて中国というか漢民族を支配に近いような状態に持っていったのです。
吐蕃

まあだからといって現在のチベット弾圧につながっているというだけではないけれど、漢民族の根底には深い恨みがあるやなしやでしょうか。そんなこの吐蕃という国に支配者側として隷属していたのがメンパ族なのです。チベット系の王朝ですのでその発生過程で飲み込まれていったんでしょうが、この吐蕃が成長して中国本土に影響を与えるようになり唐を傀儡にして支配を及ぼしていく中で、なんか破滅的な終わり方をして一瞬にして無くなった国とあります。内乱とかで書かれていますけど、まあ暗殺とかいろいろあったんだと思います。兎に角その時に一気に国が滅んで、そこにいたメンパ族はどんな行動を取ったか?
ちなみに当時の吐蕃は仏教国です。日本にも仏教が渡来して間もない頃、遣唐使に紛れてとかなんらかの手段で日本に逃げたのかもしれません。その辺はちょっと推測な話なだけですけど、徐福伝説とか大陸から集団が移住してきたというのは古代ではそんな珍しい話でもなかったのかと思います。


メンパ族とメンパが関係しているのかどうかはまったく根拠はありませんが面白い空想だと思いませんか?木工に長けた民族が流れ流れて辿り着いた極東の山奥でひっそりとその技で食いつないできた。というのはともて面白い空想です。中世以前から荘園社会に属さない山の民にはその存在意義と存在価値があったからこそ生き残れたとも言えます。メンパのルーツを追うなかでこういう話も放って置くより積極的に掘っていってみれば他にも面白いストーリーに出会えるかもしれませんね。


ちなみにチベット自治区は今でも外国人が立ち入ることをかなり制限していますし、近代まで秘境として未だ未開発地域としてあまり情報がありません。今後大井屋はライフワークとしてこのメンパ族やチベット所属とそこにまつわる木工芸に視点を置いて掘っていこうと思っています。

興味のある人、情報お持ちの方はmaedapassion@gmail.comまでご連絡ください。
今後も井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただければ幸いです

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やんばいでございます。大井川鐵道終着駅の千頭から徒歩三分にございます井川メンパ大井屋本店店主の前田でございます。こんにちわ!

さてやろうやろうやらなきゃやらなきゃといいつつ、雨が降らないと作業ばかりしてしまう大井屋でございまして商品紹介を先延ばしにしておりましたが、久方ぶりのまとまった雨。外での作業ができませんので丸型メンパの組子。つまりセット商品のご紹介を致します。

前回までの商品説明はこちら
井川メンパ丸型編
井川メンパ 赤ちゃん用と子供用編

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井川メンパのもともとの形は丸型だったという話は以前当ブログでもご紹介したかと思います。

赤石セット

井川メンパは丸型が源流

そうなんです。修理やっているとわかる。海野だとか望月だとか言う以前の井川メンパはほとんど丸型です。ていうか丸型しか見たことないです今のところ。戦前の話になってきますけど井川メンパというのは農作業や林業でハードに使われることを前提に作られていました。ですので丸型が主力商品だったというのはたぶん間違いないと思っています。小判型のメンパは高度経済成長期に民藝への回帰が興り通勤通学に便利なコンパクトでかさばらない小判型が東北の曲げわっぱから大量に生産されて販売されたのがきっかけだと思います。それを真似して始めたのだと思うのですが、もともと作る技術はあったと思うのです。それは以前も書いた金山で砂金を入れていただろうと思うメンパが井川の家の神棚にあったという話したけどもうどこの記事かわかんないや。

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先祖が残した神棚にあったメンパ。少しだけまだ砂金が入ってた
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底に漆が塗ってある。金がわかりやすくしたんだと思うのです。だから漆を塗り始めた。のではないか?と想っているという話も確かしたような気が。
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小判型が必要な時は必要な時に作ってたのは間違いないと思います。
資料館やまびこ

やまびこに行った時取った写真にもでっかい小判型のメンパが写ってますが、確かに井川の小屋に同じものがあって回収してきてあります。稗とか粟とか保存してある小屋にあったので大きな小判型は何かしら穀物をより分けたりするのに便利だったのかな?古代の小判型メンパは私の知る限りとても小さいものか大きすぎるものという気がしています。普段使いは丸がほとんどだったのです。


そんな歴史を持った丸型メンパの機能性と剛性は完成されたモデルとも言えます。だから私は個人的になんですが丸型の方が大好きなのです。ぶっちゃけそれだけの理由で小判型より丸型の方が軒並み1000円安い設定にしているのはここだけのお話でございます。制作の手間はむしろ丸の方がかかっているのだ。
丸型か小判型かどっち?


さて前振りが長くなりましたが丸型セット商品のご紹介をしていきます

現在井川メンパ大井屋で展開しています丸型の組子商品は全部で4タイプとなります

丸型Mセット、丸型Lセット、丸型LLセット、丸型赤石セットとなります。
関係無いけど



丸型Mセット (丸型Mサイズ+SSサイズ)
価格13000円税別

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写真が古いものしかなかった。展示品が現在浜松の遠鉄百貨店静岡県郷土工芸展で飾られてるので。
2019年9月号のBE-PALにも掲載されたモデルです。コンパクトで収納性の良い小さなメンパは山登りにも最適です。実はこれにLLサイズを+すると赤石セットになります。組子で揃えているととても便利ですよね。

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丸型Lセット (丸型L+S)
値段15000円税別

大井屋の一番の人気商品。ド定番と言えます。典型的な日本人にちょうど良いクラスです。
Lにお米を詰めて、Sにおかずを詰めて食べたら組子にしてコンパクトに持ち帰ることができます。
食べて美味しい眺めて楽しい井川メンパの一番映えるサイズ感です。

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丸型LLセット (LL+M)
値段 17000円税別

現場仕事のガッツリ系の型に満足度高めのセットです。丸型はサイズが大きくなると手のひらが小さい人は使いづらいです。男性向けのモデルになります。というところから来季はLセットなのにもっと深い、二寸メンパを作ろうと計画しています。乞うご期待です。


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赤石セット(LL+M+S)
値段23000円税別

丸メンパの最終形態。3つの組子で出来ている赤石セット。LLセット、Mセットのどちらでも対応しているということになります。山登りでも野良仕事でも使える赤石セットは最強です。ただしご注意いただきたいのはいつもほぼ在庫が無い商品です。予約は基本的に不可となります。予約されても一年待ちぐらいで受けております。売ってるのに出会えたらラッキー的存在です。
そして実は大井屋にはこの上のサイズがあります。丸型XL。来季はこの4弾の組合せで富士山セットというのを計画しております。本当に出来るのか?乞うご期待でございます。値段はまだ決めてもいないですが。


組子(セット)商品の利点について

セットで買うと単品で買うよりお得。という値段設定にはしていますが、本当の便利さはそんなところではないのです。セットで揃えていると当然まずは収納性が良い。というだけではなく

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Lセットを分解すれば当然こういうLとSの二組になりますが
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このようにLの身とSの蓋を組合せて間のMサイズとしても使えます。ということはこれはどの組合せでも同じことになります。とても使いまわした良くなるということです。

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赤石セットを分解すればLL、M、SSとなりますが組合せを帰ればLもSも使えるということです。

こういう風に理解してしまうと俄然セットにした方がお得な気がします。現在お持ちのメンパが単品であれば後付でセットにすることもできます。ただメンパは時代や製作者によって微妙に大きさに誤差がありますので、大井屋に在庫が豊富な時期に持ってくればピッタリ合うメンパが見つかるかもしれませんね。そういう方は相談ください。


たまにイレギュラー商品もつくります

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丸型の浅口メンパを組子にした赤石浅口セット 
いつも定番で作ってるわけじゃないのでこれも予約不可。レア商品になります

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丸型の浅浅口を組子にした
お皿メンパセット

こういうのも出たりします。予約不可です。井川メンパ専門店ですのでいろんなイレギュラーな商品も実はあります。お見せに来ていただけた時に偶然出会える。そういう楽しみも必要かなと思い、気が向いた時だけ仕込んだりします。


大井屋のメンパすべてに実はロゴが入っています。
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内側の底に判を押しています。塗りたてだと見えないですけど、数年使ううちに漆が透けてきて見えてきます。見えてくるとああ、メンパが育ってきたなあと思ってください。良い漆を使うとこの透け感が早まります。大井屋のメンパに使ってる漆は他の井川メンパとはちょっと違うですよ。

うるしの天日黒目のこと


以上丸型セット商品のご案内でした。ついでに大井屋のノベルティ商品も宣伝しとこう
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大井屋オリジナルのめんぱ手ぬぐい
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豆メンパがたくさんデザインされてます
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もちろん大井屋のロゴいり。

本来は販売目的ではなく制作したので売ってなかったのですが、けっこう気に入る人が多くて販売も始めました。在庫が残り少なくなり、違うデザインへ変更も考えております。通常1500円→今なら1100円としました。メンパを丁寧に洗ったらこの手拭で優しく拭いてあげましょう。メンパの通販で一緒に手ぬぐい収集も楽しいですよね。どうぞよろしくお願いします

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やんばいでございます。静岡駅から車で70分。島田駅からも70分。静岡空港からは90分。千頭駅からは徒歩3分。井川メンパ大井屋千頭本店の店主前田ですこんにちわ!

さてさて数日前から冬の塗り直し品を返品していっております。だいたいの方は皆連絡がついていますが、未だ電話にでんわの人もいらっしゃいますのでもしここを見ていたら修理は終わったと思ってください。取りに来る際は事前に電話いただけると間違いないと思います。最近はもっぱら近所の木工アトリエにこもっているのでもし不在の場合は店頭に携帯電話を書いた木札ございますので携帯へお電話ください。

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修理したメンパを眺めながらいろんなことを感じたりします。例えばこれはお櫃なんですが、お櫃は蓋が浅い仕様になります。その蓋の曲げている板が特に痛むというか割れがほとんどの場合入った状態で修理に入ってきます。なぜなんだろう?というところから思考がスタートしますが、単純に蓋なので落としやすい。のだと思います。特に井川メンパの塗りはツルツルした表面ですので滑ることが多いんだろうと思います。というところから自分へのフィードバックが始まります。自分で作るお櫃はどうあるべきか?これらの諸問題を突破するにはどうするか?


落としにくくする→塗りの仕様を変えてみる。最近取り組んでいますが、ただシンプルを見つめた漆で塗るという手法も良いですが、このメンパの肌質へのチャレンジ。漆芸には例えば石目塗とか梨地塗りなどというように鉱物系の顔料をまぜて肌質を表現する方法が幾通りもあります。冬のメンパで少しチャレンジしてみましたが、こういう肌質を滑りづらいものへ変えてゆく。というのを今後一年くらい試して行きたいと思います。溜塗りに梨地のような塗り肌というのはそれはそれで独特ですよね。狙っている計画もあります。後一年くらいしたらたどり着けるかもしれないなと思っています。

落としても割れづらくする→単純に曲げ木を分厚くする。これはけっこう簡単に挑戦できるかなと思っています。現在鋭意製材中ですので夏メンパくらいからのお櫃は蓋の曲げ板が分厚くなるかもしれません。落とす前提で考えるということはあまり普通は想定しないと思いますが、井川メンパはハードに使う日常品ですのでそこは分厚ければ分厚いほど良いと思うのです。お櫃は持ち運び移動も前提にしていないので重量的にも問題は無い。むしろ通常のメンパのラインは今後如何にしてさらなる軽量化を図るか?強度を持ちながら空気の様に軽いというテーマを追い求めていきたいと思っています。


そんな木地の事を考えていたらふとしたことで井川メンパのルーツについてまたちょっと思ったことがございましたのでご報告しておこうと思います。

以前書いた記事の中にも井川メンパのルーツについて考えたことがいくつかございます。興味のある方はぜひお暇な時にでも読んでみてください
井川メンパのルーツ

イセソーホーとひよんどり

井川メンパを志した理由

井川メンパの由来

山の民のことなどについて

山狗様と大井川のことについて

私は井川メンパをやりながらたぶん自分のルーツへアプローチしたいのではないのか?と自分では思っています。それは家系図とかそういう目に見える血縁の配列というものだけではなくて、もっと大昔からどのような意図を持って先祖が生きてきたのかを知りたいと心の底の方で想っているところがあると自分では見ています。なのでこの系統の話は昔からけっこう何度もブログに書いたりしていることが自分でもびっくりです。

そして最近なんとなく見えてきたのは簡潔に言うと井川メンパのルーツは恐らくやはり木地師の集団だと思うという結論です。
井川メンパの特徴として他の曲げわっぱの産地とは明らかに違うところ。それは曲げわっぱも作るけれど、さらに塗りも自分たちで完結しているという事実です。

曲げわっぱのほとんど産地や工房では木地を作るなら木地師ということでそこに専念してきているのが普通で、漆を塗っていない曲げわっぱとして商品が完結しています。ただ漆塗りの曲げわっぱも求められる場合はそれは塗師へ外注して芸術的なものとして高級品として流通しています。だから東北の曲げわっぱは木が杉でできている。というのを以前話たかと思います。井川メンパは檜。檜はにおいが強いので漆塗り前提の木地取りと言えるという話もしたと思う。

ガラパゴス化した井川メンパ

木の事

メンパの語源について


このへんを読んでいただくと井川メンパの木地造りが他の産地とはちょっと毛色が違うような臭いを感じると思います。私も追うにつれて井川という地域特性と職能集団というコミュニティと歴史と文化をひっくるめてなんとなく見えてきたんです。


曲げわっぱの曲げ木の作り方は大別すると二通りの木の切り方があります。波打つような目がでる板目板

















こういう感じが板目板。

まっすぐな線がたくさん並行に入っている柾目板
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こういう感じの線が柾目板。

柾目板でメンパつくると丈夫という話

曲げ板に並行に線が入っているとメンパのふちが漆が剥げても水が板へ浸透しないので長持ちするねんという話です。ご興味がある人はまた読んでみてください。

まあ兎に角この2系統の切り方だけでもいろんな過去の情報が推測できるのです。

井川メンパは柾目板で作るけど、板目板のメンパってないの?と言えばそんなことはなくもちろんそういうスタイルのところがあります。



尾鷲のわっぱ。ぬし熊さんです。私も2016年の独立した直後に訪ねさせていただきました。孤高の職人で曲げわっぱ界最高峰のおひとりせこさん。ここのまげわっぱは板目で取ります。
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私も試しに板目でメンパを作ってみたのですが、それで気づいたのです。白太が多くて漆塗った時に綺麗に映えるということに。そうなんです。漆塗る前提なら板目の方が俄然綺麗に見えるのです。

ここから推測するに板目を選択している尾鷲のまげわっぱのルーツはやはり塗師なのだろうということ。塗りを重視する→木地も塗りが映えることを念頭に制作する→板目取りがセオリーになる。という構図です。
井川メンパの場合
木地師としては木地の丈夫さが大事→強度を重視する→柾目取りがセオリーになる→塗りは我流で丈夫になればそれでよしという構図。

ぬし熊さんという屋号からも塗師という言葉が連想できますし、根来とも地域的に近いということなどからそう考えさせていただきました。そして井川メンパの方が木地師というのは南アルプス深南部と言われるこの赤石山脈周辺の様様な地名から推測しています。

六呂場山

ろくろばやま。木を切り出す回転轆轤が転じてそう呼ばれているといわれています。

丸盆岳

まる盆もあしこぎの轆轤で切り出していたと思います。

他にも探せばいくらでもありそうですが、地名に何かしら理由があるのであればやはりこの山塊には杣人と呼ばれる木地師の職能集団がいたことが伺えます。その派生が井川に定住しメンパを残したと言えるのではないのか?と思っています。

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じゃあ柾目がいいのか?板目がいいのか?結局どっちですか?という質問もあるかと思います。結論はどっちでも良いです(笑)

表現したいものをどちらに主軸に置くかの違いだと思います。私が思うに井川メンパでも板目のメンパがあってもかまわないと思います。例えばメンパではなくお櫃という存在。ハードに現場で使うのではなく家庭内で見た目麗しく楽しみたい。という前提なら加飾性を求めてもいいと思うのです。お櫃は板目でメンパは柾目。というのもひとつの答えなような気がします。まあ、製作者としては面倒なので愚直に柾目板いっぽんで今のところ作っていきますけれど。



工藝を日々掘っていくといろんなことに気づきますがこれもその一端なのです。

メンパを具現化した奇跡について


何が真実であるかはもはや霞の中で知る必要は無いという考えもあります。ただ私が思うに知る必要はなくても知ろうとか感じようという感性のあるなしで到達点が大きく変わる事実を信じています。
ルーツなんてどっちでもええねんではなく、見えない過去のそれらを踏まえて未来を描くメンパは自ずと違う光を発すると信じているからです。今後もまだまだ井川メンパの山の民のルーツは掘り続けたいとおもっているのです。

そんなことを考えています。今後も大井屋をご贔屓いただけましたら幸いです

井川メンパを購入する前に知っておきたい10のこと
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やんばいでございます。静岡駅から車で70分。島田駅からも70分。静岡空港からだと90分。静岡県の真ん中少し上、川根本町千頭の井川メンパ大井屋店主の前田でございます。おはようございます。

ここ最近のコロナ拡大でSLフェスタも中止になり、大井屋も遠鉄百貨店への出店を取りやめ、籠もるような感じで作業に没頭する日々でございます。先日も言いましたけど千頭本店はしっかり営業しています。マスク着用にてご来店ください。遠鉄向けに用意していた在庫まだまだございます。


















さて先日より久しぶりに店内で実演を行っております。

















桜の樺縫いをやってます。ちなみに桜というイメージが強すぎて木材が桜だと言うお客様が多いですが、井川メンパの木材はすべて檜です。曲げ板、底板ともに檜を使っています。桜は樹皮を剥いできてそれで塗っているのです。カバ縫いという作業に使います

桜樺の採取

この記事見てて思い出したのですが、移住して開業前にまっさきにやったのがこの桜樺の確保。当時まだこちらにあまり人脈が無いので夜な夜な地域の居酒屋に出向いて面白いおじさんおばさんおじいちゃんおばあちゃんと出会い、山主さんと出会い桜を提供してもらいました。そして木を切るのにチェーンソーなんか使ったことなかったアーバンシティ・ボーイなメンパ屋だったので出会ったばかりの近所のおねえちゃんにチェーンソーで切ってもらいました。写真に写っているそのおねえちゃんが今の妻になります。人生はまあいろんなことがあるですよねえ。。。


そんなことは置いといてですね、大井屋のメンパはボンド使ってない。というのはどういうことかということを今一度詳しく説明しておきます。

井川メンパは全国的に見てもちょっと独特な技法を継承していると言えます。それがこのカバ桜を守る錆漆盛りです


















桜の皮でまずは縫っていきます。
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わかりますかね?桜の樺の部分が切れにくくするために樺を覆うようになんかつけてるでしょ?これは錆漆というものになりまして、漆と珪藻土などを混ぜてパテのようにして使います。ボンドを使わないということはこの錆漆の強度と仕様がだいぶ実は大事で近年このさび改良がだんだん進化しています。井川という地域特製を考えて古代においてはどのような珪藻土を求めて使ったのか?探求は続きます。

珪藻土鉱床を探せの話
錆漆の盛り方

工藝というのは民藝というのはその精神性が大きく問われるジャンルだと思っています。郷土に根ざした郷土の力を具現化したものが長い間人々の魂と共鳴して次世代へと継がれていくものであると考えています

この錆漆ひとつとってもそうです。どこでも簡単に手に入る素材で作るのが当たりまえの世に、わざわざ山に入って探し求めてくるというのは本当の魂を求めるという行為に似ているのではないでしょうか?大事なことなので何度でも言いたい。同じように見えても違う。よく見れば違いがわかる。皆凝視することを忘れている。私のこだわりや行為が意味のあることに思える人にこそ大井屋のメンパは届いて欲しいと思います。当然意味の無いことのように映る人も大勢います。それが世の常です。ぜひ満足行くまで井川メンパの事を考えてみてください。ひとつの弁当箱に真理を感じることができるかもしれません。であれば、なんと安い買い物かと(笑)


話を戻しますが、この桜樺の縫いというのは職人によってかなり個性が出ます。ごまかしの効かない手作業ですのでどんな事をその人が考えて行動しているか読み取れるのです。修理をたくさんこなすとこういうところが見えてきます。何も望月さんだけが師匠ではなく、その先代、海野さん、その先代、もっと古い時代の名も無き職人にこそ輝くような個性が見て取れます。先生はいくらでもいるんです。樺縫いの進化

一年前書いた記事ですが、すでにまたかなり違いが出てきています。縫い方。ポジションは実は木地造りへの応用へと変化しています。望月から教えられた木地の採寸だとうまくいかないのです。なぜか?木地をけちるあまり木が短くなっていたんです。ボンド使うなら問題ないんでしょうけど、ボンドを使わない大井屋はこのあたりの事に回帰できるまでにたくさんの思考錯誤を繰り返しました。

こういうことを追求していくとある事実に気づきます。人間は便利な道具を編み出し見つけると、独自性やオリジナリティを置き忘れる生き物です。古い時代のカバ縫いには様様な個性というのが見えます。縫い方ひとつにその人の発想が読み取れるのです。細かい縫いを重視する強度目線な縫い方。見栄えを重視する縫い方。簡潔さを求め生産性を求める縫い方。非常に面白いのです。ただボンドの登場はこの縫いさえも消し去ることになった。ボンドを使うならもはや縫いはいらないのですが、消費者をごまかすために最低限の縫いは形として残る。この潔の悪さは嘘という毒に直結しているのです。それは少し後に述べます。

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当時修行した時にもらったレシピでは木の重なりの距離のストロークが短いのです。ではどういうポジションで縫いを入れるべきか?もしくは木の採寸を変えていくべきか?まだまだ試行錯誤は続きますが、こういう経過はまさに数世代かけて捨ててきた魂の拾い直しだと思っています。逃げて行くことはできないので、毎日ぶつかり稽古なのです


何が正解で不正解などはありません。正義と悪という構図が実は無いようにです。

私の根底にあるのは、使い手への想いを込めたメンパをつくること。それだけなのだと思っています。
急にシンプルになりましたね。私もいろいろ削ぎ落とすのに時間がかかったのです。

私もまだまだ全てを出し切れていないのです。今の私と明日の私ではすでに別物ですが、出来ればその瞬間瞬間で嘘偽り無く一生懸命魂を注ぎ込めているか?それの結晶としてメンパを産み出して行きたいと強く思っています。未熟な者も千里を歩けば足は達者になるように、兎に角歩みを止めないことだと社会が不安に包まれている世相の中では、特に強く思ったりしています。


また上記の写真を良くごらんになってください。メンパの内径の樺の縫い目の数で単純にボンドを使っているのかそうでないのかぐらいは誰にでも一目瞭然なのです。大井屋の縫いは20近くありますが、さて望月のメンパはいかがでしょう?数えてみてください。また現在匠宿で望月の井川メンパ展がやっています。実演でカバ縫いやってますんで良い機会です。じっくり見てください。途中でボンド入れてます。それが魂を置き忘れているということを如実に表す行いだと大井屋は思っているのです。大井屋ではカバ縫い作業は店頭でいつでも出来るようにしていますので、ご希望が有る方は実演を依頼してくれればどんな時でもお見せします。また曲げわっぱ造りに興味の有る方にもいくらでもお見せいたします。お気軽にご依頼ください。



コロナで世の中が不安に包まれていく中で私は改めて心に決めたことがあります。


都合の良い嘘に飲み込まれて生きない事。
目の前の真実に正直に生きる事。
その為にはしっかりと覚悟と責任を背負って立ち向かう事。


以上三点あたりを特に心の奥へ呼び込んでいます。
ですから忖度して言いづらいことはもう私には何もありません。言い放ちます。真実へ回帰していくのです。その結晶を集め、人を集め、未来へと前進していこうと思います。

今の政治をご覧になってください。嘘が嘘を呼び、だんだんと肥大化した嘘はいつしか真実のように振る舞いはじめ人々を不安にしています。アンビバレント な、二律背反を前提に進行してしまう嘘を嘘とも思わない考え方が世の中心を支配しはじめているから皆は混乱し不安になるのです。それはメンパ造りや工藝や 仕事への考え方に直結していると思うのです。だから私は言い放ちます。嘘をついていることを嘘じゃないと言い張る人を放って置いてはいけないということを。


今後というかすでにですが、常識というセオリーはまったく必要のない時代になってきました。まずは生きる事。家族が楽しく生きる事。魂を置き忘れずに、未来へ繋ぐ事。このあたりが手工芸をせっかくやらせてもらえている我々の責務だと思うのです。迷い悩む事は皆ありますが、そこに沈殿せずに皆で励まし合いながら進む生活を目指しています。今後とも大井屋とそこに在る工藝魂をご贔屓いただけましたら幸いです

井川メンパを購入する前に知っておきたい10のこと
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井川メンパの通販 
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メンパやまげわっぱの修理
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営業時間 9;00-17;00
定休日 水曜

メンパの塗り直しは2月8月にまとめて行っております。塗り直し代金はSサイズ3千円から
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やんばいでございます。静岡駅前から車で70分。島田駅前からも70分。川根本町千頭にございます井川メンパ大井屋店主の前田でございます。こんにちわ!

さて浜松遠鉄百貨店での静岡県の郷土工芸品展に実演と出店をしませんでしたので、千頭店での営業は通常営業しております。実演を楽しみにしていた方もいたようなので大井屋本店でしばらくは実演することにしました。


































時間が急遽できたので久しぶりにレイアウト変更と実演スペースを作りました。
桜のカバ縫いをやっています。ちょうど丸子の匠宿で望月さんところが実演販売をしているそうなので興味がある人は見に行ってみてください。よーく見てください。ボンド使ってますからね。桜の樺縫いだけで留めているのは大井屋の井川メンパだけです。大井屋はボンド使ってません。それだけでも違いがわかるかと思います。


またメンパの良し悪しを判断する方法はひとつあります。以前言ったかもしれないけれど『臭い』です。

使用前の臭いについて
メンパは子供のうちから使うべきという話

匠宿や駅前やデパートで売っている望月の井川メンパはシンナー臭いです。それは漆にシンナーを混ぜているからです。単純なことです。作業をしやすくするために混ぜています。お弁当箱でそれはないやろう?と私は思っていますがやめてくれません。

大井屋の井川メンパは有機溶剤は一切使用していませんので臭い取りが必要ありません。そのまま使えます。米びつに入れとけとかお酢で拭けというのはシンナーの揮発する臭いをごまかすためです。安くてもシンナー臭いメンパが欲しい人はそちらへどうぞ。有機溶剤は二、三年はゆっくりと揮発していきます。ご自身の健康はご自身で判断してください。
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遠鉄不参加となりぽかりと時間が出来ましたので今日から桑野山木工所で製材を集中的にやっています。店舗に居ない時もございます。店舗前に携帯の番号を書いた札を立てていますので不在時はそちらへかけてください。5分ほどで戻れるかと思います。前もあったのですが着信だけでは判断できないので通話して来店した旨伝えてください。以前着信だけして何時間も待っていたという方が居たので(笑)


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メンパ造りというものは手をかけようと思えばいくらでも手をかけれますし逆に手を抜こうと思えばいくらでもごまかすことが出来るものです。どういうものが欲しいのか?は値段で判断すべきものではないと思います。ちなみに大井屋は絶対にディスカウントしません。値引きはしません。なぜかといえばそれは今日まで贔屓にしてくれたお客様を裏切ることになるからです。望月さんのところで買うと安いけど匠宿に行ってもほとんど無くて欲しいものが無く売ってないと昨日より何件かご来店があり、値段を言う方も居ますので改めて何度でも言わせていただきます。

井川メンパ望月がやっている漆にシンナーを混ぜたり、油を混ぜたり、ボンドを使っていたり、柿渋ほとんど塗らなかったり、木が乾燥出来てなかったりは大井屋は嫌なのです。

井川めんぱ大井屋のメンパは完全に天然素材にこだわった製法で作っています。値段が違うのはその為です
大井屋の井川メンパの値段と展開について


現在丸子の匠宿で望月のメンパ展をされているようで、商品が殆ど無いと当店に来られるお客様には事前に上記の事をお知り頂きたいと思います。コロナ対策として時短接客をしておりますので、出来れば事前に諸々当ブログにてご確認願います。

















生産者には消費者へすべての情報を開示する義務と責務があると大井屋は強く自覚しております。だいたいの情報は当ブログにやんごとなきスタイルにて語っておりますのでどうぞお暇な時間を見つけては井川メンパのなんたるかをお調べいただけますようにお願い申し上げます。そこから先のマニアックな話であればコロナであろうがなんであろうがお話はしたいと思っています。どうぞよろしくお願いします



尚、大井屋に入店の際はマスク着用をお願いいたします。先日マスク未着用で来られた方が居たので提供させていただきましたが、その方は何故かありがとう。と言いながらマスクをポケットにしまわれました。なんでやねん!(笑)つっこむのも忘れました。


こういう時はお互いが気持よくメンパを眺められるようにご協力いただければ幸いです


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やんばいでございます。静岡市の大奥の方で産まれた井川メンパを作りながら田舎移住と店舗経営をしています大井屋でございます。こんにちわ!

さてコロナ厳しき日々となりつつありますが、安心してください。そのうち慣れてきます。
私は半月程前に不安のピークが来ましたが今はどうってことなくなりました。早寝早起きしているとメンタルは回復していきます。どうぞ心が苦しく感じたら少しでも早く寝ましょうね。あと緑茶飲みましょう。


さあて長いことお待たせしましたが、塗り直しが完了致しました。
今回は自分で言うのもなんですがだいぶいい感じです。理由があります。塗り部屋の改装をセルフリノベしたんですこの冬。
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昔から漆塗りってのは土蔵みてえな冬は暖かく夏は涼しいところがええんだわ!というようなことをどこぞの塗師が言ってたのを思い出しまして、うちのような築50年以上の日本建築などは柱こそしっかりしてても壁なんてペラペラの合板とトタンの構造ですから、いくら部屋を温めたりしてもストーブやエアコンが切れた瞬間にもうそれは悲惨な感じで硬化が止まってしまうのです。また部屋全体を温めるというのも難しく棚の上部と下部では仕上がりが違ってくる。なんてこともざらにありました。
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上の方と下の方では塗り上がりが違ったりするのはけっこう背丈くらい高低差があるからですよね。
ということで1月は隙をみて木材を切っては貼り付け切手は貼り付けして塗り部屋の全面を分厚い杉の板で多いました。おかげでストーブ3台も稼働していたのが1台で済むし何より部屋がぜんぜん冷めない。朝塗り部屋に入るとまだほんのり暖かい。漆塗りが難しいのはこういう総合的な環境の整備がまず大前提として必要だったりするところかもしれません。でも本当はそれこそ土蔵みたいなところで塗りをやりたい。いつか蔵建てよう。その為にはまずは井川メンパをきっちり軌道に乗せていこうと。



































こんなボロボロのめんぱが
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つるりと産まれ変わる。
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艶々ですね。ぶっちゃけ新品より味があって良かったりするものもある。悔しいけども

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縁が欠けてぶっ壊れてたメンパも木材を切り抜いて麦漆で接着して布着せして補強してってやってから漆を塗ってやる。最近はもうなんでも来いでどんなボロボロでもなんとかしています。壊しちゃったなおらないかな?と捨てる前にまずはご相談ください。大井屋はなんとかしてみせます。貴重な海野の井川メンパをひとつでも後世に残していきましょう。
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でもできればメンパは大事に扱ってくださいね。治すの本当にたいへんなんです。

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例の底が抜けたメンパもこの通り。

















これがこれしてこれになると思いますか?それがなるんです
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中もしっかりはまっています。まだまだ充分使っていける。もっと早く修理すればもっともっと重厚になっていくのになと思いつつ。いつかまた戻っておいでと送り出す。

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おひつも塗り直しもちろんやっています。お櫃は蓋を落とすことが多いようでだいたい皆さん蓋が傷んでいる。

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割れを麦漆と錆漆で抑えこんで広がらないようにして漆を塗っていきます。治した感がまたいい感じだと思います。メンパは何も新品だけがいいとは言い切れない。何回も使い込んでいくうちに自分だけの愛着が湧くものですよね。


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やらないよって言ってるのに木曽メンパとか大館の曲げわっぱとか博多の曲げ物とかいろいろと多産地のわっぱが修理で持ち込まれるようになってきてしまった。追い返すこともできないので1000円増しくらいでやってたんですが、、、
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木曽の摺漆仕上げのメンパに塗りたててやるとこれはまたいい感じになる。しかも底サビ入れてるんで井川メンパ仕様でどこにも売ってないメンパになっちゃてる。これで五千円とかでやっていいのかな?と自分でも思ってる

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井川メンパでは見ない構造と形
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ううーん。ちょっとこれはこれで素敵ですね。しかもこれ昨日塗ったばっかりだから今後の色味の変化はかなりええかんじになりそうですね。返したくない(笑)

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塗り直し修理をやっていて思いました。何も井川メンパに固執する必要はそろそろなくなってきたなと。


曲げわっぱとか曲げ物とかという市場でいけばメンパよりよほどユーザーが多いのです。メンパとワッパはまったく同じものなのにそこを区別して考えるのももはや意味がないなと思えてきました。

ということで今後は井川メンパ以外のまげわっぱも積極的に修理補修塗り直しを行っていきたいと思います。全国のまげわっぱユーザーの皆様で曲げわっぱの修理が必要になった方は井川メンパ大井屋までお問い合わせください。当然持ち込みではなく宅配郵送での受付、返品サービスとなります。決済は必ず郵便局の代引きとなります。基本的な修理内容は井川メンパのそれとかわりませんのでご理解ください


井川メンパ仕様で修理することになりますが、井川メンパで培った天然素材のみでオーガニックに仕上げる漆塗り修理を行っていきます。

価格はサイズによって変わります。

井川メンパの補修代金の1,5倍程度になってくるかと思います。

ざっくり言えば

Sサイズくらいの子供用とか小さいものが6千円 
Mサイズくらいの女性用の物が8千円
Lサイズくらいの男性用の物が1万円

くらいな感じでやりたいなと思っています。当然今回のぶんまでは今まで通り井川メンパの補修に+1000円でやらせてもらってますのでご安心ください。

その代わり井川メンパ以外はオールシーズン修理は対応させていただきます。大井屋で販売しているメンパもオールシーズン対応します。従来の井川メンパの塗り直しは告知通り年に一度正月のみとなります。また2021年度からは井川メンパの修理すべて500円修理代金を上げる予定とします。安いかわりに返品の際は今までと同じ店舗まで取りに来られる方のみです。事情があって取りにコレない人は事情の内容次第では承りますので電話で相談してください。車いすなので行けないという人に取りに来いとはいいませんので。そういうことです。

Sサイズ3000円→3500円
Mサイズ3500円→4000円
Lサイズ4000円→4500円
LLサイズ4500円→5000円

というような感じになります。いずれにせよそれでもこのクラスの漆を塗るメンパ修理としては破格だと思います。昔のメンパも大切にしてほしいからです。望月のメンパと見た目が違うのはそもそも塗っている漆がうちの方がまともだからです。安物は使ってません。塗ったら翌日にはもうわかる。ということは数年後。楽しみですね。


修理の見積もり問い合わせ等は大井屋のメールまでご相談ください。写真を添付してくれるとアドバイスしやすいです。

もう一度復習します。

井川メンパの修理は毎年正月のみ。返品時千頭まで取りに来られる方限定。その代わり修理代金安いですよということ
井川メンパ以外のまげわっぱ修理。井川メンパ仕様の漆塗りでの修理になります。国産の物に限ります。見積もりをまずメールにて相談ください。了解となれば店舗まで送っていただき、春夏秋冬の通常製作時に併せて補修し返品します。決済は代引きのみとなります。

修理は絶対というルールが無いので、後はその人の心意気に任せるしかないと思います。
大井屋のモットーは心と身体に優しいまげわっぱ弁当箱の追求ですので、そういうところに共感いただける方の修理を優先していきたいと思います。修理をきっかけに井川メンパを愛してくれるユーザーが増えますことを念頭に精進して参ります。どうぞよろしくお願いします

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やんばいでございます。井川メンパ大井屋店主前田です。こんにちわ!
さて先日通販を開始しましておかげさまで何件かすでにご注文をいただき嬉しい限りです。慣れない発送業務も日々少しづつやっているとあまり嫌でもなくなりますね。でも未だに発送前は間違いがないか緊張したりし何回も見なおしてます(笑)

井川メンパの通販

さて前回は子供用メンパと赤ちゃん用メンパをご紹介しました
赤ちゃん用メンパ 子供用メンパ

今回はずばり

【丸型全サイズご紹介となります】

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ずらりと並べてみました。大井屋の丸型メンパはなんと左からSS、S、M、L、LL、3L、XLの七種類あります。昔からの人はS、M、LLくらいのサイズしか知りません。だって昔も今も大井屋以外は売ってなかったんだもん。


私は個人的になんですが俄然丸メンパの方が好きなのです。小判型より。
だから作業量はまったく変わらないのに丸型が小判型より安価に値段を設定しているのです。
丸型が本来の井川メンパなのです

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丸型と小判型を比べて何が違うか?ちょっと大事な話をします。

実は丸型の方が小判型に比べて丈夫に出来ています。

曲げている曲げ板が丸の方が厚く、小判型の方が薄くなっています。

どういうことかというと、小判型はむしろ薄くする必要があるというのが正解かもしれません。
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小判型というのは曲げているカーブがきついのでそれなりに薄くする必要があります。
小判はシャープに。丸は無骨に分厚く。というのが大井屋のイメージです。

















ただそれもこだわりがあって昔ながらの厚みへ回帰しています。
というのもいろんな産地の曲げわっぱを見る限り、年々どんどんうすっぺらくなってゆく。
コストカットもそうですし、薄っぺらい華奢な方がどうも小奇麗に見えるものです。

それではいかん。

と心の叫びが聞こえてきました。


















実測値はどうかわかりませんが、さわった感じでは丸型は年々だいぶ厚く作るように変えていっています。曲げ、木取り、道具、方法論。いろいろ向上の上にちょっとづつ変化させていっています。数年後にはひょっとしたら東洋一分厚い曲げわっぱになっているかもしれません。


ですのでアウトドア派には丸型を。インドア派には小判型をおすすめしています。よろしくどうぞ


さて丸型の商品紹介をしていきます。SSサイズは前回紹介したので一つ飛ばしてSから

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丸型Sサイズ
値段7000円税別 容量400cc

昔で言うサイコ、サイノコというサイズです。米というよりも味噌などの調味料なんかを入れていたと言われているサイズです。少食の女性とか小学校低学年くらいまではこのサイズかな。

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直径12センチ 深さは丸型はみな一緒です。6センチ強

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丸型Mサイズ
値段 8000円税別
昔から女物と呼ばれたサイズ。女性向けのスタンダードです。手のひらへの収まり具合、持ち運びのしやすさ。強度など一番バランスのとれたサイズ感です。

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直径13センチ 容量450CC
ワンサイズ増えるごとに直径も1センチ伸びます。容量も50づつ増えます。
単品商品では丸型として一番人気です。女性は丸型を選ぶ方が多いような気がします。

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丸型Lサイズ
値段9000円税別
昔から男物と呼ばれたサイズです。ド定番。古い修理に一番多いタイプです。昔はたくさん米食べたんだねたぶん。

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直径14センチ 容量550CC
強度的には一番丈夫なサイズ感です。山、川、海な人はぜひ丸のLおすすめです

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丸型LL
値段10000円税別
このサイズになるとお櫃使いも可能です。うちのお袋はこれをおひつ代わりに使って冷蔵庫へそのままインしてます。ちなみに大井屋のメンパは檜を3年以上天然乾燥していて混ぜ物しない漆で仕上げているので冷蔵庫利用オッケーとしています。安物買うと乾燥しすぎてすぐ割れたり隙間空いたりしますのでご注意ください

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直径15センチ 容量600CC

個人的に一番好きなサイズです。力強さ、タフさ、無骨さ。ザ井川メンパと言えば丸のLLかな?

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丸型3L【スリーエル】
値段11000円税別
このサイズ感は実は大井屋オリジナルです。新しく型を作って二年前くらいから販売しています。
通常ここまでのサイズになってくるとお櫃へと移行しますが、デカイメンパはかっこいい。という理由だけで制作をはじめました。この深さと長さの柾目板を取るのはけっこうたいへんなのであまり積極的には作らないですが、たまにまとめて作ったりしています。レギュラー商品ではないので欠品していることが多いです。要予約です

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直径16センチ 容量700
そろそろこのあたりは一般人向けではないです。お米は飲み物ですな人にどうぞ
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丸型XL
値段12000円 税別

もはや木の厚み、容量、保温力、強度ともに最強クラスなメンパです。
子供なら三人分くらいのお弁当がこの一つで足りてしまうかもしれません。個人的には剛力メンパと呼んでます。勝手にネーミングするの好きなので。お米は霞を食らうが如くの人向けです。



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直径17センチ もはやフレームインできませんでした。単焦点レンズなので



実は大井屋のメンパには他に負けない見えない特徴があります。それは


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底板の厚み。従来よりも2ミリも厚く作っています。だいたい6,5ミリに仕上げています。
されど1ミリ
底板はこんな感じではめとります

板が厚い。というのは単純に保温力が違います。そしてそれは劇的にメンパ飯のうまさにも実は直結しているのだろうと思っています。
メンパ冷や飯が最高な理由
漆の電解腐食の話

こういう完全に見えない部位をどう扱うかは生産者個人の感性の問題で、なかなかお客さんには伝わりづらい感じづらいことのように思います。でもそこがそもそも大事だと思ってます。お米をどうやったら一番おいしくお昼時に食べるか?皆さんの日々のモチベーションに繋がる大事なファクターです。

大井屋はここらへんへまっしぐら。どうぞ大井屋の井川メンパをご利用ください。後悔はさせない。情報は公開するけど。


丸型メンパの現在の在庫状況です
丸型SS 5組
丸型SS浅口 5組
丸型S 11組
丸型S浅口 1組
丸型M 2組
丸型L 6組
丸型LL 1組
丸型3L 1組
丸型XL 売り切れ
丸型XL浅口 7組

浅口というのは小判型と同じ深さの丸型です。つまり5センチ強くらいの深さになります。

通販を始めたら在庫が日々けっこう流動していますので、ご注文の際には売り切れている可能性もあります。通販では予約は受け付けていません。管理しきれなくなりそうなので。ご容赦ください。

ご予約については店舗で直接お願いいたします。
またすでに大井屋をご利用いただいたことがあるお客様はお電話にてご予約を承ります。ご連絡ください。

次回は丸型のセット商品をご案内致します。

たいへん申し上げにくいのですが、ド定番の一番人気丸型のLセットは昨日を持って売り切れとなりました。次回は春メンパ以降での提供となります。丸型LLセットは残り三組ございます。今日時点で。どうしてもな方はお早めにご相談ください。

丸型の組子は本当に素晴らしい商品だと思います。先祖の何かを感じるのは私だけでしょうか?


今後も井川メンパ大井屋をご贔屓いただけますことお願い申し上げます
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やんばいでございます。先ほど通販を始めたことを宣言した川根本町井川メンパ大井屋店主の前田です。
いやあ~皆さんチェックしてるものですね。注文ではなかったですが、問い合わせが早速いただきまして俄然やる気が出てきたのでもういっそ今日はメンパの商品紹介をしようと思い立ちましたので、まずは大井屋でしか作っていないシリーズの赤ちゃん用メンパと子供用メンパのご紹介から始めたいと思います。

価格については2019年9月より新価格となっております。
井川メンパ大井屋の商品値段

商品紹介の前に大井屋のメンパがどういう構造になっているか簡単に説明しておきます。
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材質はすべてひのきでできています。大井屋は大井川流域産のひのきにこだわっております。地産地消でやりたいというのと、静岡のひのきは丈夫という昔からの教えがありまして、開業当初は扱いやすい木曾ひのきを使っていましたが、現在は100%大井川産の檜です。
ひのきを製材からやります。だから高品質低価格

左から白木→真ん中が柿渋塗り→右が弁柄と柿しぶ下地→漆塗りという工程でできています。

大井屋のこだわりはボンドを使わないこと。言っちゃ悪いがどこぞのメンパはボンドで留めてる。これ本当です。
左のまげわっぱは正真正銘さくらかばだけで縫い止めています。
メンパを使うなら子供のうちからの話
ボンド不使用がたいへんでもやるのは化学物質からの脱却が思想の根底にあるからです。という話興味があればぜひ一読ください。


柿渋はすべて自家製だから贅沢に何回も塗ります。言っちゃ悪いがどこぞのメンパは一度キリしか塗らない。
2019夏の柿渋造りの話


弁柄にも質と特製がある。試行錯誤であらたな色味へと挑戦中
赤石山脈のレジオラリア板岩とベンガラとかの話


漆に関してはいろいろやってますがまた次回にご紹介します。

さてまずは赤ちゃん用メンパ
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大井屋での商品名は 丸型3(スリー)エスめんぱ 
お値段は5000円(税抜き)
大井屋では一番お手頃価格な商品となります

丸型の最小量のものになり直径はSサイズと同じですが赤ちゃんでも持ちやすいように浅くできています。
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直径は約12センチ
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深さは4センチ弱となります

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在庫六組ございました。すべて1月に塗った分です。
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今回の分は刷毛目塗りというわざと刷毛の目を出すやり方で塗ってみました。丈夫さは間違いないと思います。私のメンパ娘(2歳と少し)も愛用中です。刷毛目塗りはタンパク質の酵素反応を利用した丈夫な塗りです。また今までとは違った力強さがありますね。


丸型SSサイズ浅口
5500円(税抜き)

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SSサイズより浅くできています。おかず入れとしてもいいかもしれません
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深さは5,8センチ程度 
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直径は11センチ

丸型SSサイズ  
6000円(税抜き)
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赤石セットに含まれる一番小さいサイズのレギュラーメンパです
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直径は同じ11センチ
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深さは6センチ弱となります。少食な女性むけかなという感じです



子供用小判型メンパ(小判型Sサイズ浅浅口)
値段は6000円(税抜き)
要は小判型Sサイズのだいぶ浅いバージョンです

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長さ15センチ。
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幅は10,5センチ
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深さは4,8センチ
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子供用メンパはごめんなさい。今在庫はこの一組のみ。1月に塗ったぶんです。

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ちょっとイレギュラーですが丸型Mサイズ浅浅口も一組あります
値段 6000円(税別)


今回はかなり小さいメンパをご紹介しましたが、次回はレギュラーサイズを紹介していきます。

実は丸型は木が厚く設計されており、小判型はそれなりに薄く作っています。ですから赤ちゃんには丈夫な丸を。もう少し大きくなってきたら小判型がいいかなということでこういう風にネーミングしました。

在庫は常に流動しますので確認はお電話でいただけますとすぐにわかると思います。
お子様がいらっしゃる家庭は普段使いにもぜひ井川メンパをご利用ください

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やんばいでございます。井川メンパ大井屋店主の前田です。こんにちわ!
さて先日お知らせしました浜松遠鉄百貨店での静岡県の郷土工芸展についてですが、今回のコロナ感染症の状況を鑑みて大井屋の出店は取りやめるという判断とさせていただきました。楽しみにしていただいていた皆様にはたいへん申し訳無いとは思いつつも、現状自分に何かあった場合井川メンパの今後が立ち行かなくなる可能性と天秤にかけてみてリスクが大きすぎると考えました。

そこで今回これに合わせて制作していたメンパを現在千頭大井屋の店頭に並べ始めました。

















ただ先日も触れましたが、住居と同じスペースを共有している店舗なので家族の健康も考えて積極的な接客が難しいので来店できない買えないじゃ困るじゃんという単純な事にやっと気づきましたので、大井屋創業以来なぜか避けていた通販を今回より試験的ではありますが行いたいと思います。

その為にはまずは商品説明をより詳しくお伝えしなければいけないのは承知しておりますが、まずは現在冬の塗り直しの終盤戦にて中々時間が取れませんので、商品説明については追々やっていきます。


















これが

















こんな感じ。まだこっからもう一回研いで仕上げ塗りとなります。あと一週間くらいで仕上がるかな?今回から全ての工程の漆を上物へと変更しました。まあ高いだけあってやはり綺麗です。お楽しみに。


通販についてはすでに大井屋にご来店いただき商品のスペックを認知していただけているお客様のご要望もありますので取り急ぎ本日より受付開始したいと思います。全国どこからでもご依頼ください。海外は、、、考えますのでご相談ください。

大井屋のメール maedapassion@gmail.com
大井屋の電話 05058942806


通販の受付フォーマット

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住所;
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このあたりご記入いただき送信くだされば返信をさせていただきます。
通販においては郵便局経由の代引き対応のみとなります。商品代金に送料と手数料がかかりますので以下をご確認ください

送料と手数料
60サイズ 静岡県内1510円 東海北陸関東近畿 1560円 四国中国 1660円 九州1790円
80サイズ 静岡県内1720円 東海北陸関東近畿 1790円 四国中国 1890円 九州2000円
100サイズ 静岡県内1970円 東海北陸関東近畿 2020円 四国中国 2120円 九州2240円

メンパ一組はほぼ全てのサイズが60サイズになります。組子セット商品を2つくらいにすると80サイズになるかもしれません。こちらにて判断させていただきます。
サイズなどでお悩みの方はどのような用途でご利用を検討しているのかご相談ください。メールにてアドバイスさせていただきます。形、大きさ、贈答用などでいろいろ選択肢はございます。

メールがご利用できない方はお電話で連絡ください。ただし作業場と離れているので日中は出れないことが多いかと思います。ご容赦ください。


また何分生産から販売や接客も一人だけで対応していますので、どうしてもスピード感が無い対応になるかもしれません。なるべく早く返信や案内をできるように心がけますのでよろしくお願いします




















一年ぶりにお櫃メンパを仕込みました。一年前と違うところは道具を作りなおしたのでいろいろ精度がよくなったかなと思います。

















実はおひつというのはけっこう需要があるのですが、国内で生産があまりされていませんので時々遠方からも要望の連絡をいただきます。これまで発送対応してなかったので、今後は曲げ物のおひつというジャンルでも欲しい方がいらっしゃれば対応させていただきます。お櫃だとたぶん100サイズくらいになってしまうかもしれません。

該当する方は少ないかもしれませんが、商品代金税込み価格で5万円以上お買い上げされたお客様には送料は無料とさせていただこうと思います。何人かでまとめて買ってシェアするといかもですね。


コロナ対策として我々が自家で収穫している大井川川根緑茶も販売しています。

















私の判断では今回のコロナウィルスはどうも感染力が桁違いに強いです。ですので手洗いうがいは必須ではありますが、それを余裕で乗り越えてくると思っています。だから本当は物理的に人との接触を全て断つのが正解だとは思いますが、仕事や学校もそうですし社会全体ではなんら統一した対応方法が取れていないので、どんなに自己防衛してもほぼほぼ感染は避けられないと思っています。遅いか早いかだけです。だからこそ薬が出てくるまでなるべく先へ先へ感染を伸ばす努力をしないといけません。

ですので感染しても重症化しないことを考えた方が良いと考えをかえました。心と身体を休ませてしっかり健康でいること。高熱が出ても勝ち残れる体力を温存しておくこと。そもそも身体を冷やさない。加湿を怠らない。暴飲暴食はしない。ここらへんが私は一番苦手(笑)

なぜかこのウィルスはいったん快癒してもまた二回目三回目と感染する可能性が指摘されています。ですので何かの薬が開発されるまでは治ったようにみえても油断できないのです。じゃあどうするか?

緑茶を飲むのもひとつの防御策かと思います。
大井屋で取り扱っていますのは

川根本町崎平産 永田さんちの手積み緑茶 100グラム1000円です。
我々が直に採取しているいわゆる自家消費を前提にしたのみちゃです。メンパと一緒にぜひお求めください。

後は個人的にやっているのがこれ



御岳百草丸。子供のころから御嶽教を信仰していた祖母にいつも飲まされていました。でもこれ確かに免疫力保持に効いていると感じています。薬草というものは科学的にまだ解明しきれていない効能や効果があります。昔の人は薬草で凌ぐしかなかったのでたぶん必死に考え選びぬかれたものが入ってるんだと思います。お勧めです。



何の情報を信じるかはその人の感性次第みたいな時代になってきました。恐れるな!という人もあれば石橋を叩いていこうな人もあれば、なんにもできれば考えたくないという人もいる。それが世の中だと思います。疫病はそういう我々の本来の姿にとても寄り添ってきていたのに、こういうの久しぶり過ぎてびっくりしているんだと思います。やれることは限られているのでまずは粛々と凌ぐしかないと思っています。来年も皆さんに大井屋印のメンパを提供できるように細心の注意を持って生活したいと思っています。

井川メンパを購入する前に知っておきたい10のこと
http://ikawamenpa.blog.jp/archives/1076721216.html

漆は左回転で世界を開く。コロナも左回転でやっつけれる?かどうかはわかんないです

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日々情報発信しております。どうぞお気軽にフォローしてください諸々のお問い合せは井川メンパ大井屋まで

静岡県榛原郡川根本町千頭1225-8
050-5894-2806
maedapassion@gmail.com

営業時間 9;00-17;00
定休日 水曜

メンパの塗り直しは2月8月にまとめて行っております。塗り直し代金はSサイズ3千円から





やんばいでございます。静岡県指定郷土工芸品の井川メンパを製造から販売まで行っている唯一の直営店井川めんぱ大井屋の店主前田でございます。こんにちわ!!

さて最近の大井屋はもっぱら冬の塗り直しをやっております。

















今回もなかなかハードルの高い修理依頼が多いです。底抜けてたり

















がっつり欠けてたり


















何故か鮎釣り用のたも塗ったり。

なんでもやるよとはいいつつも年々メンパ以外の塗り直しというかもはや最初からの塗りなんですが、メンパ修理のついでにと持ってくるので断れない。確かにこういうのを数千円で漆塗ってくれるところはそうはないけれどそれにしても俺メンパ屋なんでせめて食器の類にしてほしい。まあ、やってますけども(笑)


















年々修理の依頼が増えてきているのはどうも修理の常連さんが増えてきたということかと思ってます。メンパというのは静岡県の家庭ではけっこうマストなアイテムだったようで古い家にはだいたい数個のメンパが眠っているような計算になります。最初に一番ボロボロを持ってきた人が次のメンパ次のメンパとローテーションになっている感は否定できません。できれば一緒にまとめて出してくれるとこっちも楽なのでどうぞ思い切って修理出してくださいね。


















基本的には井川メンパしか修理しません。木曽メンパなどの他の曲げわっぱをやる場合はどうしても思い入れがある人向けですので、持ち込み以外は絶対対応しません。井川メンパ以外は送ってこないでください。原則持ち込みとしているのはそのためです。送ってきて井川メンパじゃなかった場合はほんと困ってます。送り返すのも手間ですし、誰も特をしないです。わからない場合はメールに写真を添付して確認依頼をしてください。本当に最近曲げわっぱの修理としてはかなり安いのか井川メンパ以外を持ってくる人が増えています。どうぞ木曽メンパは木曽へ送ってください。対応しかねます。ご自身のメンパの出自はできれば要確認くださいね!!


















前振りが長くなりましたが、さて本日のお知らせはこれ

















昨年度も出店しました静岡県の郷土工芸展でございます。
令和二年3月4日から3月16日に浜松駅前の遠鉄百貨店にて静岡県の郷土工芸展に今年も出店と毎日の実演を予定しております。ただし、、、、、



















どうもコロナウィルス、つまりcovid19の感染拡大が濃厚になってきました。昨日より井川メンパ千頭本店ではこのような張り紙をいたしました。もうちょっと綺麗に書けばよかった。。。。
ですので今後一週間程度様子を見まして最終的な出店判断をしようかと思っております。予測ではだいぶ参加は難しい状況になるかと思います。もし大井屋が出店を控えた場合は今まで行わなかった通販を限定的になるかとは思いますが行おうかと準備を始めました。3月4月5月は通販をするかもしれません。遠くにお住いでなかなか手に入れる機会が無かった人には朗報かもしれませんね。今しばらく世の中の動向と本サイトをご確認ください。

千頭本店でも毎日作業しながら常駐してはいますが店舗と住居スペースが隣接していますので、どうしても時期尚早とは思いながらもこのような対応とならざるを得ませんことを平にご容赦願います。

お願い
マスク着用の上ご入店ください。マスク未着用の場合は窓越しでの対応となります。ご容赦願います。
接客もなるべく会話を控えさせていただきます。無愛想に感じるかもしれませんがご理解お願いします。
ここまで警戒するのはやはり自尊かもしれませんが、もし私に何かあったら現状井川メンパは今後立ちいかなくなると思います。そうならない為に何を選択すべきか考えた結果です。営業の縮小は我々零細民藝店には致命的ですが、命を失うことほど致命はないかと思うわけです。罹患しても数ヶ月は作業に影響を来す可能性すらありますよね。ああ、怖い怖い。



















遠鉄百貨店に向けてたくさんの在庫を作りました。ぞくぞくと在庫卸していっております。冬メンパ第三弾は個人的に今までで一番見た目はよろしい思います。見た目だけが大事ではないのですが、やはり見てくれがよろしいものは何を言わなくても売れていきますね。でも塗りにもいろんなコンセプトが毎回あって、その違いを理解し聞いてくれる人にはものすごく優しくしたりしますので出来ればコロナが収まったらのんびり千頭の大井屋をお訪ねください。

兎に角メンパは私が生きている限り逃げることはありませんので、まずは皆様ご自身の健康に最善をおつくしください。


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やんばいでございます。静岡県榛原郡川根本町千頭の井川メンパ大井屋でございます。店主前田でございますこんにちわ!!!

さてやっとというかもうすでに春目の前なのですが急激に冷えて来た川根本町です。夜半から朝方にかけては峠道凍結によりチェーン規制がかかることもございます。大井屋本店にお越しの際は島田方面から大井川沿いの川根筋を上がってこられることをお勧めいたします。晴れている日中なら362号線の峠越えも可能かと思いますが、山道に慣れていない方はぜひ静清バイパスから川根筋ルートでご来店ください。

最近の大井屋は冬メンパ第三弾の仕上げ塗りをやっています。

















塗り部屋の壁に分厚い杉の板を貼り付けました。これでやっと断熱部屋になりましたので冬の漆塗りも怖くありません。漆というのは温度と湿度に関係して硬化しますので極寒環境では数十年置いても乾かないという難儀な奴なのです。ちなみにこの杉板は千頭の大井神社本殿改修で余った材をいただきました。私は神楽のメンバーでもあるので本殿改修の準備も参加させていただきましたがこういう端材をいただけるのもオトク以上に有り難いことです。氏子として神仏の足元と繋がり繁栄していきたい。そのように思っています。



さてさて本日のタイトル【メンパアカデミアに向けて】ということですが、要はメンパの私塾を開くに向けて!というちょっと熱いタイトルになっております。どうぞご一読いただきたい。


そもそも私は2015年の一年と少しを望月メンパで修行し、その後は井川メンパ大井屋として独立を考えてこの千頭に2016年春に移住しました。そしてそこからメンパを作りながら家族を得て地域の人々と交流しながら、漆掻きを2018年夏から高橋康夫氏から学びそれにあわせて漆の植栽に向けて苗を育て始めてあれよかれよとやっていたらあっという間に2020年新春。イマココという状況であります。

日々手元を見続けてきた日々ですが、そろそろもっと先の未来へと心を据え置く時期に来ているかと思っています。それはどういうことかというと。。。



















作業をしながら思うことがありました。井川メンパは今後どんな道を歩むべきなのか?ということです。未来とは個人的な未来も含めこの井川メンパに関わる全ての人とその家族。つまり我々の社会全てをを見据えて考えて行きたいと思っていました。
民藝と戦争について

というのも井川メンパは今現在望月栄一と私前田佳則の二人で別々の事業としてやっているわけですが、すでに望月さんと私とでは見据えている世界が違いすぎていてなんとも歯痒いなと思っています。簡単に表現すれば望月さんはあくまで井川メンパは自分の物だという観念に乗っかているということです。別にそれは間違いではないし否定するつもりもありません。

ただ私が思うに井川メンパとは遠い先祖の中でこういった技術を具現化したその古人の誇るものであろうと思うところがあります。
メンパを具現化した奇跡について

私が修行した時にそろそろ旅立つ私にぼそっと望月さんが漏らしたのは、メンパ屋なんて俺の代で無くなって良いと思っていたと。なんとも哀愁のある漏れ出たその一言は本音以上に説得力のある言葉でした。というのもメンパ屋が華やかなように見えますが、内情を知っている人は誰もそれを積極的に継承しようとしてこなかった。つまり若い世代には魅力的には見えないサンケーの極みのような不安定な仕事。のように見えているし実際そういうところがあります。
人で不足から思う工藝継承の重大な問題点

後継者を作るということは自らをある程度犠牲にする行為の延長線上の話なのですが、変化の素早い現代においては遠い未来を見据えるその恐怖に打ち勝てる人は少ないと思います。なので望月さんのそういう不安は至極当然と言えば当然なのだろうと思っています。正しいとは言えませんが。


ただ私は違うところを見ています。
曲げわっぱ業界が閉塞していく理由について

良く行けば井川メンパを含め工藝や民藝というメソッドで寒村の復興を目指し、悪くても山村の衰退や崩壊の速度を遅め時間稼ぎにしたい。もしくは絶滅の目撃者たらんという自虐的な立場すらも考えています。それだけ山塊の風景は今後厳しいものになっていくでしょう。



















正直に言えば私も未だ己の足元が揺らいでいます。盤石とは言えない経済状況とにらみ合いながら良質な井川メンパの生産から何人の未来ある職人を育てられるか日々実は必死に考えて生きています。

実際のところメンパ屋を始めてから何度か、幾人か「井川メンパを志す人」ということについて相談にこられた方がやはり居ました。本来はそういった人々に情報公開し導いていく責務があると自負はしているものの実際問題自分の事で精一杯でした。


でもそこに沈殿していたら未来は無い


と強く感じるようになりました。

井川メンパ五人衆の話

地域おこし協力隊やクラフトマンサポート制度を利用して望月さんのところで修行する方法がたしかに有ります。ですが気をつけてもらいたいのはなんども言いますが、望月さんの場合は教えてくれるという能動的なものではなく【見せてやる】という導くべき側の主観的な行為でしかないことを乗り越えられるならばおすすめはします。でも私が思ったのはそれはとても情熱がいるということです。ほとんど自分の足で歩み続けなければならないからです。賢いや聡いでは乗り越えられないと思っています。大げさに言えば大乘の片隅でいられる自分に気付けているかどうかなのです。

メンパの語源について


先程もこの状況が歯痒いと表現しましたが、つまり自分にはまだ導く力は無いが情熱だけはすでにマグマのように内包されていることにはだいぶと前から気づいているからです。それがココに来てなぜ発露しだしたのか?
いきなりちょっと話が変わりますがいまこういう本を読んでいます。

















先日直木賞を受賞した川越宗一著【熱源】を読んでいます。

樺太のアイヌに産まれ原初的な生活をしていた民族が近代国家という暴力に晒された時に、人々はどんなドラマを演じたか?欧州の知識階級に生まれようが極東の部族に産まれようが人は人であるその熱はいったいどこから産まれるのだろう。そんな物語なのです。とても面白いのでぜひ読んでね。

実はこの著者の川越くんは私が龍谷大学の軽音部で一緒だったのです。当時彼はいつも部室に篭っていた。授業にもほとんど出てなかった。単位不足でピンチだなと言った私に川越くんは「大丈夫やで。単位なんて無くても生きていける」そんなことを言っていた。聞いたらほとんど無単位だった。まさにノーガードの極み。結局数年後サークル仲間の結婚式で会いましたが8年いって退学したということでやるやんこの人!と言うのが直近の記憶だったので直木賞会見をYouTubeで見た時はひっくり返りましたことをここにご報告いたします。

でもってそんなことはどうでもいいのですが、この本の中でやたらと熱い描写が描かれています。人間には理不尽にもどうにもならない無情がいくらでも用意されており、その都度それを乗り越えるには何かしらの熱源がある。そこをえぐり出しほじくり出し生き抜く強さを読んでいたら俺もそれに感染したということです。


ちょっと熱い話をします



















外は極寒ですが、熱い話をします。心の準備はいいですか?




井川メンパを受け継いで貰うための職人養成機関として

【メンパアカデミア】を開設したいと思います。つまりメンパの学校。めんぱ私塾。メンパリスト養成所。みたいなものです。

メンパリストで思い出しましたが、メンタリストのダイゴくんは井川出身だそうです。ほんとかな?
井川小中学校にいってきました

夢の話なのでまったくもってまだ何もたたき台すらも無いですがこういう事は言霊に乗っかって言うべき時に言えるべき時に宣言しておくと自然そのように事は運ばれる。とけっこう本気で信じています。なのでもう一回言う時ます。

大井屋は何年かかってもいいので、井川メンパを恒久的に次世代へ繋ぐためにその初手となるメンパアカデミアの開設をここに宣言いたします。

井川メンパの来た道

繋ぐ為には能動的に伝えるという行為が必ず必要になります。ですから何度でも言いますが、受動的に教えてもらえるとか儲かるならやりたいとかなんか楽しそうだしでは今の流れでは自滅になります。それがまじまじとわかってきたから言っているのです。

















ひとつひとつ積み上げるしかない。皆それがわかっていながら薪がなくなったからと言って慌てふためく。薪作りはすでに前年の冬で勝負が決まっているのだ!なんの話だ!



















メンパアカデミアが何年先になるかわからないですが、こういう話を具現化するには衆の力が必須です。場所の提供、資金の援助は常に緩く募集しています。アドバイスも待っています。別に静岡だとか川根だとか関係ありません。山と川と木がたくさんある場所ならメンパ屋はやって行けます。そういう地方の人もいろんな相談してみてください。面白い事が出来るかもしれませんよ?

二極化する過疎地

過疎という現実の中でメンパアカデミアが一つの光明にならんことを願いつつ日々井川メンパを今年も作り続けたいと思います。アカデミア設立に興味の有る人はぜひまずは大井屋と胸襟を開いてお話してみましょう。いつでも待ってます。



ちなみに2月の修理が遅れているので今週末まで受け付けてます。これ以上はあまり増やしたくないのでこっそり最後にお知らせしと来ますね。これを逃すと大井屋のメンパ意外の修理は来年の1月まではやりませんのでご容赦ください。大井屋のメンパはいつでもやりまーす。ご贔屓に^^


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やんばいでございます。井川メンパ大井屋店主の前田でございます。
さていきなりのなんの話しやねん?バンドかよ?というようなお題でございますが、うるしのお話であることは間違いありませんので少しだけお時間をいただきまして物語させていただきたく思います。

ここ最近は冬メンパの最終第三弾をやっておりまして日々忙しくしております。今週いっぱいはそれをやって終わったら返す刀の勢いで塗り直し修理に突入します。息つく暇もあまりないのですが、うるしの事で少しお話をして気分転換でございます。

今回の冬メンパは第二弾で今までやったことがなかったんですが、いわゆる刷毛目をわざと出す刷毛目塗りというような塗り方にチャレンジしてみました。けっこう手間がかかりましたしやはり全部はうまくはいかなく幾つかはやり直しになりましたが、こういう井川メンパのようなシンプルな塗り技法の中でもいくらかは表現を変えることも必要かと思ったのです。

















刷毛目がはっきり出るというのも悪くはないと思いました。ただ手間がかかる(笑)
今後チャレンジはしばらくはしないかな。でも丈夫さでいけば刷毛目塗りの漆の方が俄然強度は高いです。コストと強度をどうやって吊り合わせていくかも今後の課題ですね

















こういう刷毛目塗り用の漆を仕立てていた時に明らかに漆の酵素酸化重合というのが、昔の人達は意図していろんな工夫をしていたのが伺えました。身の回りに手に入る素材で如何にして酵素の活性を促すのか?ちょっと見えた気がします。漆が強くなりすぎて始めて手のひらの分厚い皮がカブレて剥がれました。これって実はすごい。普通の今までの漆ではこんなことなかったんです。おかげで指が指がひび割れて毎日たいへんです

酵素酸化重合をおっかけていて気づいたのですが、世間には数多の漆行技法書というものが存在します。しかしそれらにはこの酸化重合について深く書かれたものはほぼありません。そういうことよりも漆の研ぎ方とか塗り方とか手順とかそんなことばかりしか載っていないのです。
そしてなんとなく気づいたのですが、そういう見てくれの技法はとても発展してきたのですが、漆の強度をどうやって高めるか?という方向への方法論を追い求めていったという系譜は比較的少なかったのだろうという事実です。
物を良く見せたい。というのが職人の本懐であるところは否定できません。ただそればかりになるとヴィジュアル系うるしのみの発展となってしまいます。見た目には判別できにくいけれど、ガツンと強く長持ちする漆とは?というハード系うるしというのをもっと掘っていく必要が今後のうるし業界には求められているような気がしています。なかなかビジネス的には難しい方向性なのは承知していますが。


















すでに春のメンパの仕込みも同時進行し始めています。冬もすぐ終わっちゃう。3月は遠鉄百貨店もあり大忙しになりそうです。

今後の大井屋はジャンル系統的にはこのハード系うるしを追い求めていきます。丈夫で長持ちという観念が井川メンパの底にはあると思うのです。物を良く見せようという偽善に飲み込まれると厚いように見えて弱っちい塗膜になるのは必定です。望月のメンパを見てください。メンパの底にお箸の後が残ってしまいます。塗膜がやわらかすぎるのです。強さを置いてけぼりにして見てくれに走るのは金しかみえてねーってことですよ。誰か言ってやってください。


















マグってみたり。



































漆のクロメ。セオリーでは真夏にやります。でもこのハードストロング漆には真冬のクロメ。つまり寒クロメが大事と気づきました。だって酵素活性は温度に左右されるわけですから効率の良い真夏にやるよりも効率は悪いけれど真冬にやった方が漆にとっては意味があるのです。
ただ確かに真冬にやると一日仕事になっちゃうけどね。真夏にやれっていうのはわからんでもない。でも漆に正解は無いのでやることはただひとつ。誰もやりたがらない道を敢えて進む。と到達点が自ずと変わってくるのは真理だと思っております。

今後も井川メンパ大井屋の活動をご贔屓ください

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やんばいでございます。静岡県郷土工芸品漆塗り曲げわっぱの『井川メンパ』を製造から販売まで行っている唯一の直営店をやっています、井川めんぱ大井屋の店主前田ですこんにちわ!

さて本日は冬メンパの第二弾の仕上げ塗りをやっていましたが、連日の作業でちょっと疲れたので午後はいろいろと事務仕事をしております。そしてどうしても今のうちに言って置きたいことが出てきたので今日は少し本気のお話をしたいと思っております。



































冬メンパが続々と塗り上がり在庫が復活してきております。

















丸型がまだちょっと薄いですがだいたい揃って来ています。今月末までまだまだ出していけそうです。
秋に塗ったメンパはちょうど色味も綺麗になってきて使いどきです。春の新スタートに併せてご利用されたい方はぜひ秋メンパを。ちなみに漆というのは塗ってから90日程度は使用しない方がいいです。まだ固まりきっていないのでカブレもあります。そういうことを教えない生産者が多いですが、本物の漆はカブレがつきものです。皆さんには安心して利用して欲しいです。生産者に直接質問して買うべきが漆器だと思います。大井屋はいつでもメンパについて質問をお答えしています。メール、電話、手紙などなんでも対応していますのでお気軽にご相談ください


さて本日の本題 井川メンパを買う前に知っておきたい10の事実 です。

10以上あるかも(笑)今回の話は完全保存版で毎回リンクを貼っていこうかと思ってます。くらい重要です。

そもそもなんでこれを今日書こうと思っているから話を始めます。今まで私こと井川メンパ大井屋前田は井川メンパのことについて小出しに当ブログにていろんなお話をしてきました。ただそれは体系的に井川メンパを知ることができる記事ではなく、分散的に生産の話や、こだわりや、値段などについてを書きだしたのみでした。本当に井川メンパが欲しい人はしっかりそれらを読んでくれて判断してくれているのだろうという淡い前提で言いにくいことも忖度を踏まえながらお伝えしてきたつもりでした。

が、しかし。伝わっていない人がかなりいると感じました。新規に読んでいる方にはわかりづらいんだろうなということに思いが至りましたので、本日は誰が見てもすぐに井川メンパがどういう現状なのかをご理解いただけるように記事にしておこうと思ったのです。


















先日読んだ漆器の考古学。ベーシックなことが中心でしたが、近世においての漆器造りというものを理解するにも考古学は有用だとわかります。それだけ漆というのは大正期あたりで分断された過去があるということです。

話を戻しましょう


現在冬の塗り直し修理受付中なのですが、どうも今回は特に井川メンパだからお願いと言われ持ち込まれるメンパがそもそも井川メンパじゃないというのが頻発しています。でもだいたい皆さん静岡の山奥で井川メンパだと聞いて買ったというような話をされますので、ちゃんとまず井川メンパというのはこういうものだよ。ということを知ってもらいたいというところから今日の話を考えました。また諸々を知らないままメンパを買うことになるのはリスクをユーザーに押し付ける行為になりますので、全ての情報を開示したいということです。消費者の皆さんには知る権利がある。というのが大井屋の考え方です


其の一 井川メンパの系譜

以前ブログでこのタイトルまんまを書いた気がします。
井川メンパの系譜

まだ私が修行時代で井川の海野さんがご存命の時に書いた記事ですが、貼っておきます。
その後2016年に海野周一さんがお亡くなりになってしまいました。それによって静岡市葵区井川地区には井川メンパを作る人がいなくなりました。

????と思った人はけっこういると思います。そうなんです。そもそも井川ではもう井川メンパ作ってないのです。というところのお話を少し

私は2015年の丸一年と少しを井川メンパ製造販売望月というところで無給でフルタイム労働をする代りに修行をさせてもらい2016年より榛原郡川根本町千頭に移住し大井屋を開業しました。
井川メンパ大井屋始めます
懐かしいです。まだお店も廃屋に近い状態。かけ出した4年前くらいの気持ちが蘇ります。

そもそもこの修業した井川メンパの望月というのが井川ではなく、静岡市の市街地へ60年前くらいに移住してそこでやっている井川メンパ望月というところになります。ですので井川で長年に渡ってメンパを作っていた本家本元は井川メンパ海野なのです。まずそれをご周知ください。

ただその海野さんがおなくなりになって今はどんな状況なのか?というと



其の二 井川メンパの製造元は現在2件しかありません

静岡市の神明町というところでやっているのが井川メンパ望月。井川のおとなり川根本町でやっているのが井川メンパ大井屋。つまり私です。大井屋は直売のみのスタイルですので、大井屋製造のメンパは千頭本店でしか販売していません。逆に望月は卸し専門ですので、デパート、売店、ネット業者に卸しています。

ですから井川メンパなのに井川では現在まったく製造されていません。先日も誤解された方が井川まで買いに行って千頭まで戻られたことがありました。ご存知無い方が未だに多いですのでどうぞご注意ください。まあ、井川というところはそういう機会でも無いと行くことがないので行ってみて損はないとは思います。


















井川メンパの由来

私は生まれが井川ではなく、むしろ海っぺりの用宗。独立する時に山奥生活のベースキャンプに選んだのがこの千頭でした。ですから今後ここを拠点に大井川流域を広く漆を植えたりあれやこれやとやっていく野望を抱いております。

ですのでメンパ含め旧態然とした漆器業界に言いたいことはモノ申すストロングスタイルをやっていますので昨年度一番人気のあったこの記事をぜひご覧ください
漆器業界の闇について


其の三 山を捨てた末路の話

井川メンパと謳いながら実は都会で作っている望月と、井川までは遡上できなかった大井屋。ただこの両者には大きな違いがあります。それは山であることのメリットと都会であることのデメリットの話。
製材について
製材 2

簡単に言うと都会でやっている望月のメンパは製材も出来ないですし材を長期保管できないので、乾燥が不十分な材を使っています。だから数年すると隙間が生じます。もう忖度しないで言っちゃいます。特に井川メンパの構造は昔ながらのシンプルな打ち込み式の底板ですので、この材を寝かす期間が超大切です。逆に千頭の大井屋では独立時に大量に製材したおかげで3年サイクルに突入しました。檜はやはり数年間寝かせて置かないと狂いが生じます。望月のメンパはこの木材の寝かせる期間が1年未満にならざるを得ないのです。見えないところですが大事な違いです。
底板の話 されど1ミリ
ちなみに井川メンパ海野さんの工房を拝見させていただいたことがありますが、当時は小屋に大量な檜がストックされておりました。やはりそういう違いが否めません。本物は各有りたいと願います。民藝とは生活そのものを見ればどんなものをその家が作っているかが伺えます。ですから人を見て買えとはこのことです。

其の四 曲げわっぱとしての実力の違いの話

ここ言い難い話ですが単刀直入に言います。デパートとかで売ってる望月の井川メンパはボンド留めされています。え?と思う人はまずはこの記事を
カバ桜の話
カバ縫いの進化

大井屋の井川メンパは当初は望月と同じような作りでしたが、独立後早い段階でボンドは一切使用しない往年の曲げわっぱ仕様に変更しています。カバ桜の質や縫い方の違いや技術的変遷はメンパの内径の縫いを数えてみてください。望月のボンド留めメンパは縫いが極端に少なく4回くらいの縫い目しかありません。逆に大井屋の井川メンパは現在の仕様では20回程度の縫いがあります。この手作業の物量の違いは値段に比例する大事な部分だと思います。ボンド使ってても安いならいいという方は望月メンパをお選びください。本当の樺留めだけで仕上げたメンパは大井屋だけです。ちなみに3月に浜松の遠鉄百貨店にて催事に出店しますが、この桜の革で縫う樺縫いを連日実演予定です。どうぞご覧になってください。


其の五 メンパの臭いと有機溶剤について
デパートなどで売ってる井川メンパは利用から1年程度はシンナー臭かったりします。それは漆にシンナーを正に混ぜているからです。説明書に米びつに入れとけとかお酢で拭けという風に書いてあるのは揮発するシンナーの臭いのことです。
メンパの臭い臭いについて

大井屋の漆は混ぜ物無しの100%無添加漆ですので臭いは一切しません
有機溶剤不使用の話
漆の精製の話

有機溶剤が人体への影響があるかないかなんて言わずもがなです。安く大量に作るという方法論はこういう弊害を産むというのは自然の成り行きです。安くても臭いメンパがよければぜひデパートか駅前へどうぞ。

其の六 漆塗りの技法の違い
漆塗りには幾万通りもの塗り方があります。ですので一概にその技法が単純に良い悪いとはいえません。ただ明らかに生産者に寄って風合いが異なるのはどれだけの見えない仕事を入れ込んでいるかということは変えようがない事実です。井川メンパの一般的な定義では【溜塗り】という技法であると表現されています。ただこれも私から言わせると望月のメンパは溜塗りぽくはありません。べったりと黒味の強い漆が塗られ透け感もあまりない。つまり使用している漆の種類や仕立て方が大井屋とは違います。安物の漆が悪いとは言いませんが、見た目には違いが出ます。そういうことです
塗りの話
メンパの語源について
昔の井川メンパが赤味が強いという話

其の七 柿渋下地への取り組み
井川メンパは絶滅しかけている漆器の下地法として柿渋下地をやりますが望月のメンパは柿渋を2回しか塗りません。大井屋は昔通り6回塗ります。また自家製で毎年柿渋を作りそれを使用しています。ここも見えない大きな違いです
柿渋づくり
メンパ冷や飯の話

其の八 漆掻きへの取り組み
大井屋では漆掻きの実践も行っています。現在は中国産の漆に自分で採った漆を数%混ぜる程度ですが昨年静岡浅間神社の修復に使用されたものと同じものを使っています。漆掻き職人の高橋康夫さんは私の師匠です。
漆掻きについて

その九 漆の植栽への取り組み
大井屋では漆を育て始めています。100年後の未来へ向けたメンパ造りの礎を作っています。
望月さんは自分の代で終わっても良いと言っていました。言い換えれば自分の代で食いつぶしてもいいということに近いです。そうはさせません。井川メンパには未来があります。それを今私は作っています。皆さんが使う井川メンパはいつか将来どこかのメンパ職人が修理するはずです。その育成システムを構築するには漆木の植栽から必要なことなのです。将来の修理を担保するなら大井屋の井川メンパをお求めください。必ず言えるのは私が生きている間は私の責任で必ず対応させていただけることです。
業界の閉塞を植栽で切り抜けようぜっていう話


その十 値段
値段については大井屋の方が確かに高いです。望月メンパは大井屋の価格変動を見て徐々に値上げしていますが、大井屋より必ず少し安い設定にしています。ですので望月メンパの値段を詳しく知りたい方はデパート、静岡駅の楽市、駿府匠宿あたりに問い合わせください。
大井屋ではサイズで異なりますがスタンダードのものは7000円から11000円程度の間に設定しています。
大井屋の値段設定2019


ということで疲れたのでお口直しに大黒天三を漆塗りしたりします



































最近の塗り部屋は断熱もしたので冬場でも底冷えがしなくなり漆も順調に硬化します。はやくやっときゃよかったのに環境整うのに3年もかかったです。

今回のお話はやはり毎回ご理解いただく必要があると思いますのでブログには定形として残して行きたいと思います。文責はすべて私、大井屋の前田にございます。嘘偽りなく情報開示していきます。消費者の皆様には購入に際しての判断材料にしていただければ幸いです。


今後も井川メンパ大井屋の活動をご贔屓ください。よろしくお願いします
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日々情報発信しております。どうぞお気軽にフォローしてください諸々のお問い合せは井川メンパ大井屋まで

静岡県榛原郡川根本町千頭1225-8
050-5894-2806
maedapassion@gmail.com

営業時間 9;00-17;00
定休日 水曜

メンパの塗り直しは2月8月にまとめて行っております。塗り直し代金はSサイズ3千円から



 







やんばいでございます。静岡県指定郷土工芸品井川メンパを製造から販売まで行う唯一の直営店大井屋の店主前田でございます。おはようございます。

さて本日は前回何気なく書いた話の続きを少し。

以前AIという人工知能と民藝の寄り添い方みたいなことを数年前にブログに書いた気がしますが、その続きみたいな話になります。人工知能とどうやって共存する世界にもっていくかを民藝の立場から考えたい。

日本では未だに現金払いが当たり前ですが、先進国の諸外国ではすでに電子決済はマストになっていたり銀行窓口はすべてAIであったりものすごい勢いで変化しています。こういう山奥にいるとあまりその恩恵に浴することは無いので傍観者的になっていますが、世の中はAIの登場で確実に激変し始めています。

いろんな予測がありますがどれも遅かれ早かれで結論的には人間の今あるほとんどの労働は必要無くなる。と言われています。つまり労働することによって賃金をもらうという当たり前だった方法が無くなる。ということが確実に起きて来ています。
そうなるとどうなるか?世の中のシステムをどっかの段階で切り替える必要がでてきますよね?資本で世の中を回すというのが緩やかに変化していけばいいのですが、急激に変化しているので恐らくいろいろな歪みや矛盾と我々世代は戦わなければならないような気がします。
今のまま制度というか社会体制が変わらなければ一部の資本家がよりお金を貯めこんで、労働者は貧困に向かっていく。そういう怖い未来にならないようにどうすればいいのか?ずっと考えていました。


AIの登場は現状庶民にとって潜在的にはデメリットが強いように見えますがメリットもあります。大きな視点で見れば大勢の人間に働かなくても良いという余暇が産まれる。ということです。表現を帰れば人類にとって生存を維持するために使っていたエネルギーをAIに任せることによって、余力が産まれる。とも言える気がします。

つまり

お金の事さえ考えなければ、労働からすべての人間を開放できる。とも言えるけれど、制度が資本をベースに全てが作られている社会なのでそうは絶対行かないのです。
でも、私が思うに人間はこの矛盾を平和的に乗り越えるしかないと思っています。話すと長くなってしまうのでぶっ飛ばしますが、その平和的に次世代への社会へ移行するには民藝というメソッドで日本各地の農山村で大勢の人間の共同体が復興すること。それが必須なように感じています。

人間が都会へと一極集中しつづける今はまだ資本主義の継続と現状維持の段階ですが、いつかこれが逆転し始める時期が来ます。私はそれは意外にすぐ近い未来だと信じたいのですが、それは置いといて。
農山村へ人間が回帰しだすというのは資本で回す都会の生活を一旦棚上げしても良いと捉えることが出来る人が大勢産まれて来たと考えたいのです。実際はもっと否定的な選択なのかもしれませんが。

田舎というのもお金は必要ですが、必要以上のお金は入りません。むしろ潤沢ではなくても安定的に収入があることが大事で、さらには健康な体力と健全な精神を維持できることが重要だと思っています。ということは比較的若い時期に田舎移住は決断すべきだということですが、それも置いといて。

置いとくのが好きな大井屋です

_MG_9732

















そうそう修理受付は今月末までですので忘れずにお持ち込みくださいね。

どんな未来になろうとも都会ではなく、地方が中心になる時期がいつか来ます。それが来ないと行けないのです。だって都会はもうすでに飽和状態で人間にはあんなに狭い空間にぎゅうぎゅうで生きる能力というのはありません。数世代に渡って蓄えられた矛盾はいつか崩壊を始めるのです。ただそれが早いか遅いかだけの話です。そのへんの話も置いといて。

人間がAIの登場で高度に洗練された自由を手に入れれるかどうか?その過渡期を如何にして平和的に移行する方法があるのか?

民藝、芸術、スポーツ、農業、林業、自然エネルギー。いくらでもその突破口はあると思うのですが、民藝はその中でも重要なポジションです。人間が使い続ける道具を人の手で作り続けるという単純明快な行動は絶えず求められるはずです。時間が無いので漠然的に表現して申し訳ありませんが、それを必要とする社会は明るい未来だと私には感じられます。
世の中にはわからないことだらけが転がっています。そういうものを人間が学び追求する社会の中で、民藝を担うことは大事な行いだと信じています。俺には宇宙の真理は解き明かせないので、それができる人の昼飯くらいは良い物を食べて欲しい。メンパを作っているのはそういうことなんだとこっそり言ったりしておきます。



ということで、自分の生き方に迷う暇がある人は大井屋まで遊びに来てください。いろいろお話したいことがあります。どうぞよろしくお願いします

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やんばいでございます。静岡県指定郷土工芸品の井川メンパを製造から販売まで行っております唯一の直営店の大井屋でございます。こんにちわ!

さて本日は午前中は千頭の敬満大井神社で本殿の改修前に神楽会にて掃除と不要品処理をして参りました。軽トラに古くなった畳などを積んでヌタブラの廃品処理センターへ配送までやって解散。ということで今後も井川メンパとは関係無いですが、山村が抱えるいくつかのテーマだと思います人口減少期における文化の維持継承について今後もちょっとづつですか発信できればと思います。そして掃除をしていて思いついたのが本日のテーマ。【民藝と戦争】についてです。


神社を片付けていると倉庫から明治、大正、昭和初期。びっくりしたことに江戸時代の諸々も出てくるのですが、いろんな事が書かれている昔の版木がありました。戦勝祈願なんとか〜という風な版木が出てくるのです。
そうですね。日本は明治以降も実はずっといろんな戦争に晒されてきたその歴史です。西南戦争、日露戦争、日華事変、日清戦争、満州事変、太平洋戦と内戦から破滅的な大戦までずっといろんな時期にいろんな場所で戦争してたんですよね。そこで死んで行った多くの人と生きて帰って心に深い傷を負ったそんな人が奉納したであろう絵馬であったり。そういうのに触れてきたのでしばらく前から心に淀んでいた民藝と戦争についてちょっと漏らしておきたいと思います。

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最近なんだか政治が怪しくなってきましたね。国会やってても首相が出てこない。そして疑惑には一切答えない。しかし夜になればメディア関係者を集めて料亭で宴会の毎日。中東では紛争が絶えない中へ自衛隊を強行派遣。国内を見れば利権の取り合いで国会議員への賄賂の応酬。こういうのは実は氷山の一角であり、その端々が露見しているということは実態はもっと破滅的な状況であると私は思っています。そんな令和になっちゃったけど私達の世代が今後社会を引き戻す為には民藝という立場から物を申しておきたい。そんな気がしています。

憲法を変えて日本が自衛隊から軍隊へと定義を変更する。ということを今強行突破されそうですが、これは本当に絶対的に止めるべきだと思います。でもなぜ今この時期にこんなことを政府はやろうとしているのか?それは歴史が証明している権力の腐敗期という循環にまんまと日本が乗っかってしまったのだと思います。どんなに能力がある人や集団も栄枯盛衰の法則があるように権力を持っても次の世代、その次の世代へとその権力というのは移り変われないのですが、そこに跋扈する権力者の子孫。既得権益の渦中の人達が蠢く、そんな時期に今の日本はあるのだと思います。
政権にいる人達を見てみましょう。親が議員だったとか地方の有力者だったとか2世3世の議員ばかりなのです。そう、職業政治家という感じで何かの理念を持つことも無くそこに座り続けている人達ばかりになってしまっているのです。そういう権力に沈殿している人々が求めている物。お金だけじゃないんです。

権力欲を顕在化させたがっている

私はそう思っています。親から引き継いだ権力を行使してみたい。自分の力を誇示してみたい。権力に長く居座る人は自ずとそうなるものだと思います。お金を使うことなんかにはもう飽きている。そんな感じなのです。だって自分は権力を行使する側で何があって自分が暴力に晒される事が無いのですから、王のように振る舞いたい。というのが今の政権内部の心理なのだと思いますよ。で、軍隊を合法化しておいて、世の中で暴力的な事が起きた瞬間それを振りかざす準備をしておきたい。そういうことなのだと感じています。だから憲法すら変更してしまおうということなのです。

井川メンパをやるようになっていくつかの塗師と呼ばれるうるし塗り職人の書いた自伝的なものを読んだ感想なのですが、どれも明るいものではなくざっくり言えば塗師という職業は太平洋戦争と心中したんだ。俺達はそこでほそぼそと抗って生き抜いたんだ!そういう本が多かったです。

どういうことかというと漆塗りの職業というのは明治末くらいに最高潮を迎えて、大正昭和と緩やかに閉塞していき太平洋戦争後に絶滅した。というような表現ができる歴史的変遷をしています。明治になり鎖国体制が終わり、その後日本は盛んに海外へ輸出した漆器(japanという言葉が欧州ではこの時期に漆器を指す名称として読んでいたそうです)の最高潮があってその後はだんだんとそれも売れなくなり大正、昭和初期あたりは国内の需要向けに生産されながらウレタン塗装などに押され太平洋戦争の時には職人の多くが徴兵され出兵。職人は皆貧しい階級の産まれであったからですし、徴兵されなくても徴用工であったり軍需産業へ駆りだされ塗師屋には一人も職人が居なくなるということが実際におきてこの時期に全国で急激に塗師屋は廃業されているのです。後は空襲で下町にあった工房も燃えちゃったんだと思う。

熟練の職人が育つには時間がかかりますが、そんな世代がどんどん戦争で死んでしまい戦後は高度経済成長期で漆器が売れなくなりだれも塗師屋という職業に見向きもしなくなったのです。戦争で疲弊しきった市場に高級な漆器が求められることはなかったのです。買い手もいなくなる。作り手もいなくなる。それが戦争だったのです。

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戦争が引き金になって加速度的に塗師屋が絶滅した。とも言えます。復興する余力は無かったのです。

我々のやっているような手工芸というような民藝というものは身一つで生業を行う分、時代の盛衰の波が激しいと簡単に吹き飛ばされます。売れる売れないが人々のメンタルと直結している商品だからです。文化的な余力というのは経済的な精神的な余力が溢れてこそ始めて成立するジャンルだからです。ですから民藝というものを復興するには世の中が必要以上に平和で豊かになったその先に花開くのですから、現状の我々の社会が民藝を受け入れれる状況にあるか?あるわけないですよね。。。そういうことです。


ただこの前も書いたようにこの民藝たるものを当たり前のように享受できる感性を持った人で溢れる社会になればそれは幸せな未来といえるでしょう。ということなのです。


その為には平和という最大の武器を日本人は手放すべきではないのです。
海外からの移住者が口を揃えていってくれる日本のイイトコロ。悪いところは置いといて。兎に角いいところは安全で平和だ。という唯一にして最高な武器を日本は知らずしらずに持っているのです。その根本が平和憲法です。軍隊を持たない。永世中立なんかじゃない。暴力は全否定してやってくんだ!っていうこれです。


でも、この憲法の重要性をわからない人がかなり居る。なぜかと言えば義務教育の学校ではほとんど教えてないから。日本は戦争で焼け野原になった。大勢人が死んだ。殺しもした。死の螺旋に飲み込まれて地獄を見た。だからその底に居た当時の人々は天国の社会をめざして憲法を作り替えた。ということなのです。それを目指すことを諦めてまた元の世界へ戻るというのは先祖に対する冒涜とも言えると思います。
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戦争体験は忘れ去られていくもの。でも簡単にまだ思い出せる方法があります。まだ10年くらいは戦争を体験した世代がぎりぎり生きています。そういう爺さん婆さんに直に聞くのが一番リアルです。

例えば私の祖父は生前こんな話を断片的に家族や親族に語っています。生きてたら105歳くらいかな?

戦争で3度も召集された。さすがに三回目は生きて戻れないと思った。でも生きて戻れたけど左腕の自由を失った。仲間は皆死んだ。ほとんど全滅だった。歯が全部無くなった。歯がないのは憲兵に殴られたからだ。敵にやられたのではなく仲間にやられたのだ。同期の兵が中国人の捕虜を虐殺するように上官から命令を受けて拒否したら死ぬほど殴られた。たまらずかばったら今度は祖父が袋叩きにされた。気づいたら病院で歯が全部折れて無くなっていた。それ以来総入れ歯だ。戦後数十年経って病気で病院に入院した。その時祖父は転院を希望した。その大病院の受付事務にのうのうと祖父の歯を全部殴り折ったその憲兵がのそりといた。
こういう事実が身の回りにまだあるうちに聞いておくべきだと思います。だから私は日本の戦争犯罪は絶対あったと思ってるし、怖いのはこのように敵国へ加害しただけではなく仲間と言えるはずのなかでも戦争犯罪は横行しそれが戦後何も精算されること無くうやむやにされてきた事実は間違いなく日本中に転がっていたのです。それを僕らは一切合切闇に葬ったのはそれだけ加害した戦争犯罪が強大だったからなのだと思っています。

民藝というものは素晴らしいと思います。己の腕で生み出したもので日々の生活を満たす。人間の根源的な生き方はまさにこれだと思うのです。AIが登場して人間に何らかの余力を与えるのはまちがいないでしょう。でもそれを一部の権力者の富の蓄積に利用させては行けません。

我々のこれからの時代はその余力を使って民藝という方法を実践して人間の原初の風景へ回帰する社会へ歩み出すべきです。ですから次回はAIと民藝の未来について数年ぶりに語りたいと思います。今日は神社の清掃に行ってよかったな〜俺また変な成長してるな〜と思ったのでした。

塗り直し修理は今月末までの受付となります。その先は来年一月になってしまいますのでどうぞご容赦ください。今後も井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただければこれ幸いです


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やんばいでございます。静岡県指定郷土工芸品の井川メンパを製造から販売までやっている唯一の直営店大井屋店主の前田です。こんばんわ。

さてさて川根本町もいよいよ真冬感が出てきた最近。日中も10度いくかいかないかの毎日はけっこう身体に堪えますね。こういう時には温泉に行きたいところですが、子育て中はなかなかそうもいかずで温泉欲が高まっておる前田でございます。目の前に千頭温泉の源泉があるというのに。。。ちなみに我が家から50メートルくらい先が源泉です。個人で契約できるなら借金してでも引き込みたいス

そんなことは置いといてですね、やはり一気に塗り直し修理が増えていく今月。ちょっと面白い事に気づいたのですが、焼津と井川メンパの歴史というのがどうもあるんだという話です。

_MG_1942
















修理前のメンパ。去年の冬もたくさんやったな~

これだけ毎年たくさんの修理をやっていると今まで静岡で流通して来たメンパというのは潜在的には数万から数十万組は眠っていると思うのですが、こういう修理を受ける時に私はいちいち面倒ではあるのですがお客さんには住所をお伺いしています。修理後は引取前提ですので毎回聞くことは必要無いようにみえるのですが、自分的には半分ボランティアの仕事(自分が生産したものではないので)という認識があり、引き受けるからにはどこの誰のものかわからないようならやりたくないなー。と思ってしまうので皆さんに住所を聞いておりました。

そういうところを見ていくと気づいた事があったんです。恐らく以前ブログでちょっと言ったかもしれないですけど、修理の依頼が何故か焼津市近辺の方が明らかに多い。という摩訶不思議な事実にです。

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井川メンパはそもそも海野さんと望月さんの家で継承してきたのですが、海野さんは井川でずっと直売をされてきて、望月さんところは静岡の百貨店や駅前の売店へ卸し専門だったという歴史があります。どう考えても焼津との接点が見当たらない。なのに何故か焼津には井川メンパのヘビーユーザーがたくさんいたのは間違いない。それは何故か????ずっと考えていたのですがなんとなく閃きました。

恐らくですが、海野さんや望月さんという時代よりさらにもっと前の井川メンパ協同組合があったころ、もしくはもっともっと前から山奥の井川と漁村の焼津に強い繋がりがあったのかもしれません。どういうことかというとこれは大昔の井川メンパ行商スタイルの話になります。

井川という村は今でこそダムが出来て道路も通って人が行き来き出来るようになっていますが、ダムができる以前の昭和30年代くらいまでは絶賛大秘境だ誰も入ってこれまいというストロングスタイルな田舎だったわけです。冬になると雪も深く、井川メンパ稼業の家は春になると冬の間に作ったメンパを背負子に山のように背負って市街地へ売り歩きの行商に出たそうです。というのを望月の親方から聞いたことがあります。
東は富士川から身延のあたりまで行ったようですし、西は掛川くらいまでは売り歩いたのではないでしょうか?そこらへんは親方も曖昧に言ってましたけど、こと焼津にオールド井川メンパがたくさん眠っているというのは焼津が特にこの行商のお得意先だったのでは?という推測からです。

実は私は静岡の用宗漁港付近産まれで育ちも持舟です。母方が井川ということなんですが、浜生まれの父方の祖父はそれこそ焼津のカツオやマグロ漁船に乗っていた漁船員。在りし日の輝かしい焼津ゴールドまぐろラッシュの話は幼少の頃に何度か聞かされて育ちました。
戦後日本が高度経済成長を遂げるのに並行して焼津という街は遠洋漁業の母港として大いに栄えたんだそうです。やたらと船元が大御殿を建てまくったようで我が故郷にもそんな言い伝えがあったりしますが、それは置いといて。とにかく嘘みたいに儲かった黄金期があったようです。そしてその後も焼津はずっと日本一のマグロの水揚げを誇って来ている。そういう歴史があります。たぶんこのあたりなんじゃないかーという臭いがします。儲かった人が多かった→井川メンパがよく売れたという構図です。

実は井川メンパは昔に比べれば現在は非常にお求めやすい価格帯になっています。という事実を皆さんあまり知りません。どういうことかというと近所に住んでいるむかし井川線に勤めていた90歳近い爺さんの証言を引用してみますが、「井川メンパちゅうのは俺が始めて給料を貰った当時初任給が一万五千円くらいの時代に一組3千円か4千円くらいした。それをどうしても欲しくて初任給で買った。だから未だに大切に使っているんだ。ものすごい高級品だった」というのです。

現在の貨幣価値に置き換えて見ると単純に十倍以上だと思いますのでメンパ一組が四万とか五万円くらいの感覚のような気がします。それは大事にしますし憧れてしまうのも頷けるアイテム価格ですよね。間違いなく井川メンパというのは今よりもっともっと高級品という認識だったのが伺えます。確かに当時のメンパは下地も漆もしっかりしたものが使われている。と正直思います。


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焼津浜当目の虚空蔵菩薩。歴史が古い街です。


当時のメンパがこれだけ高級品という設定だとするとなかなか一般人は買えないですよね。井川のメンパ屋は誰に売ろうとしたのか?そう。お金持ちに売ろうとするじゃないですか?でマグロ黄金期、お金持ちの多い焼津に売りに売り歩いた。のではないのかな〜と思っておるのです。
遠洋まで出かける漁船では弁当飯が唯一の楽しみでしょ?俺の爺さんが言ってたけど、カツオの群れに飛び込むと何時間も竿を振り続けなきゃいけない。飯もその場で食いながら釣ったもんだ。と言ってました。釣れすぎて重みで船が沈んだことが人生で2回あったとも。ほんまかいな!ですが、昔はわりとあったみたいですね釣り過ぎ沈没。

まあいずれにせよ、焼津にはその当時お金が唸っていたので井川メンパがよく重宝されその系譜をついでその後もそれに触れた人々が継続的にメンパを利用してきてくれた。という推測が立ちます。仔細はわかりませんが、きっと当時の私が生きていてメンパ営業マンなら間違いなく焼津漁港でチャルメラ吹いて売り歩いたと思うので


そんなこんなでどうでもいいような、いや結構こういうこと考えるのも大事と思ったのでブログに書いてみました。焼津のみなさ~ん古いメンパがあったらぜひ塗り直しに持ってきてくださいねー。かつお節も持ってきてくださいねー。お返しにお茶をご用意いたしておりますのでー


ということで今後も井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただければこれ幸いです
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やんばいでございます。静岡県指定郷土工芸品井川メンパを製造から販売まで行っております唯一の直営店、井川メンパ大井屋店主の前田でございます。おはようございます。

さて昨晩は綺麗な月が出て放射冷却になったのか今朝はがっつり冷え込んでいる川根本町です。
今年はかなりの暖冬ですが、やはり寒い時はそれなりに寒い日があります。こちらに来られる予定の有る方はぜひ天気予報の温度を確認してから来てくださいね。油断すると風邪ひきますくらいに寒いです。

さて最近は相変わらず漆を塗っているのですが、漆を塗るという単純作業は普段あまり意図的には考えないことも頭のなかを行ったり来たりしだすものです。本当はこれは莫妄想ということで押し流すことが大事なんですが、漆のことなんかは逆に囚われるくらいに考えこんでしまいます。
そんな日々でありますが最近なんとなく考えているのは漆の鮮度という概念への取り組みです。

漆というのは塗料として主に利用されますが、それがどのように作られているかというところからお話していきます。

私ら漆工業者はどのように漆を用意するかというと、漆の問屋というのがいくつかありましてそこへ発注して欲しい漆を調合して送ってもらっているのがほとんどだと思います。インスタとかTwitter見てると若手の人達は自分で栽培して採取してという取り組みをしている方がそれなりに散見できますが、こと重鎮というか親方の世代でやっている人はほとんど見かけません。ていうかwebに出て来れてないだけかもしれませんが。
まあそれは置いといて。要は問屋から買ってるだけです。ではその問屋はどうやって仕入れているのか?中国産の方の話をします。

中国には現在でも漆をとっている州がだいたい25箇所くらいあって、その中で採取地は60箇所くらいに細分化されているそうです。各地で採取された漆は中国国内の元締めみたいな人らがいてまとめてくれるのです。そこへ日本のメーカーが買い付けにいってまとめ買いしてくるという流れのようです。
夏に採取された漆が秋の締め漆をもって集められ、バイヤーによって集約され中国国内で数ヶ所にまとめられるまでには数ヶ月かかるようです。だいたい年末から年始くらいにかけて日本の方から買い付けに行くようですので、その段階くらいには採れ高は決まってくると思われます。中国も新正月には換金しておきたいはずですので1月後半くらいにはこの商談はまとまっているのではないかなと思います。でもって買い付けたら春を待って船便で日本へ送るようです。春を待つのは恐らく温度のことかなと思います。以前サラリーマン時代にちょっと通関の事をかじったことがありましてだいたいの船便流通がイメージできるのですが、船舶のコンテナ内の環境や保税地域でホールドされる期間の環境というのはまあまあ漆にとっては過酷なのだと思います。
そして春に日本に届いた漆はここから業者が選別や加工して通年に渡ってお客さんに販売していくと思うのですが、その間はやはりしっかり温度管理されているとのことでした。というのも漆というのはそこに含まれている酵素の反応で硬化するので、この酵素の不活性化はかなり問題なのです。酵素反応はある一定の温度で劇的に活動を始めてしまうので、漆の低温管理というのはとても大事なのです。それこそ昔の塗師は自分とこの床下に穴を堀漆を入れた瓶を土中に埋めたりとか、井戸の水の中に瓶を沈めてたなんていう話は昔の本なんかには書いてあったりします。
中国産の質が国産より劣るというのは採取方法もありますが、むしろこういった採取されてからの管理方法にも大きな問題があるような気がしています。自分が漆を採取するようになって、とれたての漆のエネルギーの強さにびっくりしたこと。カブレの強さに恐怖すら感じたこと。こういうのが中国産との絶対的な違いはなんなのかを考えていたらこういうところではと思ったのです。現在の流通形態だと漆が採取されて塗られるまでに最短でも一年くらい経過してしまっているというのが伺えます。
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脱穀前の漆の種



もともと修行時代に望月さんところでやっていた時に望月さんが漆は長く置いておくと乾かなくなるからその都度買った方が良いと言ってましたが、それはやはり常温でしかもストーブに近い棚の中で管理していたからだと思います。なので大井屋では専用の漆冷蔵庫を用意してそこに全ての漆を保管しています。自家製で天日でクロメていたりすると大量の漆を長期保管する必要があるからです。

ということで、とにかく漆というのはまだまだ改善の余地がありすぎるように思います。

そして話はなぜか琉球の豚血下地というところへ

琉球、つまり沖縄の漆芸というのはこの豚血下地という独特な方法が有名です。漆に豚の血を混ぜるという下地方法なのですが、これは血の中に含まれている鉄分と漆が反応して独特な風合いが出るのかな?という風に考えていたのですが、それだけではなく恐らく血液に含まれる何らかの酵素が漆をより強固にするのではないかと思っています。漆の中のラッカーゼという酵素をより活性化するなんらかのタンパク質があるのかもしれません。とにかく酵素反応というのは単独で反応するだけでなく、いろんな酵素間での相互作用というのがあるようですので、血液というのは酵素の集合体と言ってもいいぐらいじゃないかと思うのでそういう下地方法を取るというのも頷けます。
沖縄の豚を身近に育て食してきた文化と相性が良かったのでしょうが、当然理に適うということが起きていたんだと思います。偶然ではなく必然だということです。

漆が温度という管理方法を堅持できるようになって、更に採取からクロメ等の精製まで如何にして酵素反応を抑えながらつまり鮮度を維持しながら行えるか?そして酵素反応をどういう方法で最大限引き出すかはまだまだ発展の余白があると思っているのです。

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昨年中学生に漆の話をした時のやつ

漆というのを利用していろいろな可能性を引き出していく中で、当然井川メンパ自体の発展も望めますがそれ以上に住まいや、健康や、接合材としてのポテンシャルは無限大のように感じます。

前から何度も言ってますが、人間一人の力は角砂糖みたいなものです。どんなに優秀な学歴や能力があったとしても一人で完結しうる力というのは微々たるものだと思います。大勢の漆に関わる人が増えること。それ自体が私のテーマになりつつあります。漆で世の中は変わりませんが、漆を利用できるくらいに我々の現代生活が原初の風景に回帰できる程の余裕が社会にあれば幸せな未来と言えると思います。


というわけで今日もこれから漆塗りですが、大井屋もやっていますので井川メンパぜひ買いにきてくださいね。ちなみに丸型はほぼ売り切れて居ります。小判形はまだ各サイズございます。おいしいごはんをメンパで食べれば人類皆兄弟。これ間違い無いです。今後も井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただければこれ幸いです

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やんばいでございます。静岡県指定郷土工芸品の漆塗り曲げわっぱを作っていますのは井川メンパ大井屋店主の前田でございます。こんいちわ!!!

さて本日は午前中から薪割りやったり、漆塗ったりしていました。午後はこの後木地作りへ桑野山工房へ行く予定ですがその前にブログを少し更新。

最近はずっと漆塗りの日々なのですが、漆を淡々と塗っていると普段考えているようで考えていない事をぐぐーと考えてしまったりします。そういうのは早めにちょっと調べたりとか吐き出して置くのもひとつの仕事だったりするのですが、今回は前から気になっていた漆の絶縁体としての可能性のお話です。

















朝から薪つくりをして身体を温めてから作業するのが冬のスタイルになりつつあります。


さて漆の絶縁体という話。つまり電気を通さない。というか帯電させないというすごい性能を持っているのが漆です。以前少しブログにも書いたと思うのですが、漆掻き職人の高橋康夫さん曰く戦後しばらく漆の特需があったのは漆が軍需物資として朝鮮戦争に使われたから。ということを書きました。
どういうことかというと、漆は絶縁体なので静電気とかで砲弾が誤爆しないように砲弾の内側を漆で塗装したとか、燃料タンクの内側に塗ったとか。以前読んだゼロ戦の本にも確かに増槽とかは総漆塗りだったとか書いてありました。とにかく漆には静電気を抑える効果があるということです。


















電気を通さない。つまり帯電しない。ということはどういうことか?
これはいろいろ人間にも食べ物にも都合が良かったんじゃないのか?という推測なのですが、電気というもの自体の話をし始めるの浅学の私ではもう説明が不可能なのでざっくりこうじゃないかという話です。

よくメンパで飯を食うとうめーズラ~。たまらんけやー。とこのあたりの爺さんは言います。私もお世辞抜きでそう思います。そう、メンパ飯は冷や飯でも、むしろ冷や飯が最高に美味い。というところがあるのです。だからこの時代にも井川メンパは求められているのだと思うのですが、どういうわけか飯がうまい。もとよりうまくなるという効果がある。と感じています。それはなぜか?

電気じゃないのかな?と最近思うようになりました。

つまり。電気と腐食のことになりますが、気になる人は電解腐食とか電食でググって見てください。
物質に水分子が設置している状況に通電すると腐食する。というアレです。科学の実験では金属で劇的な反応が起こるのでそのようにイメージしていたのですが、電気が通るのは金属が通しやすいだけであってだいたいの物質には通電はするものですよね。人間だって電気流れますし。
物質、有機物が腐食というか自然分解していくのには水と電気が絶対必要ということなんだと思うんですけども、細菌の分解にもそういう条件は必要なのでしょうけど、事腐食という事象だけで考えると電気が流れるっていうのがマストな条件になっていると思うのです。

メンパにご飯詰めとくと長持ちするっていうのはそういうことね。ってなんとなく思いました。あっているのかどうかは専門の人どうぞ教えてください。


















もともと私おもいッきり文系人間だったのですが、井川メンパやるようになってから理系というかそちらに俄然興味が沸き起こっており、四十路にして方向転換するようなめんどくさいところがあります。なんで学生時代に理系行かなかったのか?計算なんて計算機にやらせりゃいいじゃん、そう思ってしまう若かりし己に言ってやりたい。逃げずに勉強しておけと(笑)


まあ科学的な説明はあった方がいいんですが、とにかく言えるのはメンパ飯は最高にうまいということです。そしてあえて言うなら混ぜ物無しで塗り立ててる井川メンパは大井屋だけなので大井屋のメンパの塗膜伝導率は絶対零みたいなもんです。だから大井屋の井川メンパで飯食ったら最高!と言っておきます。

漆のこの絶縁塗膜という特質は実はメンパだけではなく今後の人間をも救ってくれるような可能性すら感じています。最近言われているのがアーシングの重要性。人間は身体に必要以上の帯電がおきると不調を起こすというのは実証されている事実です。いらない電気を流すというのも大事ですし、そもそも必要のない帯電を起こさない為には?漆が現代生活に利用されるならそのへんが突破点になると感じています。私にもっとお金と時間があれば大学再入学からやるのですが、貧乏ヒマなしのメンパ屋なのでどうぞ皆さん大井屋にメンパ買いに来てくださいね。サービスはしませんけども。



そして現在の在庫状況ですが、本日冬メンパ第一弾塗り終わりました。少し落ち着くまで時間が欲しいので今週末は店頭へ出せそうも無いですが、カブレ覚悟のある人は室から直接採ってお出しします。来週末には店頭へ並べて行けると思います。今月は第二弾と、第三弾も控えているので最高に在庫復活するのは2月初旬を目どころにしておりますのでご期待ください。それが終われば塗り直し修理へ突入していくのです。


塗り直し修理をお考えの皆様へ。

前回告知したように今年の八月は塗り直しをいたしません。オリンピックだからというわけではなく、今後は年一回1月に行います。ただ逆に大井屋で販売した井川メンパは今後いつでも対応していきます。春夏秋冬で対応します。という運用に変更します。値段もまだ発表してませんが、来年以降の塗り直し代金はいろいろと変更予定しております。ご検討よろしくお願いいたします。

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定休日 水曜

メンパの塗り直しは2月8月にまとめて行っております。塗り直し代金はSサイズ3千円から
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やんばいでございます。静岡県特産大井川名物の曲りメンパと言えば井川メンパ大井屋店主の前田です。こんにちわ!

さてさて年末年始に幾つか貯めこんでいた本などを読んでいてちょっと滲み出てきたものを吐き出しておこうと思います。日本で絶滅しかけている曲げわっぱというものについて本日はぶっちゃけ自しておきます。寺じゃない方です。

まず曲げわっぱでネット検索してみましょう。するとwikiにはこんな感じで書かれています
曲げわっぱ
wikiに書かれている曲げわっぱ情報は概ね正解だと思います。昔からやっている生産者は全国でも10くらいしか無く、一部の国指定を貰っているところ以外は今後どうなるか不確定という感じです。
でも世の中に【曲げわっぱ】というものはけっこう売られており出回っていますよね?明らかに生産者の数に比べて多いと感じます。つ、ま、り。。。。そのほとんどが外国で機械でガシガシ作られているもの。がほとんどなのです悲しいかな。それをブランドつけて売っていたりします。消費者にはわからない構造になっていると思います。手作りようで手作りではなく、国産のようで国産じゃなく、いやもはや国産かどうかというよりも信が置けるか置けないかで考えた方がいいような気もします。どんな業界でもいえることですが。。。

日本中の民具や郷土工芸史を見てみると、明治大正くらいは国内のいろんなところで曲げわっぱが生産されていたはずなのになという臭いの残り香があります。でも昭和、戦争を経て生き残ったのがすでに今ある生産地なのかとは思うのですが、そこすらもだいたい先行きは不透明なのです。
我々井川メンパにおいても、私がぶっこんで行く以前は空前の灯火だったと自負しています。これは多分間違い無い。なんでそうなったか?そう。言いにくい話なんですが、ここは今回しっかり言いたい。結論から言います。

曲げわっぱは、いや曲がりメンパは簡略化や機械化しづらい木器だったのでそもそも儲けが出ないものだった(チコちゃん風でお願いします)

ということだと思います。儲けが出しづらい→つぐ人が居ない→自然淘汰。世の中にはこういう埋もれた民具はものすごいたくさんあったのです。その中の絶滅危惧種となった曲げわっぱ。ダーウィンに聞かせたい。

どっかの民芸館にあった古い曲げ物

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高性能な木工機械とかルーターとかを使って一瞬で挽物なんかは造れる時代になったかと思うのですが、こと曲げ物は木を曲げるだとか桜皮で塗って留めるだとか、漆を塗るとかあまりにも手作業でやらざるを得ない箇所が多かった、もしくは機械化すると見た目的にも曲げ物の範疇ではなくなる。
ということだったんだと思います。いろんな合理的なやり方は突き詰めていく必要がありますが、根本必ず人間の手作業を経ることが宿命とされている構造だったともいえるかと思います。機械化にも限度があるのです。本来コスト至上主義のイデオロギーにさらされては生き残れないものが曲げ物だった。のかもしれません

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手を抜く。というのには語弊がありますが、生産者が利益を出す為に様様な工夫を凝らそうとした時に漆を塗る木地という方法で考えると曲げ物のコストよりも刳物の方が俄然安上がりです。そして機械の進歩を経る度にこの差がどんどん開いて行くのです。挽物はどんどん安くなる。曲げ物は安くできない飽和点が早かった。だので曲げ物単体の木地屋が存在しないのはそれが理由だと思います。

漆塗りの曲げわっぱを職人が〇から百まで作ったとしてどのくらいのコストがかかっているのか?それはマーケットの売値を見てみれば一目瞭然なのです。総漆塗りでボンドを使わない昔ながらの曲げわっぱは一般的な男性向けのサイズ一組30000円くらいで売られています。漆の塗り方には様様ですので一概に言えませんが概ねこんな感じと思ってます。これが高いのか?
いや、実はこれが適正だと正直思います。その辺を詳しくお話しておきます。
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曲げ物というのは他の木器にくらべてボンドを使ったり、シンナー混ぜたりとコストを下げるやり方を採ったとしてもたかがしれている。というのが正直なところで、コストダウンの限界はすぐそこにあります。というのが正直な私の感想です。ですからむしろ合理化は置いといて逆にめんどくさい昔の本当のやり方に戻す。というのが私の真意なのですがそれは置いといて話は先へ。
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仮にですが工藝を会社組織にして集団で生産を行おうとした時に、一万円以下の価格帯の商品を主力にして生産した場合どのくらいの数と販売数が必要か?考えただけでもぞっとします。

つまり。言いにくい話なのですが補助金を受けたもの以外で生き残った曲げわっぱの生産地は軒並み恐らく家族を犠牲にした労働力で凌いで来たのだろうと思っています。だからそこから脱却するには一組三万円とか芸術品並みのそのくらいの高価格帯でなければ計算が合わないのです。正直なところ。だからそれらは適正だと言えます。むしろ井川メンパが不適切(笑)


福利厚生、社会保険、設備投資。そういったことを考えて行く時にどうやってこの値段で乗り越えましょうや?それを突き破るにはいろんな事をやらなけりゃならないんです。漆の植栽を学んでいるのも正にここです。今のままでは突破できないという想いです。
他が高過ぎるのか?否。井川メンパの価格設定が安すぎる。と正直思います。でもよくお客さんに言われるのですが、昔より高くなったね〜とかいう話。臭い嗅いでください。分解できないけど分解したらボンドで留まってますよ昔の。ということになってやっと理解してもらえる。でも、正直まだまだ安すぎるのです。

曲げわっぱ業界が縮小に縮小を重ねて来た現在。もう残ったところは皆が皆生き残っていくべきです。でも大丈夫だと思ってます。これだけ山があり、木材があり、都会が飽和している今。むしろ曲げわっぱの時代へ引張り戻しましょう。一生懸命良い物を造り情報発信を積極的に行えば、見ている人(本物をわかっている人)には絶対届く時代だからです。

今回こういう言いたくない話を公にしたのは大切にしたい文化を守るにはそれなりの覚悟が必要だということを感じたからです。私の真意は少しでも山とか木と関わる仲間を増やして行きたいという気持ちがあります。この人が入らなくなって鬱蒼としてしまった日本の山を少しでもメンパという方法論で切り開ける端緒を作った方が我々の社会にとっては利得が大きいと思うのです。大井屋の利得はぜんぜんですがあ。。。

ですから見た目や内容はともかく100円でも1円でも安い井川メンパが欲しい。と思っている人は大井屋ではなくデパートか駅前で購入してください。そもそも井川メンパじゃなくて外国製でもいいんじゃないでしょうか?ぜひ皆さんお弁当箱をお探しの場合はじっくりネットで検索しまくってください。まげわっぱのだいたいの真実は探せばすぐに見えてきます。その中で大井屋の事が気に入っていただけたのであればこれ幸い。冬メンパももう少しで出来上がります。その時は川根で千頭で会いましょう。

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やんばいでございます。静岡の曲げわっぱといえば井川メンパ。川根本町は井川めんぱ大井屋でございます。今年も皆様にとって良きメンパライフとなりますように新年氏神様にお願い申し上げました。ということなのでささやかな応援をよろしくどうぞ。メンパ屋前田ですこんにちわ!

昨年から年を跨ぎながら漆塗りの工程をやっております。毎日おんなじようなことの繰り返しではありますけれど、そこにこそ何か光明があると信じているのです。例えば我々井川メンパのようなシンプルな漆塗りというのは劇的に何かを変えることはできないかわりに、一つ一つの工程や素材や道具立てなんかを吟味していろいろと試行錯誤を繰り返す中で自ずと新しいゲートが見えてくると思っています。
静岡というか駿河という国は昔から変り塗と呼ばれるいろんな漆の技法が発達していました。でも井川メンパはそちらとはまったく系譜が違うのでそういうものを通っていない分なるべくそこに囚われずにいること、そしてシンプルを追い求めて行くその中に漆そのものからのポテンシャルを引き出す方法論というのを大井屋は開業当時から目指しています。漆の植栽や採取への取り組みはその大事な一手なのです。


















狭い塗り部屋でコツコツと塗りを重ねる度にいろんな思考がよぎります。漆刷毛はなぜこのような形状で出来ているのか?刷毛目は残らないのが最上とされてきたけど現代の価値観でいけばむしろ敢えて残したほうが良かったりする。ではそれにはどういう刷毛が良いのだろうか?とかとか。価値観の変遷に技術が追いつかないというのは正にこういうことなのかな?敢えての退行や後退に見せて時代に即して行くとはどんなことなんだろう?とかとかとか。
こういう工藝というのは表象においては変化していないようで、また変化させないようでいて、実はメンパの阿羅耶識的な部分では大きく変化を興して置く。というのを日々取り組んでいるつもりです。なぜなら極端に変化を急ぐ事は崩壊の可能性も孕んでいるからです。ただ変化しないという方法はそもそも崩壊は確定しているので、ではどういう道か?石橋を叩いて渡り、なんなら補修をしながら進んで行く。そんな感じで充分なのです。


















感じる事のできない速度で万物は全てに置いて変化しますから何一つ【同じ】ということはありえないのですが、工藝というのは根底に【同じで居よう】という大原則からスタートしてしまいがちです。矛盾が生じるのです。同じでありたいという意志とは逆に同じであろうはずがない真理。というアンビバレントなテーマを内包しています。ここをどう乗り越えるか?

私はどうもそれは【踏み散らかしたその先で座して考えよう】というのが今の私の考えです。
というか考えても考えても辿り着けようもないなら諸々考えを捨ててみよう。空白になった隙間で感じることができるかも。しれないかな?というロマンティックなことをやっぱりまだ考えているのです。未熟なり。


















真冬の水作業は辛いです。指がちぎれるかと思います。でも痛みというのも生きている感覚としては大事なのでしょうね。やり終えるとちょっとさわやかな気持ちだったりします。

実はこの正月で私が井川メンパの世界に飛び込んでから丸5年となりました。後35年やるつもりなので8分の1をすでに消費したことになりました。うん。人生は短いですね。こちらも無情との追いかけっこです。

2020年は6年目にあたり、大井屋としては三年半が経過したことになるので今年はそろそろ本気出す例のアレです。いつも本気出してるつもりではありますが、いや今年は違うんだぞ!というのをやりたいだけの話でした。




塗り直し修理の大事なお知らせです。新年あけてぼちぼちお持ち込み頂いております。やはり冬場に依頼は多くなりますね。今までは年に二回、2月と8月を修理としてきました。ただ今年あたりから本気で大井屋の活動を起動していきますので、塗り直し修理は次回2月を持って2020年度中はお休みとします。つまり8月はやらないことになります。

どういうことかというと今後は年に1回ペースでまとめて行うことに変更させていただきます。今回の塗り直し以降は毎年1月を予定しています。つまり年末までに持ち込んでもらって新年は塗り直しに取り組むというペースに変更します。

ただし大井屋で販売した大井屋印の井川メンパはむしろいつ持ち込んでくれても対応します。春夏秋冬で塗りをやっているのでその時に併せて対応します。つまり以前からある海野ブランド、望月ブランドンの井川メンパは年に一回1月にやらせてもらいますよ〜大井屋のメンパはいつでもやりますよ〜ということへ変更します。大井屋をご贔屓いただいているお客様にはメリットになるかと思います。

料金も大井屋とソレ以外では別けて考えようかと思っておりますので詳細については2月以降にまた告知したいと思います。ということで古いメンパをご利用の皆様はちょっとたいへんになっちゃうかもしれません。今回はまだ今まで通りの運用でやりますので、痛みが激しい人は今回出されることをおすすめします。

ということで今年も井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただれば幸いです
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やんばいでございます。井川メンパ大井屋店主の前田でございます。あけましておめでとうございます。2020年粛々と日々美味しいお弁当を食べちゃって欲しいと本気で思っておりますのは井川メンパ大井屋でございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

さて新年ということになりますとまず皆様がいの一番に考えなければいけないのはメンパの塗り直し(笑)ではなかろうかと思っています。

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井川メンパ大井屋では年に二回、2月8月と塗り直し修理をまとめて行っています。料金はサイズによって変わりますが3000円から4500円程度となります。条件などもありますので、詳しくは過去ログの修理を御覧ください。持ち込みが原則となります。ポリシーとしてはどんなボロボロでも断らずにとりあえずやれることはぶつかってみる。ということでお断りをしたことはありませんが、出来ればそこは皆さんお手柔らかにお願い致します。
このくらいの痛み具合ならぜんぜん余裕です。バッキバキに折れて壊れたものも、治したことはあります。でも限界もあるよね。いくらなんでも。というのにもとりあえずぶつかる。ソレが大井屋スタイルです。


塗り直しを考えていて判断出来ない人は写真をとってメールにて相談してみてください。

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修理が必要の無いものもけっこうあります。かなり傷んでからやるのが井川メンパ流です。判断出来ない人はお気軽にメールでご相談ください。よろしくどうぞー


今年は大井屋はさらに本気で全身全霊でメンパ造りしていきます。意気込みの段階ですがマジっす。行きます。突き抜けるつもりです。どうぞ応援よろしくお願いいたします。

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やんばいでございます。静岡県榛原郡川根本町井川メンパ大井屋の店主の前田でございます。こんにちわ!

さて年末進行の中大掛かりな作業を避けて内職のような作業をちまちまとしながら子守もしていますメンパ屋でございます。そのちまちました作業の代名詞と言えましょうか?樺桜の仕込みという作業があります。

井川メンパは漆塗りで仕立ててあるので本来の曲げわっぱとしてのイメージがあまりないと思いますが、漆を塗ってなければ正にそれは曲げわっぱそのものなのです。
曲げわっぱというものからさらに柿渋で下地をして漆を塗って井川メンパに成る。つまり実は国の伝統工芸品のまげわっぱよりもより複雑で重層的な作業の上に出来ている井川メンパ。なんでこっちの方が安いねん!て正直思いますが、それはそれ。とにかく井川メンパは曲げわっぱで出いているというわけです。

曲げわっぱを総称して曲げ物と言いますが、お弁当箱のメンパだけではなくて曲げ物には神饌という形で神に捧げる鉢物や篩なども曲げ物という形態を取る場合があります。とにかく木材を薄く切り出して曲げて植物の樹皮で縫い止めたもの。それが曲げ物といえると思います。
日本の曲げ物はこの縫い止めは大概の場合桜の樹皮とこれは不問律として決まっておりまして、この桜の樺を如何ようにして作るかはけっこう大事な曲物師のスキルと言えます



















大井屋のメンパは以前から情報開示しているように一切のボンドや接着剤は使用しない。つまりこの桜樺だけで縫い止めています。他の井川メンパとは違うということを言いたいのです。
この桜樺というのはなかなか曲者でどんなものでもいいというわけではありません。やはりそれに合う形状、性質の桜というのがございます。そういうものを探しだして山主さんに交渉して伐採採取させていただくところから始まります。大井屋で使っているカバ桜もこの川根で手に入れた良品です。他の井川メンパのように薄いペラペラのものではなく、しっかり芯のある分厚く耐久性のあるものを使っています。

















ゴワゴワの硬い樹皮を刃物でそぎ落としてやるとペラペラとした質感のエナメル質な樺になります。それを一枚一枚収縮する前に乾燥させてあげてさらに細かくこより状に加工して行きます。


















曲げわっぱというものを突き詰めていく必要があり、その最重要課題がこのカバザクラの文化を掘り起こすことと捉えています。昔の人はカバザクラを上手に生活のなかへ落としこんでいます。樺細工なんか素敵ですよね。そういうところにヒントは転がっているものです。

大井屋の井川メンパはこの樺留めだけで木を接着しています。ボンドなんて絶対使いたくないのです。でもほとんどの曲げわっぱはボンド使ってるんですよ。実は。。。。井川メンパも然り。

値段だけしか見なくなった消費者に責任があるとは言いません。むしろ責任は販売することに重きを置き魂を蔑ろにした生産者にあると言えます。本当の工藝というものには嘘や矛盾はあってはならないのです。そういう側に身を置いた瞬間に全てが色褪せて見えてしまいます。絶対にそうあるべきではないのです。と、大井屋は確信しているのです。

正直樺桜だけで縫い止めるのはとてもとても採算度外視の面倒な工程となりますが、ここはなんとしても未来へ繋げたい核心です。樺桜のマテリアルのポテンシャル。これからも追求したいと思っています。

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やんばいでございます。井川メンパ大井屋店主の前田でごぜえます。こんにちわ。

さていよいよ年末。ここ川根本町は年末になるとちょっと忙しい。というのも各集落でいまだに神楽が生き残っているので年越しのお神楽奉納があったりします。実は私この千頭にも神楽がございまして、二年前から神楽見習いをさせていただいておる次第でございます。

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千頭にございます敬満大井神社。こちらで毎年年末にお神楽を奉納させていただくのは千頭神楽保存会です。私もやっと笛がなんとな~く吹けるようになりました。楽譜無し。リハも滅多なし。覚えるのにはまあまあ年月が入りますw

大晦日23時半くらいから神楽が始まり、年を跨ぎながらお神楽は0時半くらいまで粛々と続きます。千頭界隈の皆さんが三々五々集まり皆さんで新年最初の神様へのご挨拶を静かに行います。

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0時半くらいにはお神楽が終わりますと、新年のお楽しみふくびき大会になります。豪華?商品がもれなく当たりますのでぜひ令和最初の初詣は千頭の敬満大井神社へ。ちなみに大井神社に敬満と冠されるのは数ある大井神社の中でもここ含め三社だけだそうです。何気に由緒は断トツすごいようです。実際何かいる感あります。ぜひ初詣は山奥の静寂の中でお迎えください。私の下手くそな笛で緩んでください。

ということで今年も皆様いろいろお世話になりました。来年もどうぞ井川メンパのことを生暖かく見守っていただければ幸いです。
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やんばいでございます。井川メンパ大井屋店主の前田です。こんばんわー

さて年末から年明け進行の中、作業もほどほどにここ数日は溜まった読み物を読みふけっているのですが昔から気になっていたことにちょっと光明が見えたお話を少し。

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井川メンパを追い求めていく中で年々感じているのは、井川メンパ創成期のその意匠が今とだいぶ違ったんじゃないのかな?という推測から話を始めたいと思います。創成期っていうのは江戸時代以前の話です。具体的にははっきりしてないので中世のどっかということにしといてください。

現在大井屋でやっている漆塗りは技法という範疇で表現すると俗に言う溜り塗りという漆芸方法になります。弁柄等で木地を紅く染めてそこへ透明度の高い透け漆というものを塗っていくと漆の奥からほのかにワインレッド様の赤味が醸しだされてくるような塗りを総称して溜塗りというのですが、なぜ井川のご先祖が数ある漆塗りの技法からこれを選択したのかなかなか合点が行かなかったのです。

例えば同じ透け漆を利用した塗りでは飛騨高山あたりでは春慶塗りが盛んです。木曽のあたりは溜り塗りもあるし、春慶を踏んでいる塗りも見かけたりします。それこそ漆芸が花開いた江戸時代にはすでに数百種類の技法が存在したとも言います。ただ井川メンパはこの赤黒い塗り一辺倒なのです。実際はそれも時代と共に退化して近代はただ真っ黒に塗ってしまっているというのが現状だったのが私が習ったやり方でした。
その中で試行錯誤しながら自分で溜塗りを探って行く中でやはり技法書や海野メンパやもっと古いメンパの数々を眺めている中でどうも時代や作者によって大きく解釈が変遷しているなと感じていました。なので私も私なりの表現でいいんだと考えて行動して来たのですが、いやまてよ?原初はどうしてそうなった?という命題がぽつねんと湧き上がってきました。別にどれが井川メンパでどれがそうじゃないというつまらない議論はしたくないのでいっそ原初の風景を追い求めることにしたのです。

なぜあのような日本のマチュピチュみたいな僻地において弁柄を求めて溜塗りをしたのか?本当に弁柄だったのだろうか?弁柄を自作していたのだろうか?流通で手に入れていたとしてコストは合うのだろうか?などなど夢想してイメージしていたのですが、井川の後ろにそびえている赤石山脈は読んで字のごとく赤石でできている。という話を聞きほんまかいな~?で止まっていたのですが、南アルプス深南部を掘っていく途上で赤石というものが本当に割りと鮮やかに赤い鉱物であるということがわかりました。このあたりでもしや・・・と思い始めた大井屋でございます。赤石についてはぜひネットで画像検索してみてくださいね。

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赤石が赤いのはその成分がラジオラリア板岩という古代のプランクトンで出来ている珪質岩。そう珪藻土と漆の関係がここで出てきます。漆は珪藻土と非常に親和性の高い使われ方をしてきており、昔の職人はそういう山の岩質をも理解していただろうと思うと絶対こっち使ったんじゃね?ということなのです。井川でこういう赤味漆の塗りが花開いたのはひょっとしたらこの赤石を古代は利用したのではないのか?というのは結構近からず遠からずだなと。その赤石塗りがいつの間にか世に遍く普及した弁柄を使った溜塗りへ変遷したのかと思ったのです。

まあこれは単なる私の推察なので実際にはそれをやってみないとどんな風合いに成るのかはわかりませんけれど、ただ下地の染材としてだけではなく蒔地にしてみたり石目塗にしてみたりしてもいいと思います。面白いのはここにしかないという素材でここにしか無い井川メンパという存在意義をまた一歩獲得できるやもしれませんということです。来年はこのあたり掘り下げて行きたいですね。そしてそういう塗りのメンパもちょっとは作って行きたい。この静岡の山奥でしか手に入らない素材で唯一無二の漆塗りをやって行く。浪漫ですね〜

ただ残念なことにこの赤石というのは井川よりもさらに高山帯にあるわけです。ガチの山登りの人らが行くフィールドにあるわけです。私の緩んだ身体で取りに行けましょうや?ということで来年はダイエットから始まるでしょう。待ってろ山の上!!!もしくは誰か採ってきてくんない?もしくはおんぶしてくんない?意志薄弱がモットーということなのです。名乗り出そうもないので取り急ぎダイエットから。
そんなこんなで年末感増して来ています。面白い木の話や山の話などお持ちの方はぜひご教授いただければ嬉しいです。今後とも井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただければ幸いです。

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やんばいメリークリスマス!と川根で浮かれている人を見たことはありませんがメンパ屋が今日から制定してみました。富士山に向かってSAYやんばいスマスー!!!ていうか川根からはほとんど富士山見えないんですがね(笑)

いやいやどうも年末ですからふざけてみました。こんにちわ。井川メンパ大井屋店主前田です。


さて年末感も増して居ります。まったく千頭界隈は閑散としております最近でございます。SLも来ないしなんとも寂しい感じが、それはそれでまたタマラナイとか言えるレベルではないのですが寂しさを感じる間もないくらいに毎日冬メンパの仕込みを頑張って居ります。

















現在第二弾の中塗りまで来ました。大井屋のメンパは漆塗り工程は三段階に別けておりまして下塗り、中塗り、仕上げ塗りと都合三回漆塗りがアリます。今はこの中塗りという工程をやっていますが、当然なのですがそれぞれの段階で使う漆の性質は大きく変えています。
この中塗りというのは全般的に無難にさらっと通過してしまいがちなのですが、むしろここが大事と私は思っております。毎回試行錯誤しながらちょっとづついろんな要素をバージョンアップしてやっと自分の方向の向きだけが定まった。そんな3年くらいを過ごしていました。後は一生かけてどこまで歩みを深められるかだと思っています。楽しみでもあり、ちょっと先が見えないくらい遠いような気もしていてなんともむず痒い毎日です。カブレただけかもしれませんが。

中塗りの後には漆の研ぎ出しをやってから仕上げ塗りとなりますが、この研ぎ出しについては未だほとんど旧来のやり方でやっております。本当はいろいろとやってみたいことが山盛りなのですが、例えば失われた研ぎ炭の技法を復活させて幻の駿河炭を製炭から試みてみるとかです。これは先人が幾人かチャレンジしているようですがどれも上手く言った形跡が無い。静岡の工藝人ならやってみる意味はあるのですが私はもうちょっとこれ以上いろんなことをやるのは無理。ということでそのうち後輩ができればやらせてみたいことの一つではあります。駿遠豆の工藝力は実はものすごいポテンシャルがあったのです。消えてしまっていますが、復活させればいいだけです。どうぞ無謀な若手の登場を待ってます。お手伝いいたしますよー

話が飛びましたが、来年の抱負というか予定表を少し発表しておきます。ロードマップてやつです。

2020年
1月 冬メンパ仕上げ 春メンパの仕込み
2月 冬の塗り直し
3月 浜松遠鉄百貨店 静岡県郷土工芸展出店 (3月いっぱい千頭本店は休業を予定しています)
4月 春メンパ 制作
5月 春メンパ仕上げ 後半はメンパと漆の旅へ(できれば漆掻き師匠高橋さんとその故郷をめぐる他旅というのを妄想しております)
6月 夏メンパ 仕込み 制作
7月 夏メンパ 仕上げ
8月 夏の塗り直し
9月 秋メンパ仕込み
10月 秋メンパ 仕上げ
11月 冬メンパ 仕込み
12月 冬メンパ 仕上げ

というような感じになりそうです。まあ今年とほぼ一緒のようなスケジュールです。う〜ん県外行けてないなー。もっといろいろ違うことやりたいなー。と思えば想うほどに今のひたすら型にはめて打ち込むような日々を練りに練る。というのも嫌いじゃないです。ていうかこれみるとほとんど山奥で生きてますね私。

こんな状況ではありますが抱負を少し

井川メンパ百年の計其の一を繰り出す

この辺りかと思います。具体的には言わないのか言えないのか濁しておきますが、100年経っても世の中に井川メンパが生き残っていける大事な一手を打ちに行きます。ご期待ください。100年経たないと答えが出ないので皆さんぜひ長生きしてくださいね。

そういうわけで今から娘の枕元へサンタクロースのフリして行ってきます

















明日の朝はどんな喜ぶ顔が見れるのかな。メンパ屋も人となりの人生模様のようです。
今後とも大井屋の活動をどうぞ応援よろしくお願いいたします。
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日々情報発信しております。どうぞお気軽にフォローしてください諸々のお問い合せは井川メンパ大井屋まで

静岡県榛原郡川根本町千頭1225-8
050-5894-2806
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営業時間 9;00-17;00
定休日 水曜

メンパの塗り直しは2月8月にまとめて行っております。塗り直し代金はSサイズ3千円から
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やんばいでございます。井川メンパ大井屋店主の前田です。

さて先日ひさしぶりに漆を塗る時に入れておくどんぶりさん達をまとめて煮ました。

















なんでこんなことをするかというと一度硬化してしまった漆は鉄たわしで磨こうともびくともしないくらい硬くなってしまうので漆が取れないのです。ただこのように熱湯にさらしてやるとあら不思議。ちゅるちゅると塗膜が落ちます。これ本当。

ということは?そうなんです。メンパもしかりです。熱湯には絶対に浸けないでください。
手で触れるとか飲めるくらいのお湯はまったく問題ありませんのでご注意ください。熱湯につけ置きがダメ!ということです。

よく洗い方は?と聞かれます。洗剤はぜんぜん問題無いです。塩酸や硫酸にも負けないのが本漆です。ただ、熱湯に弱いです。これだけはできれば墓場まで覚えて持っててください。

ということでどうぞよろしくお願いします。熱湯はメンパさん嫌がりますからねということです

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やんばいでございます。川根本町千頭駅前井川メンパ大井屋でございます。こんにちわ!

さて今年も無事?クリスマスが来ました。特に大井屋は今までセールとかなんとか企画とかやったことありません。今後もやるつもりもありません。が、今年は水害もいろいろあったし年末はお客さんほんとこなくなったのでちょっとしたクリスマスプレゼント企画をやります。

23日から年末27日の15時までが今年の営業日となりますがその間は消費税サービスしようかと思います。後これは実はいつもなんですが手作りメンパ用巾着袋をプレゼントします。というささやかなことをやってみます。おひつとか高額な商品の人は得かもしれないですね。消費税高いよね。はよ無くならんかな消費税。ということで年末までご安全にお過ごしください。


















書斎を作りたいと思っております。これからこの壁という壁を本で埋め尽くす。来年はそんなことをメンパの間にやりたいと思います。よろしくどうぞ〜

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やんばいでございます。お久しぶりになってしまってすいません!最近冬メンパの仕込みが佳境を迎えて毎日大忙しな井川メンパ大井屋店主の前田ですこんばんわ!

さて今年も残すところあと少し。実はもう心の中はすでに来年へのモードへ切り替わりつつあります。というのも今回の冬の制作からぐぐいと心の深い部分で自分が変わりつつあることに気づき始めています。この年末で娘が丸2歳を迎えますので日々の余裕が産まれて来たのかもしれません。改めて曲げ物、漆工、木工、植物学、鉱物学、民藝、郷土史、民俗学。そういったメンパ造りの土台になる種を自分に蒔きたいと思っております。

どんな職人も全ての瞬間では最高な物づくりというものを目指しているのは間違い無いと思いますが、それを長い期間に渡って維持する情熱というものを持ち合わせているかは難しいところであります。実際私も井川メンパの道を歩み始めて何度かは心が移ろいでゆく自分を眺めそうになったこともありました。しかしこの2020年の元旦で修行に入ってから数えて丸5年となります。日数にすると1825日ももうすぐそこ。2000日あたりで劇的に見えてくるものが変わりそうな気がしています。






















何気ない一日を何気なく過ごしているようでいて、心の底辺では常にメンパとのせめぎあいの日々だったように感じます。ああすればどうなる。こうすればこうなる。かもしれないけどこうもやってみる必要がある。というような脳内ラボでいろんな事を吟味する楽しい時間だったかもしれません。

でもいつまでものんびりと構えて没頭できるアーティストではなく、私はあくまで井川メンパ職人。という事実に顧みれば来年はただひたすらに制作へ没頭する一年へと舵を切って行きたいと考えています。反射で身体が動くが如くに全てがなっていけばそれはそれで深い表現を産み出すきっかけになったりするものです。

















郷土工藝というのは暮らしの中にその表現が内包されてくると考えております。おしゃれに生きるということではなく、乱れ飛ぶがごとくの心をコントロールするたゆたゆ時間軸を作った中で産まれてくる表現こそ民藝だとも言えるような気がします。

















時間ができれば少しづつお店の改装などもやってみたり。

















のんびり外の景色を眺めてみたり。

















中塗りをやってみたり。

















また空研ぎからやってみたり。

















郷土史を掘ってみたり。大井川筋は歴史が古くからありすぎて、郷土史もけっこうマニアックなのにそんなことまで?という作り込みがされるほどに人間の生き様模様の歴史的事実の数々が眠っています。



































毎日塗っては眺め、眺めては塗って。入れ替えてはまた繰り返して。


そんな日々ではありますが、今の私は充実していると思います。来年爆発したいと思います。どうぞ応援よろしくお願いいたします


そして現在の在庫状況をお知らせしておきます。

丸型はほとんど売り切れ状態です。多少ありますが、数組程度になります。小判形は各サイズとも数もそれなりにございます。おひつは夏に塗った分がだいぶいい色味になってきたのでそろそろな塩梅です。


もう一度お伝えしておきます。大井屋の井川メンパは全て天然素材とオーガニック技法で制作しています。ボンドやシンナーは絶対に使いませんので、臭いは一切しないのが特徴です。漆はどうしても芸に走りやすいものですがお弁当箱という大命題の元に全ての考えを置いて制作しております。どうぞそこはしっかり見極めていただきたいところでございます。時々勘違いして連絡されてくる人がいます。ネットで買ったけど色味が違うとかシンナー臭いとか。使い方がわからないとか。
そもそも大井屋はネット販売は一切行っておらず、そのような業者との取引もございません。店頭販売のみです。お間違いございませんようにどうぞよろしくお願い致します。値段も当然違いますのでご注意ください。

あっという間の師走ですが、皆様にいつまでも古代味溢れる井川メンパをお届け出来るように日々の健康に気をつけながら冬メンパ仕上げて行きたいと思います。1月の半ばくらいに店頭へ卸していけるかと思います。本当はもっと早く出したいのですが、焦らずゆっくり行きたいと思います。

年末年始の予定ですが年末は27日金曜日の15時まで営業とします。年始は4日からとします。まあその間も漆塗っていると思いますが。メンパ屋は貧乏ヒマなしです。

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やんばいでございます。井川メンパ大井屋店主前田でございます。
紅葉も盛りを過ぎて一雨ごとに気温が下がりいよいよ冬がやって来ます感が否めません。川根本町千頭周辺はハラハラと落ち葉が舞い散るそんな昨日今日となりました。

















ここ最近は冬メンパの木地の仕込みをがっつりと日々取り組んでおりました。メンパ屋の日々では漆塗りと同軸でかつ同量程度の木地造りが当然のようにあります。そういう意味では井川メンパ職人というのは木地師と塗師を併せて行うけっこうハードルの高い工藝職と言えるかもしれません。
メンパ屋5年目にして思うのはあまり陽の当たらない木地師という運命の刹那を最近とても感じていまして、そこに確かに息づいていた山人の暮らしと原始風社会の再興というのも私の運命かと思うようになっております。


















木地師とは木を躯体にした器、道具といったものを山の中で集団生活しながら荘園社会には属さずにある種の権力から独立した特殊技能を生業に生き残ってきた集団。とも言えるかもしれません。
古来こういった木地師の集団というのは全国に散らばりながら独自のネットワークでつながって縄文的な風俗と風習を踏襲しながら近代まで実はつながってきた漂白の民とも言える人々のことであり、山窩というような表現で言われることもあるかと思います。

木地師にもいくつかあって、ろくろを使った刳物を作る刳物師。我々のようなわっぱをつくる曲げ物師。桶を作る箍物師。というように細分化されたりします。ただこれらの人々の源流はどれもがやはり街ではなく、長い間山から山へと移動しながら木を切り出し加工しながら村社会と自然の狭間で行き交っていたのですが、近代になり山から降りて街に拠点を持った木地師達が時代の波に呑まれてあっという間に絶滅していったというのが今日のお話。

当然生き残っている木地師さんもたくさんいるのですが全体的な話をしておりますのでご理解いただきたいのですが、なぜ木地師の大部分が廃業していったのかというところを少し。
私も井川メンパをやるようになり漆器業界、伝統工芸業界というものに首を突っ込んで見てそこで見えてきたヒエラルキーであったり立ち位置の関係性というのは業種によって、また業種内でもかなりあると思っています。
例えば漆器の生産工程で見ていくと土台にあるのが正に木地師なのですがその木地師が一番弱い立場にあるということです。どういうことかというと業界の下請け構造というのはどんな業種でもあると思いますが、やはり最終販売者に近い塗師が一番利益を得やすいという構造なのです。
木地を作ってもそれだけでは商品として完結しづらいわけで、それを加飾塗装する塗師に降ろすということになりがちなわけです。塗師は当然業界が疲弊してくると買い取り値を叩いてでも自分たちの利益を確保するでしょうし、実際そうなってきたんだと感じています。だから塗師だけ生き残って木地師が全滅しているというような雰囲気なのです。皆はっきりは言いませんけども。

本来漆器というものは木地の段階でそのポテンシャルが決まると私は思っています。製材から加工まで一貫して行うようになると木地取りや木目の在り方や木の育ち方など万象に渡って意識を巡らせていかなければ単なる木の器にしかならないのです。

















例えば井川メンパで言えば曲げ板は必ず柾目で取ります。何故か?それは白木の上に柿渋の下地を塗っただけの構造となれば当然のように縁や角が弱く使い込めば漆が落ちてくるものです。ということを大前提にしているので柾目で取る。と言えます。つまり水が染みこんでも木の目がそれを防いでくれる構造。ということなのです。こういうことは修行では一切教わったことではなく、自分なりに木の事を熟知した先祖がなぜこのように材を扱ったのかを煮詰めて考えた結果にわかったことです。でありますから、昨今板目の美しさをもって曲げ板を板目構造で作る曲げわっぱが主流になりつつありますが、それは確かに見た目は美しいのですが、構造的強度で言えば断然柾目であるべきかと思うのです。
ただ縁や角を麻布などで補強する工程を設ける等したわっぱであれば板目取りでもいいのではないかと思いますが、そこまで加飾していくともはや芸術品というようなジャンルに陥るように感じ私はあまり好きではありません。とかいいつつたまに小さいものだけですが、板目でメンパ特注で作ったりすることもあります。こういうことを理解した上でも板目メンパが欲しい人は相談してみてください。気分が乗ってたらやるっていうかもしれません。

言い換えれば木地のポテンシャルが高ければ塗りは如何ようにも持っていける。等と言うと怒られますが実は木地ありきなのです。漆器って。

賞をいくつもとった伝統工芸士や人間国宝とか冠をたくさん掲げている権威者に木地から漆器を作り上げている人々がどれだけいるでしょうや?

ただこの木地師ももはや絶滅に近い時代となり、また木工機械が安価でハイスペックなものが出まわるようになり、ネットでいくらでも技法が公開されるようになった昨今。木地から一貫した制作を行える環境に今なったと言えると思うのです。ですから言いたいのです。全ての塗師は山野に回帰せよと。
そういう意味でのボーダーレスな民藝社会を作り出すことが必須だと思います。木地は確かに問屋から買えるでしょう。ただその木地は皆同じような雰囲気と造りであり、由来がありません。どの山からどのような人に育てられてどのように切りだされてここにあるのかを切り捨てているので魂というようなものが宿る依代のきっかけを落として来てしまった単なる木地。と申せましょうか。。。。

情報が氾濫する中で一番安価なものに飛びつくというのは意外に簡単な方法なのです。数字だけを追いかければたどり着けるからです。大事なのはボーダーを飛び越えた時に産まれる感じらる価値の内包です。私はストーリーが欲しい。なんて表現したりしますが、物に宿るストーリーにこそ価値を置くべき時代かと思うのです。

そこいくとメンパ屋は製材もやれば木地も作るし柿渋も作るし漆も塗るし、漆を育てて漆掻きまでやったりするしお客さんと対面販売しているしでもうストーリーは満腹です。


















木地師という人々に敬意を塗師という人々は持ってこれからの制作にぶっこんで行きましょう。その方が絶対いいものつくれると大井屋はえへんえへんとえらそうに考えております。

最後に現在の在庫状況ですが、小判型はそこそこまだ有ります。丸型が薄くなってきたかと思いますので遠方よりご来店の方はぜひ在庫確認のお電話をいただければ間違いないと思います。よろしくお願いします

今後も井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただければ幸いです。
諸々のお問い合せは井川メンパ大井屋まで

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やんばいでございます。井川メンパ大井屋店主の前田でございます。こんにちわ!
川根本町はここ数日おもいッきり冷え込みまして、真冬級の寒さにすでになっております。紅葉も一気に来ている感じですので、今週末が紅葉狩りラストスパートかと思います。この機会にぜひ奥大井へ!我が家の裏手も真っ赤かであります。洗濯物は見なかったことにしてください(笑)


















さてさて最近日々悩んでいるのは来春以降いよいよ漆を植えて行きたいなと思い始めているのですが、この植栽は今後10年先20年先に結果が出るだけではなく、今後の大井メンパの歩みを決定すると言っても間違いではない大事な選択になると思っています。どんな方法論で、どのような場所で、どういう未来を描いておくべきか?そんな事を日々悩んではいるのです。

そんな折に漆問屋さんと漆についていろいろ話している時に面白い標語を聞きました。
静岡はかつて全国一の漆器産地だったんですよ。数字的にも明治や大正はダントツに漆器を海外へも輸出していたのは静岡なんですよと。。。。
なので業界では【漆器は駿河塗り輪島】と良く言ったものですと。

現在静岡県下では数えることは容易なほどに漆器事業者は激減しています。今は昔、、、どころではなくすでに一面焼け野原となったとも言えると思います。こんな悲しい話はあまりしたくはないのですが。

輪島塗は全国的にも有名ですし生き残っているのは間違いないのに、なぜ同列で評されていた駿河の漆器が消えていったのか?いろいろと理由はあるでしょうが、やはり静岡大空襲で漆器職人の街が壊滅したのが決めてといえなくもないと思うのです。

とはいえこういう話から井川メンパの立ち位置的になぜこれだけ漆器ハイレベルな土地柄でこの素朴な悪く言えば野暮ったい昔ながらの井川メンパが生き残ってこれたのか?需要があったのか?歴史は偶然ではないと思うのでそのあたりを推察してみたいというところから今回のテーマ

【漆は農業です】という話を少し

漆をここ3年ほど育てたり掻いてみたり精製してみたり、いつものように塗ってみたり。ということをしながら将来の植栽について考えているなかで一つ確信に近い思いが湧いています。それは漆は農作物という観点でとらえた方が俄然腑に落ちるということです。
どうしても木を育てるというところから林業というアプローチで臨みがちなイメージがありますが、まさに戦後漆の植栽にいろんな地方や団体が軒並み失敗に近い結果になっているのはこれが原因だと思っています。
漆の木は山にぽつねんと放っておいても育つ。わけではないのです。ただ育てるだけでなく、どのように育てたかによって収穫量や質が大きく変化する。という事実が良くわかってきました。

漆掻き職人の高橋さんから聞くいろんな話にはそういうヒントがたくさん含まれておりました。ただ漆掻き職人はこれまた掻き子としては漆の優劣はわからないと。ただ質の違いは見たり、舐めたり、掻いだり、感じたりで一目瞭然に地質風土育てた環境ではっきりと出てくるということでした。
最近いろんなところで漆の植栽の動きが出始めています。そういった動きの中で漆の品種や掻き方には今後革新的な新しい方法論が登場しそうなように感じます。とても頼もしいですし、ぜひ真似させていただきたく日々情報を集めていたりします。

ただその中で私大井屋としてはどうしても漆は農業という観点でそもそもを改善して行きたいと思っています。

農業の方法論はもういろいろありすぎて王道を選ぶことすらちょっとむずかしい。ただ私が前述した駿河漆器のマーケットのまっただ中で井川メンパが生き残ったというのは恐らくこの漆を自活していたその漆の質がそもそも凄かったのかもという推論を建てていましてそこから、奥大井の気象条件、地質や水脈との関係、農業のやり方がたぶん漆のそもそもに当てはまっていたのかもと思っています。

要は井川メンパはたぶん自分らで作っていた漆がとても凄かった(丈夫だった)ので駿河漆器のマーケットの中でも生き残れた。ということなんではなかろうかと思っております。

話は前後しますが、漆を植える場所と育てる方法論はとにもかくにも漆自体の全てに影響していると言えるのは間違い無いのです。

ですからこの植えるという行為で、土地がないとかそもそも俺にはお金がないとかという大問題もありますが、そんなことよりも何か確信的にこの場所だ!という出会いが未だ無いというのがいまのところ大問題であります。

ただこういうのはいくらでも時間をかけておくべき話でありますので焦ってはいません。どんな場所に漆を植えるのか?自分でもとても楽しみですし、それまでに農業という分野の阿羅耶識をもそっと耕しておこうと思っております。

















冬になると薪の準備に忙しい

















合間に山の歴史について勉強してみたり。オオカミと漆の面白い関係というのも見えてきたのでまたいつか漏らしてみたいなと思います。

メンパの在庫はまだ小判型についてはいくらか余裕がございます。丸型はだいぶ数が減ってきております。ご来店の際はご希望のサイズがあるか確認の電話いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。

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やんばいでございます。川根本町千頭の井川メンパ大井屋でございます。こんにちわ!

さてめっきり寒さが増して来ましたが、昼はそれなりに暖かいので屋外作業も怖くありません。今年の冬メンパは去年の倍ほどしこめています。今年の夏は漆掻きあまりいけなかった分、木地の仕込みが充実していたのだと思います。

突然ですがお知らせします。

来年2020年3月に浜松の遠鉄百貨店に静岡県郷土工芸品展が有りまして、そちらに出店することに決めました。今年も行きましたアレです。次回はほぼ全日に渡って実演販売していこうと思っております。西の皆様ぜひよろしくお願いします。ということで冬メンパもそこに向けて半分はホールドしていこうと思っております。いろいろ楽しみですね。詳細は年明けくらいに発表しますのでよろしくどうぞ〜

_MG_3824
















昨年仕込んだ檜に摺漆のコーヒーコースターもそろそろ売り切れそうなのまた仕込みたいと思っております。売り切れ中のうるしオン漆のお箸もつくらないといけないなあ。実はあっという間に売り切れてしまって需要があるのわかっているんですが、なかなか時間がない。来年は寝る時間削ってでもお箸作りたいです。
_MG_3901
















ということで、まだ未確定ではありますが3月の商品確保の為に2月以降しばらく店舗休業するかもしれません。予定は未定ですが、在庫状況の進捗で年明けに予定を発表しようかと思います。




今日なんとなく気づいた事。私が住んでいる川根本町の川根はなんでかわねっていうのかな?という話
_MG_3702
















川根と言っても実は島田市の川根地区というのもありまして、それらを含めると川根という地域は実はかなり広大になります。
_MG_4019
















川の根っこだからかな?とか思ってたんですけど、川根という地名が付いているのは大井川中流域なので根っこという地理的情報が元ネタではなさそうです。
_MG_4216
















川根のあっちからこっちまで車で行ったり来たりしていて思いました。なんて〜グネグネ谷ばかりの川根なんだろうと。。。

_MG_4122

















いろんな川がたくさんあって、いろんな支流がたくさんあって、いろんな爺さんがチェーンソーで木を切っている。そんな川根。まるで川が根っこのように広がっている。。。あ、そういうことかと。つまりかわねって地図を上から見ると川が根っこのように広がっている街ということになるんだと思います。

_MG_4139




































想像してみるに川がまるで根っこの世界のように縦横無尽に入り組んでいて、未だその一つ一つにいろんな家族の物語が息づいている。ただ、それもあと10年ほどすると高齢化の波は避けようもない現実味を帯びてきています。

山が生きているから川も生きて要られる。

山里に人がいなくなれば、川が暴れだす。そんな当たり前の現実を僕らは見過ごすことを続けている。すると、どうなるか?答えは簡単ですよね。何事も起きてからでは遅いのです。

ぜひ田舎暮らしの志ある方は大井川流域への移住をお願い申し上げたいです。仲良く大井川を鎮撫しましょう。きっとまだ見ぬ精神世界と繋がれます。平和をなんとしてでも次世代へ繋ぎましょう。


今後も井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただければ幸いです。
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やんばいでございます。大井川中流部で民藝三昧しております井川メンパ大井屋店主の前田です。こんにちわ!

さて一気に山が秋の感じを醸しだしております。ここ最近の千頭周辺ではございますが、有り難くも11月に入りまして多くのお客様にご来店いただいております。早くも秋メンパがちょっと薄い感じになりつつありますので、取り急ぎ現在のリアルな在庫状況をまずお伝えしておきます。

















現在すぐに使えるシリーズ(塗り上がりから90日以上経過しているものという意味)

小判型LL7組
小判型LL浅口タイプ2組
小判型Lお櫃タイプ(蓋が浅い) 1組
丸型S2組

実は本漆というのは塗ってから約90日程度は硬化するのに時間が必要であると言われております。当然浸かっている漆の強さや質と環境で硬化までの時間は大きく変わるのですが、大井屋の秋メンパ以降の漆には国産も混ざっており力強い反面カブレの心配もございます。ですので塗り上がりの日にちがわかるようになっておりますので、ご利用開始日の相談は必ずお申し付けください。アドバイスさせていただいております。
→ここがけっこう製造販売側としては難しいところで、漆はどんなに精製度を高めた高級品であろうが安いものであろうが最初はその違いがあまりわからない黒味に覆われております。本当に手をかけている漆というのはその後の色味の変化が速くなります。皆さんにはそのあたり特に注意深く観察していただきたいと思っております。

秋メンパシリーズ
小判型LL12組
小判型M15組
小判型S4組
小判型Lセット6組
丸型LL3組
丸型L4組
丸型S4組
丸型SS1組
丸型お櫃タイプ3L2組
丸型お櫃タイプXL1組
丸M浅口2組

お櫃10組程度

となっております。店頭には全てのサイズの展示品は常備していますので、ご来店いただいて好みのサイズを吟味ください。売り切れている場合は予約を承っております。セット商品(組子の商品)は特に人気がございますので、予約をおすすめしております。プレゼントにご利用されたい時はどうぞ早めにご予約いただけますようによろしくお願いいたします。


_MG_3683




































さてさて今日は最近考えていた過疎地ビジネスの令和的展開について少しお話を。

私は2015年に井川メンパの修行を行い、2016年にこの川根本町千頭に移住し井川メンパ大井屋を起業しました。正直まったく縁の無い土地でしたが、自分なりのマーケティングをした判断でここを創業の地にしようと定めました。その後ご縁があり結婚や子育てをも現在出来ている現状は偏に私に関わってくださった多くの周辺の皆様やお客様や家族の賜物だと感じております。改めて感謝申し上げさせていただきます。

そして移住後の3年ほどは自らの生活と仕事を切り盛りすることでいっぱいでなかなか俯瞰的に過疎地へ移住した自分を眺めることができませんでしたが、ここ最近子育ても一呼吸できる状況になりつつあり日々の暮らしを再度省みる日々となっております。そんな最近は川根を含め静岡県の山間地に移住されてこられている人材が増えて居ると感じており、より良い人材やエネルギーに満ちた過疎地社会を再構築するにはどんな情報発信が必要か考えていましたので少しそれらをお伝えしておきたいと思います。メンパ制作とはあまり関係無い話ですがご容赦ください。

_MG_4138
















自分は20代30代と京都、大阪、静岡市内、東京、横浜と転々と流転するように生活しておりました。人口密集地に住んでいたので、あまりこういう過疎地というところには住んだことがありませんでした。実際に過疎地に移住してみて感じたことがたくさんありますし、再発見した人生観もありました。その辺を踏まえてちょっとお話をしておきたいと思ったのです。

現在川根本町は静岡県でもダントツに人口減少地帯となっており、ものすごい勢いで高齢化が加速しています。具体的な数字を書くと本当に絶望してしまいそうなので、とにかくすごい勢いというのをアピールはしておきたいと思っております。

ただこれらの統計的数字というのはあくまで行政区分に分けられた都合の良い数字なので、本質はちょっと見えにくい。例えば静岡市の山間地はもっと壊滅的な数字に実はなっているはずです。大きなパイの中の一田舎という統計マジックに騙されてはいけない。
自分の実感的には川根本町は確かに数字では破壊的な過疎進行になっていますが、周りの山間地コミュニティに比べてまだまだ踏ん張りが効いているというのが実感としてあります。春野や天竜や安倍奥や伊豆の先っぽに比べてということです。

人が減っている。という事実は確かにあるのですが、私が関わっている地域社会では交流人口(健康で外に出て周りとコミュニケーションがとれている人口)はそれほど減っている感じはありません。それはまだ70代あたりが人口の中心世代となっているからだと思います。これがあと10年するとこの戦中戦後世代がいよいよ引退し始めたあたりがターニングポイントとなるかと思います。2028年前後でしょうか?

以前ブログに書いたこともありますが、過疎地は生き残る側と絶滅する側とに別れるのは必定です。避けられない運命です。であるならば我々移住起業組はどういう選択をするべきかをちょっと考えてみたいと思います。
私が思い描いた未来の山間地生活というのはむしろ都会となんら遜色の無い生活風景です。家の周辺にはwifi環境があり、清潔で広い室内があり、IOTで常に物事を管理し便利に暮らす。物流網の中に入っていて買い物も時間差を感じることがない。そういう時代になるのでむしと空間的コストが劇的に安い過疎地で暮らすというのはコストパフォーマンスが最高だと思ったのです。田舎暮らしの贅沢がより明確だということです。
なのでこれに当てはまる先としてネットインフラ、道路インフラ(物流という意味)、ビジネスインフラ(川根の場合は観光鉄道)的な要素を持っている先として移住したのが川根本町だったわけです。

移住してみて思いました。間違って無かったと。

正直私のメンパ屋にはトーマスとかSLで来たお客さんが流れてくることは100%関係無いのですが、このように周辺にはそれがあるおかげで観光産業が成り立っていますから、食事することやアクティビティを経験することは都会となんら遜色が無いのです。
ビジネス的にも都会でこの規模の店舗を維持することは不可能ですし、制作に置いて充分すぎる空間を持つというのは新しい事を生む要素の一つでした。だから民藝は田舎生活最高です。むしろ都会で民藝やというてやっているのは民藝ではないと思うのですが如何に。

なので胸を張って若い移住者諸君に言いたいのですが「迷うな突っ込め!」と。

ただね。みんな怖いよね。成功や仕事の保証が担保されてないもんね。という問題があると思います。
さんざん調べてもここだけは答えがでないのです。絶対に大丈夫なのか?ということ。

大丈夫です。絶対生活は担保されてます。という話をします。

それは田舎というのは誠実に一生懸命生きていける人にこそチャンスが開ける場所です。という事実です。

何かというとですね、都会というシステムの中ではどんなに誠実に真っ直ぐに生きていようとあまりそれは評価されないし、それを見てくれている人はあまりいません。皆が皆人を見ずに数字や肩書を見ていたりする。それが都会です。

田舎というのはびっくりするくらい。見られている。いや、覗かれていると表現してもいいかもしれません。
→私が移住してきてびっくりしたのは、自分の行動や言動が周囲のコミュニティには筒抜け状態ということでした。これは悪い意味で言ってますけど、確かに最初はなんでもバレてる。感がとても不安に思ったのです。例えばメンパ屋はメンパ作る前に彼女作ったそうだぞとか、メンパ屋は材木を探しているそうだぞと、メンパ屋は酒を飲むと面白いぞとか、知らない爺さんが事前情報でそういうことを向こうは知っていたりします。まあ、その彼女は今の嫁さんになったのでええんですがね(笑)

話を戻しましょう。

見られている。覗かれている。という事実を逆手に取って、より真っ当に一生懸命生きているのを見せれていれば移住者の生活は担保されるのです。

どういうことかというと、田舎には仕事が無い。っていうのは実は嘘で、いくらでも仕事はあります。ただそれが雇用関係を生むような仕事じゃなかったりすることが多いだけです。ちょっと山仕事、畑仕事、観光地仕事というのが山のように人でが足りていなかったりしますが、田舎に移住して真っ当に生きていると、あいつは信用出来る!という流れさえ手に入れると自然と仕事を依頼されたりします。
自分が例えば仕事が無くて困っている。という話をどこかで漏らせばいつの間にか向こうからこういう仕事せんか?という風に話を持ってきてくれたりします。これを担保として表現しましたが、田舎ちゅうところは信じられないくらいに覗かれながら生活していると言っていいと思います。ですからそこを逆手に取れと言っているのです。

都会でどんなに誠実に生きていようとも、それはあまり意味が無いとは言いませんが、それを見てくれている人というのが相対的に少ないのです。都会なのにです。それだけ都会というのは孤独な社会ということです。

信用というのはすぐには憑いて来ませんが、憑依したその時に絶対的なエネルギーとなるわけです。怖いなこの表現。でもそれが事実だと思います。


そんな難しいことじゃないです。真っ当に生きるというのは誠実に生きるだけのことです。人を裏切らない。傷つけない。周りと仲良く生きていく。ただそれだけのことなのです。

ただそれだけのことを念頭に生きていきたい人こそ、ここ川根に集結しませんか?そのお手伝いならメンパ屋は身命を賭してお手伝いさせていただきたいと思っております。移住にお悩みの方はぜひ井川メンパ大井屋までご連絡ください。今後も大井屋の活動をご贔屓くだされば幸いです。


諸々のお問い合せは井川メンパ大井屋まで

静岡県榛原郡川根本町千頭1225-8
050-5894-2806
maedapassion@gmail.com

営業時間 9;00-17;00
定休日 水曜

メンパの塗り直しは2月8月にまとめて行っております。塗り直し代金はSサイズ3千円から
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やんばいでございます。最近めっきりお酒に弱くなりました井川メンパ大井屋店主の前田です。こんにちわ。

秋メンパも出来上がり返す刀ですでに冬メンパの仕込みを始めましたが、気持ちはしばらくお休みモードになっておりますので普段やろうと思ってなかなかやらない家の改修やらストーブの掃除やら家族サービスやら読書やらもここ数日はやっております。まあまあ幸せな時間です。
今年は夏の暑さがじりじりと続き、秋が来た感じがなく一気に寒い冬がやって来た。そんな感じの気候ですが、山の紅葉はこういう時格段に美しくなると言います。それは山全体の木々が時間差なくいっぺんに染まるからだとも。奥大井だんだんと染まって来ております。週末はぜひ奥大井へ紅葉狩り、メンパ狩りへお越しください。
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さてさて今日はちょっと我々のような民藝工芸という職人稼業でよくある健康の話から感じた【至る道】の話を少し

私はご存知の様に2015年の丸一年と少しを井川メンパ望月工房にて修行をしました。そこでの作業というのはほとんどが下働きの単純労働のようなことをやったのですが、その環境から感じた手作業の未来へのアプローチの話です。
望月でのやり方は板の間に座布団をひいて胡座で座り、ほとんどそこから動かずに手の届く範囲に道具とメンパを置いて終日座りながら作業するというものでした。当然最初はまったく座り続けることができず、怒鳴られながら教えられながら痛みに耐えながらという日本三大NGARAでもって修行したのですが、当然作業に集中できるはずもなく罵倒される日々だったわけです。
ただ人間の適応力というのはすごいもので三ヶ月もやってると終日座り続けられるようになり、半年もすると特に痛みも感じることもなくなったのですが、作業に根を詰めるとやはり知らずのうちに疲労が蓄積することを感じたりもしました。
一年後にはこのスタイルも身体が受け入れたのですが、肝心のそれをずっとやってきた望月さんを見ているとどうも身体の具合が悪そうです。足が痛いだとか腰が痛いだとか言うのです。それを見ていて胡座のメリットとデメリットについて考えてみたのですが

メリット
作業場がコンパクトに収まる
作業中物を落とした時に落下しても胡座をかいた位置からでは高度が低いので木地が傷まない
動くことが無いので移動や取り回しの時間が短縮できる
流れ作業で合った場合隣とのコミュニケーションがし易い

デメリット
身体がしんどい
歳をとった時に作業ができない環境になる可能性がある
(肉体的にも空間的にも)

こんな感じで考えました。独立して諸々の条件さえ整えれば胡座をかいて作業するデメリットの方が強く感じたので当然あぐらスタイルは放棄して、作業場を広く構えられる環境としての建物を買い諸々の導線を自分なりに設計してから始めたわけです。当然疲れとかが減りました。その分作業に集中もできるし、作業に充てられる時間も当初は増えました。が、この辺にいろいろと問題があったのかもしれません。

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というのも作業が長時間になる。というのは当然その分身体に新たな負担がかかっていたと思います。ただ物理的に身体の表面的な痛みがストッパーにならないと知らずのうちに限界までやっていたりするのです。
開業して一年目というのはそれこそがむしゃらになっているのであまりそういう身体の事に意識が向きませんでしたし、独身でしたので毎晩のように温泉に入って好きな時間に好きなだけ寝て朝起き抜けから作業を始めたりとかで常にOn the MENPAな状態だったわけです。ですから気付かなかったのでしょう。

メンパ屋三年目ともなりますがここ2年はそれこそ子育てという仕事もあるので温泉などにも滅多にいけない日々で、朝から晩まで隙の無い時間を過ごしていました。そうなると当然あまりお酒も飲まずに早寝早起きしているので健康そのものという意識があったのですが、どうも疲れが抜けない。心が定まらない。作業する時間が効率的にならない。という川根三大NAIになっているなと思っていたのです。

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厄年ということもあり、疲れとかそういうものは今年だけ。という思い込みもありました。しかしとあるきっかけで自分の不調がなんなのかなんとなくわかってきました。それがこれ



突然ですがダルビッシュ投手の動画です。これを偶然見ていて自分の不調もひょっとしてと思ったのです。彼と同じ土俵で言ってしまうのはとても申し訳ないのですが。あ、ちなみにアスリートの人達の方法論というのは手作業を生業にする我々には非常に近いものがあると思ってましてそういう意味で参考にしたいなと思って見てたんですね。

この動画の中でダル投手は自分の原因不明な不調というものについて語っています。食事の管理や肉体改造をしてコンディションが万全なはずなのに、ある時から身体が思うように動かなくなっていったと。原因がわからなく、精神的にも落ち込んだと。精神的な不調も原因がわからずにイライラすることが増していく日々だったと。これだけ先進的な環境でやっている彼でも相当悩んだ原因不明の不調というのは、恐らく現代の我々もいつ心身の不調に襲われるかわからないですよね。
実際原因不明な精神のうつ状態とかを抱えている友人や知人は私もたくさんいるので、そういう人にもぜひやってみて欲しいなと思ったのです。

彼が何を言っているかというと、仙骨とか背骨とかのストレッチやマッサージで劇的に改善してきたというのです。メンタルが仙骨とリンクしているということを言うてるんだと思います。



仙骨というのは腰の下あたりにあって背骨を支える土台みたいな存在の平たい骨の集まりですけども、これを解せというのです。

論より証拠ということでここ数日真似してこういうのやってみたんですね。今朝起きて思ったのが、やばい呼吸が深い。。。ということなのです。

実は私もメンパに出会う前6,7年前になりました横浜とか東京で違う生活をしていました。今思い返すととてもとてもストレス満載な日々でした。精神的にも肉体的にも限界になってその時私を救ったのが仏教とか座禅でした。その時深い呼吸をすることで正気を取り戻して静岡に戻ってきたらメンパと出会ってしまったというような過去があります。ですので深い呼吸がどういうものでどういう効果があるのかはなんとなくわかっているつもりです。座禅の指導書にも仙骨の重要性がしっかり書いてあります。

望月の修行の日々はまだこの座禅を実践していました。それなのにその後川根に移り開業、結婚、子育と怒涛のようにタスクが増えて行く毎日に心が溺れてこういうことを忘れていたのです。自分でも呼吸が浅いなあとは感じていても、ものぐさである性分ですので実際に改善しようという気持ちが湧かなかったのです。というか目の前のメンパ造りでいっぱいいっぱいだったのでしょうね。

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今回まだ数日程度ですが、この仙骨をほぐしたりしてみて気づきました。本物の民藝やるならまず己の身体と心を知ろうと。というか民藝という方法で己の内核へ近づこうと。

大事な言葉なのでもう一回載せときます。

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我々メンパ屋は日々身体と指先を動かして勝負して行きます。その指先にはひょっとすると何か自分でもは思いもよらない意志が働くことがあり、それがなんなのかというのはまた別の話ですがそういうものを近づける一つの要素がこの身心一如なのかと思っています。

仙骨という字がまたいいじゃないですか。仙人のSENですからね。ここも仙頭という住所にしたいくらいです。川根本町仙頭でもたぶん手紙届きますからね。そういえば以前どこかの東北のじいちゃんから
住所も書いて無くて、川根本町メンパ屋宛ではがきが届いたことがあります。あの人は元気でしょうか?


大井屋は今はまだ私一人ですが、あえて私達がと言いたい

私達大井屋はメンパ造りでもって自らの精神と肉体とを知り自然の叡智と残酷さと強靭さをメンパに込めて日々の箸休めの瞬間にでもそれを皆さんが感じ取ってくれる。そんな瞬間を産み出すことを目標にしていきたいと思います。だいぶ長い言葉になっているので、そのうち削がれ削がれて掛け軸に書けるくらいになるまであと数年メンパに一生懸命向かって行きたいと思います。

深い呼吸が全てです。


ああ、そうそう私的にダルビッシュさんが不調だったのはこういうことなんじゃないのかと思ったことがあります。極限まで筋トレを行ってものすごく身体の代謝が上がった→その分体内で消費される酸素が増えた→それまでの呼吸ではまかないきれなくなり、身体全体が酸欠状態になった→身体をしばらく動かすと突如動けなくなる。イライラする。→脳も筋肉も酸素不足→仙骨マッサージした→呼吸が深くなった→血液の酸素濃度が戻った。
こんな感じじゃないのかなと。素人の意見ですので勝手にいうてるだけですからね。

でもおかげで私の疲れやすい体質や精神状態も今後改善していきそうです。
こんなことばっかり書いてますが私はあくまでただのメンパ屋です。今後も井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただければ幸いです。
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やんばいでございます。静岡県郷土工芸品の本漆塗り曲げわっぱ井川メンパ大井屋店主の前田でございます。さていよいよ気温も低くなり始め山の峰々が紅く染まり始めてきました。山奥のいいところはやはり秋が美しすぎるところですね。山が美しいというのは正しいことだと思っております前田です。こんにちわ!



















10月末に塗り終わりました秋メンパを店頭に出し始めました。すっからかんだったショーケースが息を吹き返しております。いやはや年がら年中追いかけられるように仕事していますがなかなか在庫が増えないし、家計の方も追いかけられながら冗談抜きになんとか生きております。

まずは取り急ぎ本日11月3日現時点での在庫状況をお伝えしておきます。

丸型XL 1組
丸型3L 売り切れ
丸型LL 3組
丸型L 6組
丸型M 売り切れ
丸型S 6組
丸型SS 1組
丸型LLセット 売り切れ
丸型Lセット 売り切れ
丸型Mセット 1組

小判型ドカベン 売り切れ
小判型LL 21組
小判型L 売り切れ
小判型M 16組
小判型S 4組

小判型LLセット 1組
小判型Lセット 6組

定番以外の商品
丸M浅口 7000円 1組
丸M浅口お櫃型弁当 6000円 1組
丸L浅口セット (S+L)13000円 1組
丸3Lお櫃型弁当 10000円 3組
丸XLお櫃型弁当 11000円 1組

お櫃 各タイプそれなりにあります。


















あれ?見た目よりなんか少なくね?という感じは確かにするのですが、予約が十数件抜くとこんなもんになってしまいました。今回は小判型は多く仕込んだつもりなのでなんとかなりそうです。丸型は冬メンパに期待ですね。

今回の秋メンパには実は贅沢にも昨年漆掻きの師匠高橋康夫さんが採取した正真正銘の静岡産漆を一割強混ぜてみました。ちょっともったいないかと思ったけど使ってみないと勉強にならないので。この漆は静岡浅間神社の修復にも採用された漆でございます。メンパに使うにはほんともったいない(笑)
でも使ってみた感想としては違いがあるのは間違いないということ。なんというか赤味が紫かかっていて妖艶な艶に仕上がるのが国産漆なのかなという感じです。
こりゃ早いとこ漆の植栽を本格化して10年後には遠駿漆で井川メンパ作るしかないと決意を新たにしました。

















塗りが終わってのんびりも出来ず店舗兼住宅のセルフDIYをやったりしております。
木工機械があるとほんと安く自前でなんでもできるのが最高です。野地板を買って来て削って貼っただけですが、なんだか家が暖かい。薪ストーブ最高です。

そんなこんなで今夜はSBSテレビで19時程からの番組にて高橋さんと一緒に漆掻きをした映像が流れます。一人の力なんて角砂糖みたいなものです。こういうのを見てきっかけに一緒に漆を植えてクラフトで喰っていくんだという心意気のある若者が寄ってきてくれること。切に願っております。

今後も井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただければ幸いです
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やんばいでございます。現在大井屋の二代目となる一歳十ヶ月の娘を育てております井川メンパ大井屋店主の前田です。未来のメンパ娘はどうなるか?わかりませんが現在英才教育しているようなされているようなそんな日々です。こんにちわ!

さて今日もまたなんかメンパ屋がわけわかんねーこといってんな的なタイトルでスタートしましたが、漆の事でこれは大事なことなのだと思ったので備忘録的に書いておきますね。

漆器とか井川メンパとか漆を塗ったものでえらくシンナー臭いものってありますよね?現代塗装という吹付け塗装ではなくても、この漆にシンナーを混ぜて柔らかくして刷毛塗りでやっているというのはもはやどこでもそうだと思うのです。井川メンパもデパートや駅で売っているものはシンナー臭いです。だってテレピンシンナー入ってますからね。
大井屋は店舗で直売しかしません。シンナー等は一切含有していない正真正銘うるし100%の塗りです。当たり前ですが臭いは一切しません。お弁当箱ですから当然なのですがこれが出来ない安物を生産する生産者はけっこういます。何度でも言いたいのは名前や値段で選んで物を見ないのは意味が無い。物を見てもわからないのなら創ってる人を見ろということです。え?大井屋さんは見えるに耐えないって?正解です。できれば心の目で見てください。。。。きっとまだそれなりに見れるフォルムだと思います。

冗談は置いて置きまして、じゃあ刷毛塗りなのになんで漆にシンナー混ぜて塗ってるの?
という問題ですが、これは単純に漆を柔らかくして作業性を高めているということです。
漆の原液はとても粘度が高く、そのまま刷毛で塗るのは至難の技です。刷毛の形状やヘラ塗り等でいくらかは軽減できますが、一度でもシンナーで稀釈した漆を塗ってしまうとあまりの楽さに皆混ぜてしまうようになるのでしょう。
かつての井川メンパの但し書きにも臭いの気になる場合は米びつに入れておけだとか、食酢で拭けというような記述があったかと思います。それはそういうことなんですね。大井屋的にはそれはちょっと受け入れがたい伝統でありました。
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大井川鐵道井川線。この電車最高にのんびりしていてすごい情緒あります。こちらにこられたらぜひ乗って行ってください。

さて井川メンパのシンナー臭の続きでございますが、じゃあこの有機溶剤を排除するにはどうしたらいいのか?という問題なのですが、単純に使わなければいいや!という力技で井川メンパ大井屋はここまでやってきました。

ですから漆塗りの全工程が終わる頃には腕も背中もパンパンパンなのです。作業時間もおよそ3倍はかかるようになってしまいました。ただそれでもナチュール漆で全て仕上げるのは一番大事だと信じています。
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ただそれは本当に茨の道なのです。なぜかと言えば同じ井川メンパの名前で一方ではシンナー入りメンパが流通している現実があります。そこは消費者の皆さんへお伝えしておきたい現実であります。

井川メンパだけでなく全ての食器を漆で塗る生産者の皆さんにぜひ知って欲しいと思ったので今回気づいた回転の世界の話をしておきます。前振りがなげーなおれ。


漆を丈夫にする工夫にナヤシという作業があります

これはクロメですが、似たような感じではあります。
こんなかんじで漆はこねくり回したり水分を飛ばしたりして精製を高めたり、品質を上げる事もできます。そういうのは井川メンパですと恐らく井川メンパ海野家はしっかりやっていたように思います。修理してみるととてもよくわかる現実です。

ただこのように漆は手を加えて行くとより粘度が高まったりします。

何か解決できる方法論はないかなと思っておったのですが、水の世界の話から万物の回転現象の法則的なものから解決できるんじゃねーかと思ってやってみました。

回転の世界の話はネットで探るといくらでもありますが、こちらがわかりやすくて面白かったので外部サイトのリンク貼っときます。興味の有る人は読んで見てね。どつぼにはまるから。

回転の話

漆の撹拌は右回転が良いか左回転が良いか?単純にはちょっと言いがたい部分もあります。
下塗り、中塗り、仕上げ塗りと各段階で方法論を替えるのもありだと思います。
ただシンナー等を混ぜない為には俄然左回転がおすすめです。私も実際やってみたのですが、左回転は漆が素直になります。とても具合がよろし思いました。

そんなことあるの?と思うでしょうけれど、漆を扱っている人はぜひ騙されたと思って左回転でナヤシた漆と右回転でナヤシた漆を使い比べてみてください。いろんな違いに気づくと思います。

正直お客さんにはどうでもいい話だったかもしれませんが、工芸とか民藝とかってこういう連続の上に構築されていると気づいて欲しいなと思って書きました。こだわりと括るにはあまりにも広い真理の世界を小さな器で表現する。それが大井屋の井川メンパであればいいなと思っております。
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秋メンパ本日仕上げ塗りのラストとなりました。なんとか週末には店頭に納めたい。
ぜひ11月は紅葉見に大井川上流へ。そして井川メンパ大井屋でメンパ狩りへ。おいでくださいませ。

今後も井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただければ幸いです
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やんばいでございます。今年は厄年の井川メンパ大井屋店主の前田です。パンパンと毎朝柏手をを打ちながらはやいとこ厄抜けになることを願っております前田でございます。

さて10ヶ月ぶりにMacBookを起動しましたらば液晶画面が治っていました。そんなこともあるのですねタブレット入力より格段に楽になりましたのでしばらくはこまめにブログ更新できるよう頑張る所存です。

現在製作中の秋メンパでございますが仕上げの漆塗りまで来ております。月末までに店頭に並べれるように鋭意制作しておりますので秋はぜひ大井川上流へ紅葉狩りついでにメンパ狩りにもご来店ください。よろしくどうぞ。
実は今回の漆には漆掻き職人の高橋康夫さんから分けていただいた国産の漆を一割程混ぜて使用しているのですが、とても硬化色艶ともにやはり良い雰囲気が醸しだされており漆の良し悪しというものをなんとなく考える機会となりました。


















漆掻きをそもそもやり始めた動機はこれもいろいろとありますけれども、やはりそれは高橋さんとの出会いがあったからだと思います。気になるなとは思っていても静岡で漆掻きを実践できる機会などは絶対に無いと思っておりましたし、もしやるとなると東北方面まで修行に出る他ありえなかったわけです。それがまさしくご縁というものでしょうか?静岡市が漆の植栽に力を入れ始めてくれて、さらにそういう勉強会を設けてくれて、高橋さんと出会いその存在を知るに至ったわけです。
昨年は一夏をかけて漆掻きを実践しましたが、今年は定休日の水曜に漆掻きのタイミングにあった時という限定的なものになってしまいましたが、この二年間の漆掻きに関係した時間はとてもめんぱ屋稼業には大事な未来への布石となったと思っております。高橋さんには感謝の念しかございません。ぜひ長生きしてもらえるように仲良くしていきたいものです。


















漆掻きを実践してみた効能というものがございます。それは我々漆工業者が携わるまさにこの漆を深く知ることの大事な実践的知識というものです。工芸品、芸術品の漆において漆というマテリアルがどこまで理解されているのかはまさしくどこかの権威ある誰かがその主観において成分はこうだとか含水率はこうだとか、それをこういう方法論でどうのこうのするとこういう漆になる。という細分化をされたようなものを知識として持ち、漆問屋へ注文し購入し利用するわけですが漆を掻いてみるにうるしというのは作物であるのでその掻く時期、掻き方、保存方法で千差万別ものすごく状態が変わるのです。
ですから漆を精製することによって得られる見た目の綺麗さ以前には実は漆の強さに関わる大事なフィールドというものが存在すると思うのです。

そういうものを感じ理解した上で大井屋の今後の方向性も見えてきたのです。それは加飾や装飾ではなく素材をシンプルに追求してつけ抜けた先に展開される人間と自然とを共有する漆の本当の利用価値。存在意義を深く理解して、それを自然から安定的に別けていただける環境を創って未来の我々の子孫が利用できる享受できるそういう漆の研究や植栽の実践を生産者レベルで行っていきたいと思っています。

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メンパ屋に没入しもうそろそろ丸五年を迎えそうなこの時期になんとなく感じ始めたのは、漆が美しく見えることは漆の強度のも正比例するように思うということです。
どういうことかというと、漆の盛物という夏場の一番エネルギーが良い時の素材感とか、ナヤシやクロメという精製を経たものとか、どういう由来の水と酸化重合するのかとかを深く掘っていくと自然と塗りの技術論もそうですけれど、見た目もやはり自然と美しく見えるようになってきたと思うのです。
↑の写真は今年の3月の浜松遠鉄のものですが、すでにそのころとはまた違う雰囲気になってきているのです。私にしかわからないレベルかもしれませんが。

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水面しか見えないですが、花の足下には深い根の世界があります。まさしく漆の世界も同じです。一つの知識や実践では花の見た目は変わりませんが、土や水や光や周りの植物界との関わり方で花の咲く時間の長さや美しさは大きく変わるものです。
大井屋もそのあたりの心構えを忘れずに、この大井川の上流でどのような漆の実を育てれるかだと思っております。全力で取り組んでも物事は少しづつしか変わらない。ただ諦めずに取り組めば必ず次の真理が見えてくる。私達の世代はそういう繋ぐ意識の上で万事人生を歩むべきが最上かと信じております。
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力強さとは多様性でもあるような気がします。人間もそうでしょう。富める者も貧なる物も愚者も賢者も肌の色も性も年齢も関係ありません。全ての人間が協力しあえる社会ほど強いものはないのです。ですから漆だって極度に品種改良する必要もないと思うのです。殺し掻きのように若いうちに採りつくしてしまうのも考えものです。中国のように養生掻きするのは別に間違いじゃないとも思います。
メンパ屋はどこまでいっても弁当箱屋なので、そこにフォーカスした思想と行動力で漆を追い求めて行こうと思っております。

さてメディア情報をひとつ。
11月3日にSBSテレビのイブアイにて漆掻きの映像が出ます。最近ちょこちょことテレビに出ておりますけれども、世の中が少しでも漆に興味を向けていただけるようにとも考えております。井川メンパ大井屋の活動を今後もご贔屓いただければ幸いです。
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やんばいでございます。静岡県指定郷土工芸品井川メンパを製造から販売までやっております井川メンパ大井屋の店主前田でございます。こんにちわ。

さて本日は朝早くから大井屋が漆を仕入れております福井県にある日本で1番取引量がある漆問屋の蓑輪漆行さんが挨拶回りに来てくださいました。みのわさんは定期的に全国の漆屋さんや我々のような零細企業にも顔を出してくれて、状況の視察から漆の相談等も受けてくれます。漆に派生するいろんな商材を小ロットでも販売してくれる便利な会社ですので、漆芸関係の方はぜひご利用ください。漆の苗木も手配してくれたりします。

さて漆といいましても性質は千差万別でございまして、どんな産地のどんな性質の特性のどういう加工をするのかでもうぜんぜん違ってきます。大井屋のスタンスとしては加工は自ら何事も手をかける。であるがゆえに素材のうるし自体の力強さとかエネルギーが大事ということで、そういう意見を汲み上げてもらいつつこん数年いくつかのパターンで素材を吟味してきました。乾きが早い遅いだけでなく粘りや色味もいろいろと素材自体にもあったり、それをどう加工してどういう風合いにもっていくか。シンプルな塗りである井川メンパはここがとても奥深い行為となりつつあります。


当然最近の漆かきの相談や未来の漆芸について議論もさせていただき今後の漆器屋稼業をどう導くかのヒントを頂くのも大事な仕事と言えます。業界のプロが身近にいてくれることは心強いことですので、今後も良い漆を使い続ける為の努力は続けていきたいと思っております。

そして前回少し漏らした漆器業界の闇についてもやはり全国的に議論はされていることのいうですが、なんら解決の光明は見いだせていない現状のようです。ということで大井屋は数年間をかけて水面下でこれら漆器表示の問題をいろいろと打開すべく動き出すことにしました。ご意見アドバイスございましたらぜひご助言イタダキタクお願い申し上げます。


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令和になっても時代が変わっている感があまりしないのは私だけでしょうか?

世の中の閉塞感が押し迫ってきているように感じます。新しい時代とはいいつつも、まったくドキドキが無い。それは我々の生活にエネルギーが無いから。活力を奪う消費税はぜひ廃止して法人税をちゃんと取って国を運営すべきだと思いますがすでに利権まみれの現体制ではどうも無理です。時代は新しいイデオロギーを求めているのでしょう。
漆の納品書の消費税を見て強く思った次第です。ただ井川メンパには皆さんの失った活力を復活させるエネルギーがあります。大井屋はそういうメンパを作る為に日々生きております。もうそれは全力で。

ということなので今後も井川メンパ大井屋の活動をご贔屓頂けたら幸いです

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やんばいでございます。井川メンパ大井屋店主の前田です。おはようございます。

だんだんと朝晩が冷え込むようになってきました大井川上流部。まだまだ秋の入り口ですが身体が寒さに切り替わるまでは油断できません。皆さんもぜひメンパ飯で体調を気持ちをキープしてくださいね。

さて昨日は千頭神楽の練習へ
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実は大井川筋は全国的にも稀に見る神楽伝承が残っている地域です。
大井川流域に存在する多数の大井神社は共通する世界観を神楽で表現してきたとも言えます。
私も移住して一年ほどしてからご縁があり、氏子となった敬満大井神社神楽保存会に所属しました。
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ただ構成員が軒並み高齢となっており、今後これをどうやって維持していくかはいくらかは首突っ込んだ自分にも責務があるような気がして日々考えを巡らせながら、とりあえずまずは目の前をこなす日々です。ちなみにほぼ80歳前後のメンバーとなっております。川根以外の方でも参加できます。私が漆を塗った笛支給します。興味のございます方はぜひご連絡をお待ちしています

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笛の練習の合間、ブランドメダカの話で盛り上がる。そんな緩い感じもありますので。


さて本日のお題は少し小難しい精神の話。

昨晩はラグビーワールドカップ日本戦でした。代表メンバーには大勢の外国出身者がいました。私が幼少の頃、たかだか30年ほど前は街で外国人を見かけることはまだ少なくて、いちいち子供は見かけるごとに「あ、外人だ」という風にいってたりもしてたような記憶があります。

その後そういう感覚も徐々に薄れて日々の社会の中で人種や肌の色ジェンダーの多様を日本人は獲得し始めたように感じます。だから今回の代表メンバーの選出には一部五月蝿いことを言う人らもいたかもしれませんが、概ね特に疑問を感じることもなく多くの人々に支持されたと私は思っています。


AI の言語翻訳がもっと自動化されてくると、コミュニュケーションの形態も加速度的に変容してきます。割りと早い段階で我々はもっと世界中の人々とMixされてくるのだろうと思っています。面白い時代です。そういう変化の早い、複雑な時代に山間地域で生きていくということは世の変容を俯瞰的に判断できるかもしれずワクワクしています。
メンパを作る日々に没入していくと思うことがありました。メンパは工芸品としてはとてもシンプルです。飾り気もなく、形態も変えようもなく、数百年前から見た目はほぼ変わらずだと思います。

ただ私はそこが1番誇れる部分だと思っています。変わらなかったのは変わる必要も無いシンプルな形態が人々に求められたから。とも言えると思います。

塗りは素朴。素材も変わらず。用途も変わらず。

シンプルな意匠というのは万国共通に響くと思っています。漆には様々な技法や表現がありますが、私は井川メンパにはあまりそういう要素は必要ないと思っているというのはこういう理由からなのです。
シンプルに食を堪能する。その行為の邪魔になるべきではない。そういうメンパはシンプルそのもので良いと思うのです。ただこのシンプルを追求するというのはある意味素振りをひたすら繰り返す境地に立って初めて違う景色が見えてくるめんどくさい道なのは言うまでもないのです。お客さんにはあまりわからない変化の連続を実は大井屋は繰り返しており、それは少しづつでしか見た目表現できないものですので、なかなか商売というベースには乗りにくい行為になってしまってはいますが、ーそれでもやはり三年前の創業時からすれば見た目もだいぶと変わってきました。

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話を少し戻しますが、シンプルを追い求めていくと多様性とは真逆のように見えて実は他を理解する1番の近道であると気づきました。国籍、性別、言葉、性格、記憶。人間は誰一人として自分と同じではない。であるから本来は世界中誰とでも隣人であり得る上に、仲良く生きていくべきであるけれど、私たちはなるべく自分に似た誰かと融合したかのような曖昧な都合の良い狭い世界に生きようとするところがあります。

でも、いろんな曖昧な志向や言い訳をシンプルに削ぎ落としていくと残った部分はどんな人にも有益な部分しか残らないので皆に必要とされる絶対的食の器になると言えます。それは一言でかっこいい。とかかわいい。とかすげー。という感嘆表現になって発露されてくる。お客さんからこういう漏れでる言葉がけっこう私には響いてきます。
またこういうシンプルな精神を体現するメンパを作る行為はきっと世界中の人を繋げるきっかけになると思います。一緒に作ることもそう。一緒にメンパで飯食うこともそう。一緒にメンパのあれやこれを話することもそう。

メンパは世界を繋ぐかもしれない。いやそういうものへ前進させるのが私の役目かと思ってます。

諸々のお問い合せは井川メンパ大井屋まで

静岡県榛原郡川根本町千頭1225-8
050-5894-2806
maedapassion@gmail.com

営業時間 9;00-17;00
定休日 水曜

メンパの塗り直しは2月8月にまとめて行っております。塗り直し代金はSサイズ3千円から
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やんばいでございます。静岡県は大井川のかわっぺりで営んでおります井川メンパ大井屋店主の前田でございます。おはようございます。

本日も秋メンパ中塗り頑張っていきますが、本日のお題はちょっと重い。
そしてやはりこういうことは自己防衛としても大井屋ユーザーの皆さんへお伝えしておくべきかと思う次第ですので皆様のそのやんごとなき耳たぶごと大井川上流へおむけください。

それでは王さまの耳はロバの耳方式で言いますので今から言うことは大井屋がマントルに向かい地底人へささやくおはようの挨拶だと思って聞いて欲しいス


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私がメンパ屋として独立し商売を始めたときに私はお客さんには絶対嘘は言わない。都合の良い言い訳はしない。だからちょっとえらそうな態度もたまにするけど許してね。という自己都合な誓いを立てたのです。

というのも井川メンパしかり、私が飛び込んだこの漆器業界というものを内部から見ればいろんなことが見えてきたので、これは知らなかったとかわからなかったでは将来えらいめにあうなと思ったことがきっかけです。

まず漆器シッキsikkiとは言いましても、皆さんは木の器に本漆を塗っててのこんだ商品を漆器と疑うことがないと思います。
ですが、実は真実は違うのです。脳内でそろそろジョーズのテーマを鳴らしてみてください。より映えます



実は漆器と表記されているもので本漆が木の器に塗られている。昔ながらのマテリアルを維持しているものはごくわずかなのです。
どういうことかというと、合成漆器や代用漆というような存在からまず説明します。

合成漆器とは筐体がプラスチックで出来ているものに、ウレタン塗装や代用漆のカシューを塗ったものを言います。カシュー塗りに至っては漆器とそのままに表記も許されています。

おおおおおおおおおお、おい、おい。でしょ?

例えるなら合成イクラもいくらと言ってよいみたいなものです。
タピオカなのにカエルのたまごだったりするようなもんです。
かつらじゃないよ、植毛だよ。ならまだぜんぜんましです。


もはや漆器という同じ土俵で行けば、完全にドーピングまみれなサイボーグに私は丸裸で挑むようなものです。実際今その戦いを始めているところです。


こういう事実は日本の産業にはいくつも実例があったのですが、普通は業界内で自浄作用が産まれてオーガニック志向へと回帰しているはずなのですが、漆器業界は規模も小さく議論されることも少なくなんと令和まできてしまっており→イマココ
ということになっているんですね。つまりこれを放置すると私も自滅しますし業界も崩壊しますのは揺るぎない真理だと思ったのでこうやって地底人にささやいているにです。


なぜ大井屋が言えるのか?

それは私が勇気があるとか頭がちょっとバルミューダだとかというわけではありません。それは私が漆器業界に実は所属していないから。と言えます。ん?どういうこと?

実は漆器に携わる人のほとんどの進路コースを追うとよく理解できます。


通常なにかしらの専門学校、大学で漆器に関すること等を修めた人は企業や組織に所属し漆器業界で働き始めます。俺みたいに給料ZEROで奴隷奉公するパターンはもはや絶滅しているとおもいます。個人作家に弟子入りしても普通はそこで10年単位働いてのれんわけしてもらい、親方がすでに所属するなにがしらかの組合的なものに所属しスタートします。

私の場合はそれら組合は一切所属せず、いきなり店舗を構えて営利活動をスタートしました。完全に自己完結と自己責任ではじめたわけで、ですので業界の先人もいませんし、ソンタクも必要なかったので比較的好きなことをこのように物言える環境なのです。地下に向かって言うてますけども。


既存の業界は若手が物をいいづらい傾向があります。
しかも漆器業界は先輩というか上の世代が親方や師匠クラスなのでなおさらに言いづらいのでしょう。議論すら許されない風潮があります。


だから言いたい。工芸目指す人はみんな田舎へ移住してローリスクなわりにフロンティアな新しい業界を造っていきましょうと。

今後大井屋は漆のことを本漆とかナチュール漆とか表記しようと思います。すでにやってはいますが改めて宣言します。
私もサラリーマン時代がありましたが上の世代を説得するというのはまず無理なのでぶったおすか、土俵を換えて共存する他ありません。ぶったおすなら戦う覚悟を。でも執着している人間を制しても遺恨が残るだけなので若者は土俵を自分で造り自分に居場所を創る方が創造的人生になるはずです。


きっと地底人もそう思っていることでしょう。

諸々のお問い合せは井川メンパ大井屋まで

静岡県榛原郡川根本町千頭1225-8
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定休日 水曜

メンパの塗り直しは2月8月にまとめて行っております。塗り直し代金はSサイズ3千円から


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やんばいでございます。こちら川根本町は千頭駅前にございます井川メンパ大井屋です。おはようございます。

先日の台風で興奮しすぎたのかその後体調がよろしくありませんでしたが、今日辺り復活してきましたので現在の在庫状況についてご案内申し上げます。

七月末に塗った夏メンパも気づけば残り少なくなってきております。

小判LL10組 同浅口3組
小判L 4組 同浅口2組

丸M2組 
丸S6組 同浅口2組
丸XL2組

おひつはだいたい揃ってます。
書いてないサイズはすべて売り切れ中です。

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展示品を台風の為いったん避難させてありましたので戻すと供に少しレイアウトを変更しました。
大井屋の井川メンパは経年変化とともにワインレッドな赤みがますように漆を仕立てています。真っ黒な塗りが漆だと思いがちですが、実は本来混ぜ物無しのナチュール漆は赤くなるものなのです。
大井屋は漆にシンナー混ぜたりしません。ですから臭いもしません。食器として安全を担保することに真剣に取り組んでいます。米ぬかにつけたり、食酢で洗う必要はありません。ボンドも使いません。当たり前のことが当たり前に行われないようになったのは値段ばかりみている消費行動が蔓延しているからです。

アマゾンや楽天やメルカリで百の食器を買う前に、ぜひ大井屋でひとつのメンパをお求めください。それが仮にあなたの生涯の友に成りうるなら私共は本望でございます。

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話はかわりますが、台風当日義父が鹿を仕留めました。年に一度あるかどうかの大物だったので角を大井屋にて販売いたします。

長さ47センチ。一本一万円税込みとします。漢方にも、魔除けにも、オブジェにも、メンパ屋は漆の磨き材の角粉として使用できます。ぜひ出所のはっきりした鹿の角。縁起物としてご利用ください。

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秋メンパの仕込みも漆の下塗りまで終わり、中塗りへと移行してきています。この中塗りが実は1番試行錯誤が必要で、古来の井川メンパへと遡る道を難しくしていると感じます。逆に言えば1番手を抜きやすい行程だったので、それだけ時代によって変化していたと言えるのです。

下塗り、中塗り、仕上げ塗り。この中で如何様にも手をかけることもできれば、抜くこともできる。工芸とはまさに魔物であり、時にはこだわりは真綿に水が染み渡るがごとくじりじりと締め上げてくる。ですから思うのですが、禅的な自力では難しく絶対的な他力によってのみ成立するように思います。使ってくれるユーザーが支えてくれるという意思が我々を救うのかもしれません。


ということで秋メンパは今月末に店舗へと出せそうです。どうぞ今後も井川メンパ大井屋の活動をご贔屓いただければ幸いです

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メンパの塗り直しは2月8月にまとめて行っております。塗り直し代金はSサイズ3千円から



やんばいでございます。井川メンパ大井屋店主の前田です。先日は娘のはじめての運動会でした。メンパ屋もひさしぶりに臨時休業して参加して、お昼はみんなでメンパ飯となりました。午後に再来店させてしまった方すいませんでした。

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川根本町上岸の古民家レストラン風工房さんで仕出し弁当を頼みました。井川メンパに入ってきます。このメンパは去年私が作らせていただいたものです。自分の作ったメンパで運動会飯を食べるというのはプライスレスな体験ですね。倍はうまい!千頭にお越しの際はぜひ風工房ランチも体験ください。


さてさて最近またお問い合わせが増えている案件の通販について再度ご案内します。

井川メンパ大井屋は基本的に通販等は承れません。

理由はいくつもあります。
①生産から販売まで私一人で運営するので物理的に難しいということ。
②生涯ずっと使い続けるかもしれないメンパはぜひ手に持って選んで欲しいこと。
③奥大井の自然や文化に触れてメンパの存在意義について意識してもらう機会にしたいこと
④簡単には買えないという体験を通じて長く大切に使ってくれるユーザーにのみ届けたいこと

ざっくり言えばこんな感じの理由があります。

大井屋の井川メンパは古来より学んだ技法と製法を遵守していますので生産量が限られております。
故に生涯において私が職人として生産できる数を考えると、できる限り大切に使って学んでいただける方にお届けしたいと考えております。どんなに物流が発達し、ネットで情報を得てもそこでなければ買えない意味というものがあると思います。そこへ辿り着く過程こそ大事な気もします。
もちろん井川メンパであれば良いということであれば他でも生産しているのがありますので、デパートや駅の売店でお求めください。ただそれは大井屋のメンパではありませんので漆にシンナーが混ざっていたりボンドが使われていたり柿渋下地があるのかないのかそれはしっかりと見定めて欲しいとは思います。

同じ井川メンパとして販売されていてもいろいろと違いがあります。過去ログにはそういうことも小出しに書いていますので、何が違うのか気になる皆さんはぜひ当ブログにてまげわっぱの秘密を探ってください。


また県外県内に関わらず、どうしてもご来店が難しい問題をお持ちの方もいらっしゃると思います。そういうかたはお電話ください。個別に対応を変えてお答えできる行為もあります。
県外の方でも遠方という理由では通販できませんのでご容赦ください。


そして何よりも静岡県の方はできる限り奥大井にお越しいただけますようにお願い申し上げます。千頭は山奥というイメージがありますが、静岡の市街地から60分程度でこれます。道は島田市方面からの方が広く快適ではあります。
これが井川になると確かに未だ秘境感が否めません。私が千頭に拠点を持った一因もここにあります。メンパのお客様との物理的距離感のギリギリラインかと思ったからです。ですので、井川に早く広い道路とトンネルが抜けるといいですね。リニアは絶対いらないけれど、道路は要ります。


私が仮にメンパを使う側だとしたら、いくら安いからとか買うに便利だからといって娘に食べさせるメンパがボンドやシンナーまみれだとすると納得はできません。そういうことです。

これからも井川メンパ大井屋は食の安全を担保した井川メンパを生産し提供していくことを心がけようと思います。大井屋の活動をご贔屓いただければ幸いです。
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やんばいでございます。井川メンパ大井屋店主前田です。
さてさて秋メンパは予定よりも少し遅めですが進めています。来月たぶん後半に出せそうな予感です。今回は組物を中心にしています。セット商品のことです。赤石セットもだせるかな。頑張ってみます。

さて本日もちょっとした出会いが。

先日テレビでみたよーと修理の相談でご来店くださった方がお持ちだったメンパ。かなりのレアものでしたのでご紹介しておきます。

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若い頃に登山の記念で買ったそうで、初任給が一万五千円くらいの時代といってたので昭和三十年代くらいでしょうか。それでいて三千円くらいしたそう。月収の二割くらいかと思うと如何に今のメンパの価値が貶められてしまっているか。良くわかります。
この時代は当然ボンドもシンナーも使っていない本物の時代です。私が言いたいのは本物を目指すと当然そういう値段になるよね。っていう揺るぎない真理を皆さんぜひ感じて欲しいですということ。大井屋はメンパ憲章を自分で作って頑張っていきますので今後もどうぞ応援よろしくお願いします。

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しかもこれ長島房吉メンパ。いやはやでましたねー。メンパ5人衆というのがいたらしいのですが、その一人らしいです。


井川メンパは歴史がありますが、それがはっきり研究されたことはないようですね。誰か興味のある人は掘ってみてはいかがでしょう。協力は惜しみませんよ。自分はメンパと漆で手一杯なので。

改めて修理は次回2月です。今持ってきてくれてもすぐにはやれませんのでぜひ修理の過去ログを参照ください。よろしくお願いします


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やんばいでございます。井川メンパ大井屋店主前田です。さてさてここ最近の話を少し

今年も漆かきを高橋康夫先生に教えていただきながら、不定期ではありながらも、すこしづつ参加して漆かき2年目の夏が終わろうとしています。

漆かきというのはとても重労働です。現代において産業として成立しないのも頷けます。
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漆も樹勢が落ちて葉っぱがほとんど落ちてしまいました。やっぱり殺しかきは瞬間的な生産量があるかもしれませんが、継続的な収穫サイクルには養生掻きの復活しかないとメンパ屋は考えております。

この養生掻きというのは漆を切り殺さずに永続的に収穫していくやりかた。すでにどこにもその方法論は継承されておらず、伝承として昔は養生掻きだったと聞くばかりなのです。


ということなのでメンパ屋としてはこのやり方を模索する一年となりました。そして先日高野山の麓でお水のお勉強をしていくなかでいくつか教えていただいたことがありますのでお伝えしておきます。

新月伐採をされている山下さんは植物の活動を止めているタイミングを探っておられるのですが、漆かきはその真逆で植物が一番活動しているタイミングなのですということお尋ねしましたら、植物が光合成頑張るのは三日月のあたり。しかも夜中の方が活発です。と仰る。

まさに中国では夜中に採取するという話を聞きますし(日本のやりかたより数倍採取量が多い)これは間違いないと思っています。

他にもいくつか試みてみたいアイデアをいただきました。おかげで現在東洋医学の入門書を読み始めました。いつも誘ってくれる河井先生ありがとうございます。


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冬至の朝に高野山を見上げていました。きっといろいろ変わると感じています。

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昭和初期からやり方があまりかわらない漆かきが産業として成立するにはまだいくつかのイノベーションが必要だと思います。

今後も日本中でいくらかはいる漆かきの皆さんと知見を擦り合わせて行きたく、漆の生産にご興味のあるかたはぜひご連絡ください。


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